青春-4つの物語-

Zero

文字の大きさ
48 / 94
第2の物語「真実の裏」

36

しおりを挟む
お前が犯人だったんだな。失望した。
信じてたのに。とっとと捕まれ殺人犯。
お前なんて社会不適合者だ。クズ、ゴミ、

そう言われるのが想像しただけで怖かった。
もしも言われたら、と考えると…。


 俺たち7人は司会者の指示のもと1棟のアパートに住むことになった。最初の舞台となった 豪邸 に比べたら質素だが、普通の生活が十分にできる。

司会者
 「君たちには、今日からここに住んでもらう。」

左手にマイクを握った司会者がそう告げ俺たちの携帯を奪っていく。

鈴木夏海
 「ちょっと返してよ!」
垣澤悠人
 「おい、何すんだよ。」

司会者
 「1ヶ月後、携帯をお返しします。あと、財布は今、お返しします。」

そうして財布も返却された。
坂木忍
  「いつの間に持ってたんだよ、」
白鷺新一
  「中身、盗んでないだろうな?」

司会者
 「まさか、」

目黒理
 「…全部で8室?」

俺は、司会者に携帯が奪われることや司会者が財布を持っていたことを余り気にしていなかった。

司会者
 「あっ!そのうちの1つは私が住むから!じゃあ1号室は私の部屋で決定と言うことで、後は好きなように決めなさい。荷物は1号室で管理しています。スマホやパソコン、あと免許証とか、しかし、タオルや歯ブラシなどは各部屋に置いてあります。では、」


そう言って司会者とカメラマンは1号室へと去っていった。

白鷺新一
 「どうする?」
目黒理
 「やっぱり、おかしいよ。」
白鷺新一
 「おかしいって?」
目黒理
 「3人が殺されるのは最初から決まってたんじゃないかってこと」
白鷺新一
 「根拠は?」
目黒理
 「このアパートの部屋が司会者の部屋を除き7つだってこと」
白鷺新一
 「確かに。部屋が10プラス司会者の分で11部屋なら納得するけど、7つっておかしいよな、」
目黒理
 「だとして、司会者は何か知ってるってことだよな、」
白鷺新一
 「犯人じゃないとしても、何か関わりがあるのは間違いないな」
目黒理
 「俺、2号室にするよ!」
白鷺新一
 「じゃあ僕は3号室で!」
垣澤悠人
 「誰もいないんでしたら僕は4号室に」
目黒理
 「これで1階は全部埋まった、後は2階」
坂木忍
 「じゃあ5号室にしよっかなぁ」
舘山香
 「6号室、にしよっかな」
鈴木夏海
 「じゃあ私は7号室~!」
広瀬麗子
 「じゃあ余った8号室で、」

目黒理
 「鍵はかけておくこと!じゃあね、」

俺たちはその場で解散し、各部屋に行った。

数分後、ドアをノックする音が聞こえた。ドアを開けると、白鷺がいた。

目黒理
 「どうした、」
白鷺新一
 「組まねぇか?犯人捜しの同盟を」
目黒理
 「もちろんだ。」
白鷺新一
 「まずは、あの司会者だよな。」
目黒理
 「だな。」

俺と白鷺は、司会者が住む1号室の前に立つ。すると、4号室から垣澤が出てくる。俺は、彼が出てきたとき彼と司会者に何かしらの関係があるかと思い問う。

目黒理
 「どこに行くの?」
垣澤悠人
 「銭湯に行こうかなぁって、」
目黒理
 「銭湯?」
垣澤悠人
 「ほら、このアパート浴槽ないんですよ」
目黒理
 「あ、なるほど、」
垣澤悠人
 「良かったら一緒に行きません?」
目黒理
  「…そうしよっかな。新一も」
白鷺新一
 「まぁ構わないが。」

そうして俺と白鷺、垣澤は近くの銭湯へと向かった。

-銭湯-
目黒理
 「…垣澤くんは、誰が怪しいと思う?」
垣澤悠人
 「僕は…司会者だと思います!」
目黒理
 「やっぱり君もそう思う?」
垣澤悠人
 「あの人は、何か変です。」
目黒理
 「…変?」
垣澤悠人
 「あの人、1回目に会った時と2回目に会った時で違うように見えるんです。」
目黒理
 「と言うと?」
垣澤悠人
 「そこが、まだ分かんないんですよね。」
目黒理
 「そっかぁ、」
白鷺新一
 「あ、それよりさぁ、あのカメラマンも怪しくない?」
目黒理
  「なんで?」
白鷺新一
 「1つの部屋で成人男性2人で泊まるかな?しかもワンルームで、」
目黒理
 「確かにねぇ、」
垣澤悠人
 「…本当は部屋が2つ余る予定だったんじゃない?」
目黒理
 「…それなら全部納得だ。多分、俺と瀬川望美が2人きりだったときに殺されたんだと思う。」
垣澤悠人
 「でも、その計画は僕たちが来たことで狂ったんだ。」
白鷺新一
 「あんまり考え込むと頭が痛くなるだろ?風呂ぐらい、のんびりすれば良い」
目黒理
 「それもそうだな、」

俺たちは、ゆっくり風呂に浸かった。

帰宅中、俺は垣澤に質問をした。
目黒理
 「ねぇ、司会者が違うことについて何か分かった?」
垣澤悠人
 「いえ、まだ分かんないです。でも違うと思うんです。」
白鷺新一
 「顔も声も一緒だと思うんだけどな、」
垣澤悠人
 「確かに、そうなんですけど、」

帰宅すると、皆は1号室付近で騒然としていた。

目黒理
 「何かあったんですか?」
広瀬麗子
 「司会者の人が、殺されてたの。」
目黒理
 「…え?」
白鷺新一
 「司会者だけ?」
広瀬麗子
 「えぇ、アパートの皆は大丈夫だけど」
白鷺新一
 「カメラマンは?」
広瀬麗子
 「そういやぁ、見てないよね、」
鈴木夏海
 「3人はどこに行ってたんですか?」
目黒理
 「俺たちは銭湯に行ってたけど」
鈴木夏海
 「あ、なるほどで~す。」
垣澤悠人
 「カメラマンが殺した。と言うことになるんですかね?」
目黒理
 「カメラマンが犯人…」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鷹鷲高校執事科

三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。 東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。 物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。 各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。 表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)

【新作】1分で読める! SFショートショート

Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。 1分で読める!読切超短編小説 新作短編小説は全てこちらに投稿。 ⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...