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第8章 颯斗の覚悟
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「おぉ待ってたぞ颯斗。」
「結崎さん、本当に颯斗が好きだね。たまには俺も誘ってくれたらいいのにー。」
「颯斗を呼べばお前らもくっついてくるだろ。現にきたじゃねぇか。」
智が先手を打って話をしつつ、奥のカウンターに座っていた結崎の隣へと腰掛ける。
「でも前は颯斗だけだったでしょ。呼んでくれないから行けなかったじゃん。」
「忙しかったんだろ。あの時は珍しく全員別行動してたからな。俺みたいなおっさんに割いてる時間もねぇだろ。」
「結崎さんにはお世話になったから呼ばれたら絶対行くって。」
「お前は相変わらず口がうまいな。こんだけ慕ってくれりゃ可愛げがあるってもんだな。なぁ颯斗。」
「うるせぇな。恩義感じてなきゃこんなとこ来てねぇだろ。不満でもあんのかよ。」
「そりゃ嬉しい話だな。ただ、何しけたもん飲もうとしてんだ?ここに来て付き合わないわけないだろ?」
智が話している間にこっそりソフトドリンクを頼んだのだが、どうやら酒では無いことが気に食わないらしい。
誘われる気はしていたので智の後ろに乗ってきたが、杞憂で終わらなかったことに少しばかり気が滅入る。
「俺が未成年なの忘れてねぇかおっさん。」
「今更何言ってんだよ。しおらしくなりやがって。それとも何だ、付き合いが悪くなったのは今日遊んでた奴でも関係してんのか?」
智が気を引こうとしてくれていたが、その努力も虚しく単刀直入に突っ込まれる。
「関係ねぇよ。元々俺が付き合いでしか飲まないの知ってんだろ。」
「そういうとこ律儀だよな。酒もタバコも恋しくなんねぇのか?」
「なんねぇよ。俺はお前と違って自制が出来るからな。」
「言ってくれるなぁ。機嫌でも悪いのか?」
「こいつあんま寝とらんから。せやから長居はせぇへんで。」
亮がフォローを入れてくれるが、この牽制にどれだけの効力があるだろう。
どうせ明日も休みなんだからと言われればそれまでだし、俺の機嫌などあまり関係ない結崎からすれば聞き流しかねない。
ただ今の俺には、触れられたくない話題から逃げるためにはその付け焼き刃に縋るしかないだろう。
「眠くて機嫌が悪いとは、お前もまだまだガキだな。」
「うるせぇな。それより、最近サツとの繋がりが出来たって?」
「調べたのかよ。面白くねぇな。」
「調べなくてもそんぐらいの話は勝手に入ってくるだろ。今の俺にはサツとの繋がりなんか必要ねぇから、その手の話には乗らねぇよ。」
「まだサツのマーク外れてないくせによく言うぜ。田所に絡まれてたって話じゃねぇか。」
田所とは、この辺りの駐在所に在籍している警察官である。
昔から俺に目つけており、よく補導もされたし職質もされた。
それはチームを抜けた今も変わっておらず、今日柚希とデートしていた時にも俺をみつけて悪さをしてるんじゃないのかと絡んできた男だ。
どこで何をしていても、俺を見つければ悪さをしていると決めつけて話しかけてくるそいつはそれなりに鬱陶しく、正直困っている相手ではある。
そんな話も仕入れているとなると、柚希の顔が割れてしまえば直ぐに探り当ててしまうだろう。
分かってはいたが、やはり柚希と遊びに出たのは軽率すぎただろうか。
今更自分の私欲で柚希を連れ出してしまったことを後悔する。
「結崎さん、本当に颯斗が好きだね。たまには俺も誘ってくれたらいいのにー。」
「颯斗を呼べばお前らもくっついてくるだろ。現にきたじゃねぇか。」
智が先手を打って話をしつつ、奥のカウンターに座っていた結崎の隣へと腰掛ける。
「でも前は颯斗だけだったでしょ。呼んでくれないから行けなかったじゃん。」
「忙しかったんだろ。あの時は珍しく全員別行動してたからな。俺みたいなおっさんに割いてる時間もねぇだろ。」
「結崎さんにはお世話になったから呼ばれたら絶対行くって。」
「お前は相変わらず口がうまいな。こんだけ慕ってくれりゃ可愛げがあるってもんだな。なぁ颯斗。」
「うるせぇな。恩義感じてなきゃこんなとこ来てねぇだろ。不満でもあんのかよ。」
「そりゃ嬉しい話だな。ただ、何しけたもん飲もうとしてんだ?ここに来て付き合わないわけないだろ?」
智が話している間にこっそりソフトドリンクを頼んだのだが、どうやら酒では無いことが気に食わないらしい。
誘われる気はしていたので智の後ろに乗ってきたが、杞憂で終わらなかったことに少しばかり気が滅入る。
「俺が未成年なの忘れてねぇかおっさん。」
「今更何言ってんだよ。しおらしくなりやがって。それとも何だ、付き合いが悪くなったのは今日遊んでた奴でも関係してんのか?」
智が気を引こうとしてくれていたが、その努力も虚しく単刀直入に突っ込まれる。
「関係ねぇよ。元々俺が付き合いでしか飲まないの知ってんだろ。」
「そういうとこ律儀だよな。酒もタバコも恋しくなんねぇのか?」
「なんねぇよ。俺はお前と違って自制が出来るからな。」
「言ってくれるなぁ。機嫌でも悪いのか?」
「こいつあんま寝とらんから。せやから長居はせぇへんで。」
亮がフォローを入れてくれるが、この牽制にどれだけの効力があるだろう。
どうせ明日も休みなんだからと言われればそれまでだし、俺の機嫌などあまり関係ない結崎からすれば聞き流しかねない。
ただ今の俺には、触れられたくない話題から逃げるためにはその付け焼き刃に縋るしかないだろう。
「眠くて機嫌が悪いとは、お前もまだまだガキだな。」
「うるせぇな。それより、最近サツとの繋がりが出来たって?」
「調べたのかよ。面白くねぇな。」
「調べなくてもそんぐらいの話は勝手に入ってくるだろ。今の俺にはサツとの繋がりなんか必要ねぇから、その手の話には乗らねぇよ。」
「まだサツのマーク外れてないくせによく言うぜ。田所に絡まれてたって話じゃねぇか。」
田所とは、この辺りの駐在所に在籍している警察官である。
昔から俺に目つけており、よく補導もされたし職質もされた。
それはチームを抜けた今も変わっておらず、今日柚希とデートしていた時にも俺をみつけて悪さをしてるんじゃないのかと絡んできた男だ。
どこで何をしていても、俺を見つければ悪さをしていると決めつけて話しかけてくるそいつはそれなりに鬱陶しく、正直困っている相手ではある。
そんな話も仕入れているとなると、柚希の顔が割れてしまえば直ぐに探り当ててしまうだろう。
分かってはいたが、やはり柚希と遊びに出たのは軽率すぎただろうか。
今更自分の私欲で柚希を連れ出してしまったことを後悔する。
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