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#142 フレンチフルトック
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*月*日
さっきペット用の小さい方のエレベーターに乗っていたら、フレンチブルドッグをカートに乗せた人年配の男性が乗ってきた。
たしかバットイヤーというらしいが、自分は柴犬とかチワワは大好きだが、フレンチブルドッグはそれほどではない。
その彼が、彼というのは聞こえてきた声が男性の声だったからだが、それは外耳道を通ってフレンチブルドッグのご主人の声が私の鼓膜を震わせたからではなく、フレンチブルドッグの彼が念話で私に話しかけてきたのだった。
小さなエレベーターの箱の中でフレンチブルドッグと目が合った時彼の声が直接頭の中で鳴り響いたのだから、たまげた。
よく聞いたことが信じられない際に耳を疑うみたいな表現があるが、外耳からではないのでこの表現は相応しくない。
それは伽藍堂のような頭の中でエンボス加工のようにクッキリと浮かび上がってきたのだ。
「あんなぁ、きっともうすぐいいことあるよって、あんま落ち込まんことやな」
念話とその内容に、え! と私は声を上げそうになるほど驚いた。
そして、何事もなかったかのように彼らは10階でエレベーターを降りていった。
さっきペット用の小さい方のエレベーターに乗っていたら、フレンチブルドッグをカートに乗せた人年配の男性が乗ってきた。
たしかバットイヤーというらしいが、自分は柴犬とかチワワは大好きだが、フレンチブルドッグはそれほどではない。
その彼が、彼というのは聞こえてきた声が男性の声だったからだが、それは外耳道を通ってフレンチブルドッグのご主人の声が私の鼓膜を震わせたからではなく、フレンチブルドッグの彼が念話で私に話しかけてきたのだった。
小さなエレベーターの箱の中でフレンチブルドッグと目が合った時彼の声が直接頭の中で鳴り響いたのだから、たまげた。
よく聞いたことが信じられない際に耳を疑うみたいな表現があるが、外耳からではないのでこの表現は相応しくない。
それは伽藍堂のような頭の中でエンボス加工のようにクッキリと浮かび上がってきたのだ。
「あんなぁ、きっともうすぐいいことあるよって、あんま落ち込まんことやな」
念話とその内容に、え! と私は声を上げそうになるほど驚いた。
そして、何事もなかったかのように彼らは10階でエレベーターを降りていった。
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