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19:海の思い出
Question
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ドアを開けた。
『こんばんはー』
「いらっしゃいませ。穂花さん、サヤさん。お好きなお席をお使いください」
なんですと?
彩香が、サヤとか呼ばれてる。
先を越された?
「よなよなエール、ふたつお願いします。あと、」
「肉飽きた」
間に合わなかった。
だーかーらー、私が腹ペコキャラに誤解されるようなイメージをつけるな!
変なあだ名ついたら、どうする?
いや、それを利用して、サヤとか呼ばれてるのか?
「今日のお料理は、なんですか?」
「はい、ちょうど、いいアジが入ったので、なめろうになります」
「それ、」
「それ、生? 生のアジ食べられない」
え?
寿司食べてるだろ?
「焼いて、さんが焼きにもできますよ」
「それなら、大丈夫」
「それ、となめろう、お願いします」
「かしこまりました」
パパが、ビールを注ぎ始める。
彩香が、普通にポップコーンマシーンに向かっているのは、お店になれてきたのもあるのだろう。
「よなよなエール、お待たせいたしました。お料理は、お席にお持ちいたしますので、もう少々お待ちくださいませ」
お金を払って、受け取ったグラスを両手に持ち、ローテーブルに向かう。
看板猫の雪さんは、オモチャをいつも私たちが使っている席に、咥えて持ってきて、置いた。
遊んでほしいの?
でも、これを見て驚いたのか、ビクっと止まった彩香に驚いて、走っていってしまった。
がっかり。
雨くんも、雪さんを追って走っていってしまった、がっかり。
『乾杯』
ビールが美味しい。
「それで?」
「え?」
彩香が、静かな所で相談したい、パパのお店がいい、と言うから連れて来たんだろうが!
「それが!」
テンション高く、声を上げたが、雪さんは遠くに行っていた。
びくびくしながら、声を下げる彩香。
雨くんも、遠くのままだ、がっかり。
「それで?」
彩香の話は、こうだった。
昔付き合っていた元彼が、食中毒で亡くなった。
遺族から、日が悪いのか、数日後の通夜の連絡が来た。
いくべきだろうか。
「そうなんだ。それで、生のアジ食べられないのは、どうして?」
彩香の話は、こうだった。
偶然だが、亡くなった彼氏と昔、海にアジを釣りに行き、釣ったアジや海藻を食べて、中ってしまった。
それ以来、生のアジは食べられない。
『こんばんはー』
「いらっしゃいませ。穂花さん、サヤさん。お好きなお席をお使いください」
なんですと?
彩香が、サヤとか呼ばれてる。
先を越された?
「よなよなエール、ふたつお願いします。あと、」
「肉飽きた」
間に合わなかった。
だーかーらー、私が腹ペコキャラに誤解されるようなイメージをつけるな!
変なあだ名ついたら、どうする?
いや、それを利用して、サヤとか呼ばれてるのか?
「今日のお料理は、なんですか?」
「はい、ちょうど、いいアジが入ったので、なめろうになります」
「それ、」
「それ、生? 生のアジ食べられない」
え?
寿司食べてるだろ?
「焼いて、さんが焼きにもできますよ」
「それなら、大丈夫」
「それ、となめろう、お願いします」
「かしこまりました」
パパが、ビールを注ぎ始める。
彩香が、普通にポップコーンマシーンに向かっているのは、お店になれてきたのもあるのだろう。
「よなよなエール、お待たせいたしました。お料理は、お席にお持ちいたしますので、もう少々お待ちくださいませ」
お金を払って、受け取ったグラスを両手に持ち、ローテーブルに向かう。
看板猫の雪さんは、オモチャをいつも私たちが使っている席に、咥えて持ってきて、置いた。
遊んでほしいの?
でも、これを見て驚いたのか、ビクっと止まった彩香に驚いて、走っていってしまった。
がっかり。
雨くんも、雪さんを追って走っていってしまった、がっかり。
『乾杯』
ビールが美味しい。
「それで?」
「え?」
彩香が、静かな所で相談したい、パパのお店がいい、と言うから連れて来たんだろうが!
「それが!」
テンション高く、声を上げたが、雪さんは遠くに行っていた。
びくびくしながら、声を下げる彩香。
雨くんも、遠くのままだ、がっかり。
「それで?」
彩香の話は、こうだった。
昔付き合っていた元彼が、食中毒で亡くなった。
遺族から、日が悪いのか、数日後の通夜の連絡が来た。
いくべきだろうか。
「そうなんだ。それで、生のアジ食べられないのは、どうして?」
彩香の話は、こうだった。
偶然だが、亡くなった彼氏と昔、海にアジを釣りに行き、釣ったアジや海藻を食べて、中ってしまった。
それ以来、生のアジは食べられない。
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