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第4話 初戦闘
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「おい、そこの図体だけの木偶の坊。その女の子、嫌がってるじゃんか。離してやれよ」
俺はガイとか言う男にそう話しかけた。敢えて挑発するようなことを言ったのは、こういう脳筋系野郎は挑発すれば乗ってくるって相場は決まっているからだ。
「あん? なんだてめえは。木偶の坊ってのは俺のことか? ああ!?」
ガイは予想通り挑発に乗ってきた。よし、計画通り。脳筋は分かりやすくていい。
「ああ、そうだよ。お前のことだよ。ザコ野郎」
「ザコ野郎だと……? この剛腕のガイ様をザコと呼ぶとはいい度胸だな。俺はB級冒険者でそこらの冒険者とは格が違うんだぜ? そこんとこ分かって喧嘩売ってきたんだろうなクソガキ」
「もちろん分かってるさ。B級くらいなら喧嘩になっても普通に勝てそうだから売ったんだよ」
「ほほう。B級くらいなら勝てそうだと? 言ってくれるじゃねえか。じゃあてめえは俺より級が上の冒険者って事か? とてもそうは見えんが」
「いや、上ではないな。俺はさっき冒険者登録終えたばかりのE級冒険者だからな」
俺がそう言うとガイは豪快に笑いだした。
「ギャハハハハハ!! こいつは傑作だ!! E級の新米冒険者がこの俺に勝てると思ってやがんのか!! ギャーハッハッハ!! 久々に笑って涙が出ちまったよ。おいガキ。今なら許してやるからとっとと失せな。あー、腹痛え」
「さっきからゴチャゴチャうるさいなあ。いいからかかってこいよ、B級止まりの3流冒険者が」
「…………!! どうやら痛い目に合わないと分からんらしいな。ぶち殺す!!」
俺の度重なる挑発にとうとうブチ切れたガイが俺に殴りかかってきた。
俺はその攻撃を難なくかわす。
そこそこ速いパンチではあったが、チート持ちの俺にとっては大した速度ではなかった。
「ほう、避けたか。まぐれとはいえ俺のパンチを避けるとは少しはやるようだな。だが、俺の連続パンチも同じように避けられるかな? ふんっ!!」
「よっと」
再び放たれたガイのパンチを俺はまたも軽く避ける。そしてすぐさま飛んできた第2撃も見切ってかわす。
「くそがっ! なんで、当たら、ないんだ、よっ!!」
その後も次々と放たれるガイのパンチを俺はいとも簡単に避け続けた。遅すぎる。こんなのがB級なのか。さすがに拍子抜けだな。
もういいや、とっとと決着をつけてしまおう。
「剛腕のガイだっけ? お前のパンチはもう見飽きた。俺が本物のパンチを見せてやるよ」
「何だと!!」
そう言うと俺は地面を強く蹴り、ガイの懐に一瞬で入り込む。
「なっ!?」
そして、俺のスピードに驚くガイの腹に渾身の右ストレートを叩きこんだ。
「がはっ!!!」
ガイはその衝撃で真後ろに10メートル程吹っ飛び、ギルドの壁に体を強く打ち付けそのままノビてしまった。
「よし、いっちょあがりっと」
俺はガイとか言う男にそう話しかけた。敢えて挑発するようなことを言ったのは、こういう脳筋系野郎は挑発すれば乗ってくるって相場は決まっているからだ。
「あん? なんだてめえは。木偶の坊ってのは俺のことか? ああ!?」
ガイは予想通り挑発に乗ってきた。よし、計画通り。脳筋は分かりやすくていい。
「ああ、そうだよ。お前のことだよ。ザコ野郎」
「ザコ野郎だと……? この剛腕のガイ様をザコと呼ぶとはいい度胸だな。俺はB級冒険者でそこらの冒険者とは格が違うんだぜ? そこんとこ分かって喧嘩売ってきたんだろうなクソガキ」
「もちろん分かってるさ。B級くらいなら喧嘩になっても普通に勝てそうだから売ったんだよ」
「ほほう。B級くらいなら勝てそうだと? 言ってくれるじゃねえか。じゃあてめえは俺より級が上の冒険者って事か? とてもそうは見えんが」
「いや、上ではないな。俺はさっき冒険者登録終えたばかりのE級冒険者だからな」
俺がそう言うとガイは豪快に笑いだした。
「ギャハハハハハ!! こいつは傑作だ!! E級の新米冒険者がこの俺に勝てると思ってやがんのか!! ギャーハッハッハ!! 久々に笑って涙が出ちまったよ。おいガキ。今なら許してやるからとっとと失せな。あー、腹痛え」
「さっきからゴチャゴチャうるさいなあ。いいからかかってこいよ、B級止まりの3流冒険者が」
「…………!! どうやら痛い目に合わないと分からんらしいな。ぶち殺す!!」
俺の度重なる挑発にとうとうブチ切れたガイが俺に殴りかかってきた。
俺はその攻撃を難なくかわす。
そこそこ速いパンチではあったが、チート持ちの俺にとっては大した速度ではなかった。
「ほう、避けたか。まぐれとはいえ俺のパンチを避けるとは少しはやるようだな。だが、俺の連続パンチも同じように避けられるかな? ふんっ!!」
「よっと」
再び放たれたガイのパンチを俺はまたも軽く避ける。そしてすぐさま飛んできた第2撃も見切ってかわす。
「くそがっ! なんで、当たら、ないんだ、よっ!!」
その後も次々と放たれるガイのパンチを俺はいとも簡単に避け続けた。遅すぎる。こんなのがB級なのか。さすがに拍子抜けだな。
もういいや、とっとと決着をつけてしまおう。
「剛腕のガイだっけ? お前のパンチはもう見飽きた。俺が本物のパンチを見せてやるよ」
「何だと!!」
そう言うと俺は地面を強く蹴り、ガイの懐に一瞬で入り込む。
「なっ!?」
そして、俺のスピードに驚くガイの腹に渾身の右ストレートを叩きこんだ。
「がはっ!!!」
ガイはその衝撃で真後ろに10メートル程吹っ飛び、ギルドの壁に体を強く打ち付けそのままノビてしまった。
「よし、いっちょあがりっと」
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