青春-4つの物語-

Zero

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第3の物語「青春の悪夢」

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ソラ
 「真犯人は…この家の中にいる…」
ミチル
 「え?どういうこと?」
タツキ
 「虚くん、何が言いたいんだ?この中に犯人がいるわけないだろ!」

タツキはソラを押し倒した。

タツキ
 「誰もそんなことはしてない、心から誓えるよ!」
ソラ
 「君たちは馬鹿か、馬鹿なのか?散々裏切られて、まだ仲間を信じるのか!」
タツキ
 「だったら誰だよ、誰だって言うんだよ!」
ソラ
 「…一階に行けば、答えが分かる。」
ミチル
 「リュー、とりあえず行こう。」
タツキ
 「お前も!あの中に犯人がいると思うのか?」
ミチル
 「それは…」
タツキ
 「仲間を信じれないのか?」
ミチル
 「信じたいよ!信じたいから、答えを知る必要があるんだよ!」
タツキ
 「…」
ミチル
 「正直、お前は信じてないんだろ?でも、あの中に犯人がいると受け止められないんだろ?」
タツキ
 「…」
ミチル
 「俺が一緒だ。俺はお前を裏切らないし、お前も俺は裏切れない、だろ?」
タツキ
 「…分かった。行くよ、」

俺と龍生は1階へと向かう。階段を降りるごとに緊張感が高まってくる。

階段を降りると、廊下にモモが倒れていた。

ミチル
 「金城、大丈夫か!返事しろ!」
モモ
 「菫と京花が…」
ミチル
 「2人が?何された?何処に行った?」
モモ
 「ユウカイ、」
ミチル
 「金城?おい!今、救急車呼ぶからな!」
モモ
 「早く!2人、追いかけ…て」
ミチル
 「虚くん!救急車呼んでくれない?」
ソラ
 「分かった。…気をつけてね、」
ミチル
 「おう!リュー行くぞ、」

俺と龍生は家を出て、辺りを見回す。2人が誘拐された…。鹿羽先生も見当たらない。そして、1つの真実にたどり着いた。真犯人は『鹿羽先生』だ。

その仮説は今までよりも大胆な発想だが、今までよりも現実味があった。そして俺がずっと感じてた違和感も説明がつく。

そして俺と龍生がしばらく探していると、こんな田舎には珍しいコンビニがあった。

俺はコンビニに行き、レジにいた40代くらいの店員さんに京花の写真を見せる。すると店員さんは「この人なら、さっき見たよ!」と答えた。

ミチル
 「何処で見ましたか?」
店員
 「そこの駐車場に留まってた車に」
ミチル
 「1人でですか?」
店員
 「いや、3人だべ」
ミチル
 「…男の人いましたか?」
店員
 「あー、いたいた!髪が青かったもんやからハッキリと覚えてます」
ミチル
 「…髪が青色。メガネは?」
店員
 「かけてた~よ~。丸メガネやったな~」
ミチル
 「何処に行ったか分かります?」
店員
 「あー多分、お墓の方やと思います~」
ミチル
 「お墓?」
店員
 「線香を買ってたもんやから、そうやと思うけどな~」
ミチル
 「ありがとうございます!」
店員
 「あ、は~い」

俺と龍生は、近くの墓へと訪れる。

そこには鹿羽先生が墓の前で手を合わせていた。近くには車が留まっていた。車の中には京花と菫がぐったりとしていた。

俺は車の窓をノックする。そして、車を開ける。幸いなことに車の鍵は掛かっていなかった。

ミチル
 「キョウカ?大丈夫か?」
キョウカ
 「…ミチル?あれ?ここどこ?」
タツキ
 「清若さん?」
スミレ
 「あれ?北野さん?なんでここに?」

すると車の近くに鹿羽先生が現れた。

ミチル
 「先生…」
鹿羽 先生
 「お、どうした?」
ミチル
 「全部、あなたがやったんですね、」
鹿羽 先生
 「決め手は?」
ミチル
 「貴方が龍生と交わした約束です。」
鹿羽 先生
 「約束?」
ミチル
 「俺と先生が龍生と会ったとき、龍生は校長を殺したと言った後、先生に言いましたよね?兄を助けてくださいって、」
鹿羽先生
 「あぁ、そうだったな。それが?」
ミチル
 「貴方はそれに対して、『勇星さんを見つけてみせる。』と言いました。普通だったら、『助けてみせる。』って言うと思います。貴方はその時点で、勇星さんが生きていないことを知ってたと言うことですよね。」
鹿羽 先生
 「…なるほどな。」
ミチル
 「貴方が、この事件の黒幕ですか?」
鹿羽 先生
 「あぁ、ことの経緯は4年前へと遡る…」

そして、先生は全ての真実を語りだした。

4年前受け持っていた生徒たちが態度も成績も悪く、嫌気がさしていた。そして、校長にこの村での修学旅行を計画する。修学旅行の自由行動の時間を使い、特に問題児の北野勇星を含む3人の生徒を山の方へと導いた。

そして、3人を毒入りの注射器で殺害した。3人一緒に同じ場所で殺されたと思うと、真っ先に疑われるので人の目を盗んで、誰もいないトンネルの方へと向かった。

そのトンネルの奥に、北野勇星を仰向けに寝かせた。戻ろうとすると、勇星がまだ生きていたことが発覚したので、もう一度注射器で刺し、すぐに戻った。

ミチル
 「だから腕まくりしてたんだ、」

続けて鹿羽先生は語りだす。

しかし、集合時間になっても集まらなかったので手分けをした。でも生徒は見当たらなかったしかし、他の引率の教員がトンネルへと進んでしまったので、その教員たちも注射器で殺害した。

その後2人の教員を村長の家の倉庫へ入れた。そこで村長に「あなたの倉庫から発見したので、あなたが殺したと警察は思うでしょうね」と脅し始めた。

鹿羽先生
 「これが、全部です。」
ミチル
 「なんで、俺たちを捜査させたんですか?貴方からしたら捜査されたらマズイんじゃないですか?」
鹿羽 先生
 「私が犯人だと、突き止めてほしかったんです。」
ミチル
 「なんで?だったら警察に言えば良かったんじゃないですか?」
鹿羽 先生
 「君たちが私の生徒だからです。」
ミチル
 「先生の生徒だから?」
鹿羽先生
 「生徒が先生を信じると言うことは、なぜか当たり前になってきてるんです。だから、少しでも疑うということを覚えてほしい。だから君たち生徒を利用しました。特に東山 充くん!君は人を信じやすい。だからです、」
ミチル
 「もう、貴方の話は良いです。あとは後ろの人に話してください。」
鹿羽先生
 「後ろの人?」

「浅蔵です。久々ですね~」
鹿羽 先生
 「刑事さん…」
浅蔵 刑事
 「あなたを北野勇星さん他4名殺害及び死体遺棄の容疑で、逮捕します。」
鹿羽 先生
 「こりゃあ一本取られたよ。さすが、私の生徒だ。」

先生がパトカーで連行された後、俺は先生が手を合わせていた墓を見る。そこは深山先生の母親の墓だと言うことが後に分かった。

俺たちも墓の前で手を合わせた。

翌日、SSK事件について鹿羽先生が逮捕されたことが報道された。SNSでも鹿羽先生を批判するコメントが多く見られた。

しかし、まだ解決したわけではない。他の生徒たちは、いったい何処にいるのだろうか。
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