青春-4つの物語-

Zero

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第2の物語「真実の裏」

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浜松里奈
 「スッゴい大きいね」
目黒理
 「…これから疲れるんじゃないか?」
浜松里奈
 「新しい生活、一緒に頑張ろ!」


それは、昨日に遡る。

あの事件があって以来、彼女の心の傷はまだ治りきっていなかった。
友情崩壊ゲームを裏で操っていたのが結婚も前提に考えていた彼だったから。

目黒理
 「里奈、食べれるか?」

俺は、彼女にお粥を差し出す。

目黒理
 「…食べないと、体に悪いぞ。」

いくら話しても、彼女は応答しなかった。いや、応答しなかったのではない。あまりの悲しみに応答できなかったのだろう。

目黒理
 「里奈、」

俺は、彼女を両手で抱き締めた。少しでも彼女を慰めたい。その一心で、

俺はふと、黒い服の人が落とした手帳を開く。すると、電子カードぐらいの大きさの紙が落ちた。それを拾って見ると、そこにはこのようにかかれていた。

目黒理
 「Lゲーム?ちょっと調べてみるか、」

俺はスマホで Lゲーム と調べてみるも、あまりよく分からなかった。

手帳を見るとLゲームについての詳細が書かれていた。
目黒理
 「…カップルで参加可能…か。」

俺は里奈と気分転換にそのイベントに行こうと思った。

目黒理
 「…里奈、ちょっと遊びに行こうか!」

そして、俺と里奈は2人で Lゲーム のイベントへ向かった
そこには多くのカップルで溢れていた。

舞台は遊園地。メリーゴーランドやジェットコースター、様々なアトラクションがある。

目黒理
 「里奈!今日はいっぱい楽しも!」
浜松里奈
 「うん。」

その言葉は、彼女があれ以来初めて喋ったものだった。
その言葉は心なしか楽しんでるように思えた。

目黒理
 「どうする?」

俺はどのアトラクションから行くか里奈に尋ねた

浜松里奈
 「…し、しあ、」

おそらく「幸せ」と言いたかったのだろう。

目黒理
 「俺もだよ!」
浜松里奈
 「…そう、なの?」
目黒理
 「あぁ!もちろんだよ!」

ふと周りを見ると、どのカップルも手を繋いでいた

目黒理
 「…俺たちも手、繋ぐ?」

俺は左手を差し出す。彼女は無言でその手を握る。

浜松里奈
 「あれ、行きたい、」

彼女が指差したのは、お化け屋敷だった。彼女はお化けや幽霊が大の苦手だが、そこに行きたいらしい。

目黒理
 「じゃ、じゃあ行くか、」

俺と里奈は、お化け屋敷へと進んでいく。

そして、お化け屋敷に入ると大きい看板が
目黒理
 「これは…」

そこには『トリガーを唱えれば、時を超える』
そう書かれてあった。

トリガー。俺はあのことを思い出した。昔、凛斗が死んだとき部屋に行くと手帳があった。その手帳には、日記とトリガーが書かれてあった。

目黒理
 「しかし、あの呪文を唱えたら悲劇が待ってるに違いない。」
浜松里奈
 「私は、皆を、救い、たい。」

時々言葉を詰まらせながらも彼女はそう言った。

目黒理
 「これが、良くなるか、悪くなるかは分かんないんだぞ」
浜松里奈
 「理は、皆を、救いたい?」
目黒理
 「…分かった。皆を助けよっか。」

俺と里奈はあのトリガーを唱えた。
『アイ・タイム・シー!』

目を覚ますと、俺と里奈はどこかのスタジオにいた

「改めまして、今回のゲストは目黒理さんと浜松里奈さんです。」

おそらく司会者の人が僕らを紹介したのだろう。

理・里奈
 「…よろしくお願いします!」

俺と里奈は、すぐにその場の雰囲気を察し挨拶した。

司会者
 「実は今回の特別企画には2人にも参戦してもらいます」
目黒理
 「…え?」

そうして目を覚ましたのが大豪邸だった。

浜松里奈
 「スッゴい大きいね」
目黒理
 「…これから疲れるんじゃないか?」
浜松里奈
 「新しい生活、一緒に頑張ろ!」

俺たちはこの豪邸で、シェアハウスをすることになった。

今に思えば、目を覚ましたのがこの場所と言うのはおかしいこと。誰かに連れてこられたのだろうか。

他にも、医者や記者、先生などと生活する。
俺ら2人は俳優、女優代表で参加することになった。

机の上には1枚の案内表が置いてあった。

案内表には、この豪邸の詳細が書かれていた。
1階はリビング。ここで食事やテレビを見るのだろう。
2階は個室がある。全部で10部屋、ここで寝るのだろう。
3階には大浴場。因みに男風呂、女風呂に加え混浴風呂もある。
4階はプレイルーム。卓球、ダーツ、ビリヤード等がある。

