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四話 改札口
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改札口
「相原君さぁ、いつも左の手首にリストバンドしてるよね。」
ホームの階段を登り始めた頃、彼女は、そんなことを言った。
「傷があるんだ。」
と僕は、リストバンドを捲り上げた、何故だろう、この傷は人には、見せた事は、あまりないんだけど、何の抵抗も無く彼女に見せてしまった。
「ごめんね、変な事聞いちゃた?」
と所在なさ気に言う、
「いや、いいよ、別に気にして無い。」
なんとなく素っ気なくなってしまう、気まずくなりかけた空気を振り払うように話題を変えた。
「昨日、夜のベストスタジオみたか、」
「うん、みたよ、中継、途中で、途切れちゃって、司会の人たちおおあわてだったよね。」
と笑顔で答える彼女。
重たかった空気が紛れた頃、階段を登りきり、改札を目指した。
しばらく行くと、騒がしい声と若者たちが見える。
その中の一人がこちらに気づき手を挙げる。
僕と井口もそれに手を挙げ答える。
そして、僕たちは、その輪の中にくわわった。
「相原君さぁ、いつも左の手首にリストバンドしてるよね。」
ホームの階段を登り始めた頃、彼女は、そんなことを言った。
「傷があるんだ。」
と僕は、リストバンドを捲り上げた、何故だろう、この傷は人には、見せた事は、あまりないんだけど、何の抵抗も無く彼女に見せてしまった。
「ごめんね、変な事聞いちゃた?」
と所在なさ気に言う、
「いや、いいよ、別に気にして無い。」
なんとなく素っ気なくなってしまう、気まずくなりかけた空気を振り払うように話題を変えた。
「昨日、夜のベストスタジオみたか、」
「うん、みたよ、中継、途中で、途切れちゃって、司会の人たちおおあわてだったよね。」
と笑顔で答える彼女。
重たかった空気が紛れた頃、階段を登りきり、改札を目指した。
しばらく行くと、騒がしい声と若者たちが見える。
その中の一人がこちらに気づき手を挙げる。
僕と井口もそれに手を挙げ答える。
そして、僕たちは、その輪の中にくわわった。
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