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第8章 颯斗の覚悟
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「結崎の時は俺らも行くわ。一人で行くなよ。」
「分かってるよ。俺も面倒ごとはごめんだ。つかそーいや、影武者のあいつとはどんな感じ?順調?」
柚希の影武者をたまたま遊び場で見つけ、うまいこと誘って亮へと繋げたが、あまり色恋沙汰を口にしない亮からその続きはまだ聞いていなかった。
「まぁ、尻軽やからそのうちやろ。お前もようあんな適任の奴探してきたな。既成事実でも作ろうとしとんか、ホテル行こうばっか言ってんで。」
「ウケる。行けばいいじゃん。その方が楽だろ。」
「ふざけんな。俺はお前と違って誰でもえぇわけやないんや。出来ることなら体の関係なしで終わらしたいわ。」
顔こそ似てないものの、後ろ姿で見る背格好が似ていて、髪も黒かったという理由だけで声をかけた男だが、甘えるような仕草と初対面でのボディタッチでそっちの気と軽そうな雰囲気を気に入ってそいつに決めた。
亮の好みでは無いことは分かっていたが、求めているものが根本的に違うのでそこは仕方がない。
「亮って本当に硬派だよな。俺も智もこんな感じなのに。」
「逆にお前らが特殊なんや。全員が全員節操なしだと思うなよ。」
「酷い言い草だな。同意なんだから別にいいだろ。」
「別に好きにすりゃえぇよ。そんなお前も、これからは一人だけになるんやしな。あんな純粋な奴、傷つけんなよ。」
「分かってるよ。いい加減会いてぇんだけど、いつになったら許されんの?」
「それは智に言え。スケジュール管理はあいつの仕事やろ。別に家から出なけりゃ、俺はえぇと思うけどな。」
「あいつ慎重派だもんな。」
そんな智は何やら教師に呼び出されたようで、後で合流するらしい。
智がいなければスケジュールも組めないので、ここにいる意味はないのだが、対決までの時間つぶしはここが一番都合がいい。
「来週ぐらいには遊ぼうかな。その時はお前家に帰れよ。」
そう言いつつ、俺は智に確認もせずに柚希へと連絡を入れ、来週の都合を窺う。
「問題はそれやなぁ。お前に恋人が出来ると、俺の居場所がのうなる。」
「一日だけなんだからいいだろ。それこそ影武者でも誘って遊んでくれば?一人暮らしつってただろ。家に転がり込んで来いよ。」
「勘弁。結末が目に見えとる。」
「何だよ。そんなにタイプじゃなかった?」
「尻軽に興味はない。俺はもっと難攻不落の気が強い方がタイプや。」
「お前ドSだもんな。ドMそうでいいかなと思ったのに。」
「やかましいわ。俺の苦労をオモチャにすなや。お前の悪事を恋人にバラすぞ。」
「ごめんって。感謝してるから勘弁してくれよ。」
そんなことを談笑しつつ、時間に合わせてたまり場を出発し、対決を済ませてから付き合いの消化に勤しんだ。
帰宅すれば柚希と約束を取り付けたことを智には事後報告をし、勝手に予定を組むなと小言を言われながら調整をしてもらった。
ただ柚希もバイトがあって忙しい中、一日中というのは難しく、バイト休みの金曜の放課後から土曜のバイト開始までの時間しか確保は出来なかった。
俺がもっと融通を利かせてやればいいのだが、それもなかなか難しく、その唯一の日も疲労から俺が眠りこけてしまい、ろくに話は出来なかった。
自業自得だと分かっていても、もどかしさは感じずにはいられない。
「分かってるよ。俺も面倒ごとはごめんだ。つかそーいや、影武者のあいつとはどんな感じ?順調?」
柚希の影武者をたまたま遊び場で見つけ、うまいこと誘って亮へと繋げたが、あまり色恋沙汰を口にしない亮からその続きはまだ聞いていなかった。
「まぁ、尻軽やからそのうちやろ。お前もようあんな適任の奴探してきたな。既成事実でも作ろうとしとんか、ホテル行こうばっか言ってんで。」
「ウケる。行けばいいじゃん。その方が楽だろ。」
「ふざけんな。俺はお前と違って誰でもえぇわけやないんや。出来ることなら体の関係なしで終わらしたいわ。」
顔こそ似てないものの、後ろ姿で見る背格好が似ていて、髪も黒かったという理由だけで声をかけた男だが、甘えるような仕草と初対面でのボディタッチでそっちの気と軽そうな雰囲気を気に入ってそいつに決めた。
亮の好みでは無いことは分かっていたが、求めているものが根本的に違うのでそこは仕方がない。
「亮って本当に硬派だよな。俺も智もこんな感じなのに。」
「逆にお前らが特殊なんや。全員が全員節操なしだと思うなよ。」
「酷い言い草だな。同意なんだから別にいいだろ。」
「別に好きにすりゃえぇよ。そんなお前も、これからは一人だけになるんやしな。あんな純粋な奴、傷つけんなよ。」
「分かってるよ。いい加減会いてぇんだけど、いつになったら許されんの?」
「それは智に言え。スケジュール管理はあいつの仕事やろ。別に家から出なけりゃ、俺はえぇと思うけどな。」
「あいつ慎重派だもんな。」
そんな智は何やら教師に呼び出されたようで、後で合流するらしい。
智がいなければスケジュールも組めないので、ここにいる意味はないのだが、対決までの時間つぶしはここが一番都合がいい。
「来週ぐらいには遊ぼうかな。その時はお前家に帰れよ。」
そう言いつつ、俺は智に確認もせずに柚希へと連絡を入れ、来週の都合を窺う。
「問題はそれやなぁ。お前に恋人が出来ると、俺の居場所がのうなる。」
「一日だけなんだからいいだろ。それこそ影武者でも誘って遊んでくれば?一人暮らしつってただろ。家に転がり込んで来いよ。」
「勘弁。結末が目に見えとる。」
「何だよ。そんなにタイプじゃなかった?」
「尻軽に興味はない。俺はもっと難攻不落の気が強い方がタイプや。」
「お前ドSだもんな。ドMそうでいいかなと思ったのに。」
「やかましいわ。俺の苦労をオモチャにすなや。お前の悪事を恋人にバラすぞ。」
「ごめんって。感謝してるから勘弁してくれよ。」
そんなことを談笑しつつ、時間に合わせてたまり場を出発し、対決を済ませてから付き合いの消化に勤しんだ。
帰宅すれば柚希と約束を取り付けたことを智には事後報告をし、勝手に予定を組むなと小言を言われながら調整をしてもらった。
ただ柚希もバイトがあって忙しい中、一日中というのは難しく、バイト休みの金曜の放課後から土曜のバイト開始までの時間しか確保は出来なかった。
俺がもっと融通を利かせてやればいいのだが、それもなかなか難しく、その唯一の日も疲労から俺が眠りこけてしまい、ろくに話は出来なかった。
自業自得だと分かっていても、もどかしさは感じずにはいられない。
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