［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

７章 信繁の新社会人

第16話 陣痛・・・ 前編

8月下旬。
ようやく信繁も会社に慣れてきた。
情報システム本部。

やっている仕事も慣れてきた。
一番嫌なのは、夜勤勤務。

汎用機だから、手間がかかるんだって。
毎日、一人が泊りがけで仕事をしている。

朝８時30分から１７時までが定時の会社。
１７時から翌８時30分までそのまま夜勤勤務。
そしてその日の１５時まで働くのが勤務時間。
３０時間以上拘束されるのがすごく嫌。

けど、仕方ないよね。
仕事だもん。

３０時間以上拘束されるけど、０時３０分頃から５時３０分までは仕事がない。
その時間に仮眠取れるけどね・・・。

その時間にお風呂入ったりして・・・。

お風呂の中で考えていた。
星華ももうすぐ臨月。
お腹も大きい。

もうすぐ出産だ。

その時スマホが・・・。

LAINE　By星華
　今、少し電話して良い？

すぐに電話を・・・。

「星華、どうした？」
「陣痛が始まったかも」

「早めに帰った方が良い？」
「いや、まだ、１回目だから、間隔が短くなったら、お願いするかも・・・」

「了解。無理しちゃだめだよ。
　まだ、有給ないから、３日間の特別休暇しかないんだよね」
「仕方ないよ」

「そうだね。めぐみには連絡した？」
「いや、していない。
　夜中だしね。明日の朝、連絡する」

「何かあったら、頼りになると思うからめぐみに頼るんだよ」
「うん。そしたら、お仕事頑張ってね。おやすみ」