浜松里奈
 「他に、どんな人がいるのかな、」
目黒理
 「…そんなに心配すんなよ。何かあったら、俺が守るから!」
俺たちがリビングのソファで会話していると、

「こんにちは!」
はっきりとした挨拶。その声に聞き覚えがあった。

俺は声のする方を向くと、前に俺を取材した記者がいた。

目黒理
 「あなたは…」
白鷺新一
 「白鷺新一です。記者をしています。よろしくお願いします。」
目黒理
 「俺のこと覚えてる?」
白鷺新一
 「…もちろんです!」

不自然な間が指すものはきっと、覚えてないのだろう。

暫くして、次々と若い男女が上の階から次々とやって来た。

そして、最後に推定30代後半の右手にマイクを握った男と大きなカメラを持った男が豪邸に入ってきた

マイクを持つ男は俺たちに、こう告げ去っていった。
「今日から1ヶ月間、あなた達にはこの家で生活していただきます。」

たったそれだけの言葉だった。

どうしたら良いか分からない一同。俺は話を切り出す。

目黒理
「あの、皆さんの名前を聞いても良いですか?」

すると白鷺が、
「そうだね!ついでに職業、年齢も!僕は白鷺新一。記者をしています。年齢は27歳」と紹介する。

続いて俺も自己紹介をする。
目黒理
 「目黒理です。俳優をしています。年齢は…」

このときの俺は、この時代の西暦が分かっていなかった。
俺は辺りを見回しカレンダーを見つけ、逆算していき、答えにたどり着いた。

目黒理
 「年齢は22です。よろしくお願いします。」

俺たちは高校2年(17歳)の頃から5年の年を跨いだ。

浜松里奈
 「私は、浜松里奈。女優、年齢は理と同じで22。よろしくお願いします」

白鷺新一
 「理って呼んでるんですか?もしかしてそういう関係じゃ…」
目黒理
 「…実は!僕たち幼なじみなんです!」
白鷺新一
 「…へぇ~!、すごいですね!」

????
 「話しても良いか、」
無愛想な声で話しかけてきたのは不良みたいな人だった。

「俺は若槻修也。年齢は28、職業は医者」

見た目の割りにとても頭が良いのだろう。
いや、人を見た目で判断するなということだろう。

「うちは、鈴木夏海。年齢は20!大学生です!」
彼女は、活発そうな人だ。この中では最年少だ。

「僕は垣澤悠人!年齢は25で小学校の先生やってます」
いかにも青年という感じで、児童たちにも好かれてそうだ

「私は、広瀬麗子。24歳です。弁護士をしてます。」
彼女はいかにもクールなキャリアウーマンという感じだ。

「私は舘山香。21歳です。大学の院生です。」
彼女は眼鏡をかけてる、おとなしめの人だ。

「俺で最後かな…坂木忍。26歳!職業はホスト!よろしく~!」
チャラそうな見た目な男をしている男は足を組んでいる。

白鷺新一
 「じゃあこの9人で、頑張っていきましょ!」
目黒理
 「おかしくないか?個室は全部で10部屋だったぞ!」
浜松里奈
 「…それに男子と女子の比率、普通は同じにすると思うんですけど」
坂木忍
 「まぁ気にしなくても良いんじゃない!そうだ!乾杯しましょうよ!記念に」
白鷺新一
 「それもそうですね、じゃあグラス用意しますね!」
坂木忍
 「飲み物何かあるかな?」

白鷺は食器棚へ、坂木は冷蔵庫を見に行く。

俺はここで口を開く
目黒理
 「あの…このシェアハウスの目的って何ですか?」

一同、突然の質問に答えられなかった。

目黒理
 「あ、すみません。分かりませんよね」
白鷺新一
 「何が分からないの?」

グラスを器用に9つ持つ彼はそう言った。
俺は、さっき皆に尋ねたことを改めて言う

白鷺新一
 「そんなの、答えは''あれ''しかないよ!」
目黒理
 「''あれ''って何?」
白鷺新一
 「恋愛だよ!」

俺はここで気づいた。

招待状に書いてあったLゲーム…そのLが指し示すものはLOVE…つまり''愛''であることに。
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