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貢物、まで
首輪
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アニキにアドバイスもらったので、首輪を見に来た。
犬用との大きな違いは、外れる機構がついているモノが多い点だ。
確かに、立体的に動く猫は、首輪を引っ掛けたら首が締まってしまう。
一定以上の力をかけると外れるのは、安全装置としていいかもしれない。
この機能付から選ぼう。
そもそも、連絡先を書いた迷子札にするのが目的なのだから、書けるチャームは必須。
でも、鈴はどうだろ?
姿が見えなくて、探す時には、便利かもしれない。
ただ、僕が寝ている脇で、延々と後ろ足で首元を掻いたり、ヘッドバンキングとかしそうだ。
しかも、鈴の音をたてないように移動して、僕を驚かせる、というのは、被害妄想か。
とりあえず、鈴はやめておこう。
何色が雪さんには、似合うだろうか。
暖色より寒色系の方がいいかな。
淡い水色を見つけた。
クール過ぎず、雪さんに似合いそうだ。
これに決めた。
さて、最大の問題が、雪さんに着けるタイミングだ。
気まぐれで素っ気なくて言うこと聞かないので、呼んで、くる確率は三割程度だ。
バッターとしてはそれなりの打率かもしれないが、相手は隠し玉の名手だ。
既に、隠れるように一階六畳間で、チャームに連絡先を書いていたら発見され、察したのか警戒モードに入っている。
オモチャで釣ろうとするが、こちらを見もしない。
そこで、最後の手段に出た。
これだけは、やりたくなかったのだが、
「雪さ~ん、ほらこれ首輪。つけたらかわいーよお。水色が雪さんの白い毛によく合うよお」
持ち上げて、褒めて、称えまくった。
カスミちゃんにでもこの姿を見られたら、どちらも即死の気持ち悪さだ。
大きな犠牲を払いながらも、雪さんに首輪を着けることに成功した。
一時間後、猫トイレを掃除しよう、と広い方の人トイレに入ると、水色の首輪が落ちていた。
安全装置の部分で外れている。
トイレのどこかに引っ掛けたのだろうか?
原因を解消しておかない、と再発するので調べたが、わからなかった。
装着時に、メインの留め金を気にするあまり、僕が引っ張り過ぎて、外れかかっていたのかもしれない。
更なる深刻なダメージを心に受けて、再び雪さんに首輪をつけた三十分後。
一階六畳間への階段に、首輪が落ちていた。
また、安全装置で外れている。
・・・わざとだ。
雪さんをとっ捕まえ、強引に首輪をはめる。
彼女は、不快そうに、首輪の遊び(喉が苦しくないように、人の指が一本入る程度の隙間を開けている)に左手を引っ掛けて前へ寄せ、大きくなった隙間に、下顎を入れた。
猿ぐつわのようになった首輪に、顎で力を込めて、安全装置を外した。
女を繋ぎとめておくにはこんな安物では不十分ね、といった顔で、悠々と歩み去る雪さん。
僕は、傷ついた心を慰めるため、インドの青鬼の缶を開けた。
犬用との大きな違いは、外れる機構がついているモノが多い点だ。
確かに、立体的に動く猫は、首輪を引っ掛けたら首が締まってしまう。
一定以上の力をかけると外れるのは、安全装置としていいかもしれない。
この機能付から選ぼう。
そもそも、連絡先を書いた迷子札にするのが目的なのだから、書けるチャームは必須。
でも、鈴はどうだろ?
姿が見えなくて、探す時には、便利かもしれない。
ただ、僕が寝ている脇で、延々と後ろ足で首元を掻いたり、ヘッドバンキングとかしそうだ。
しかも、鈴の音をたてないように移動して、僕を驚かせる、というのは、被害妄想か。
とりあえず、鈴はやめておこう。
何色が雪さんには、似合うだろうか。
暖色より寒色系の方がいいかな。
淡い水色を見つけた。
クール過ぎず、雪さんに似合いそうだ。
これに決めた。
さて、最大の問題が、雪さんに着けるタイミングだ。
気まぐれで素っ気なくて言うこと聞かないので、呼んで、くる確率は三割程度だ。
バッターとしてはそれなりの打率かもしれないが、相手は隠し玉の名手だ。
既に、隠れるように一階六畳間で、チャームに連絡先を書いていたら発見され、察したのか警戒モードに入っている。
オモチャで釣ろうとするが、こちらを見もしない。
そこで、最後の手段に出た。
これだけは、やりたくなかったのだが、
「雪さ~ん、ほらこれ首輪。つけたらかわいーよお。水色が雪さんの白い毛によく合うよお」
持ち上げて、褒めて、称えまくった。
カスミちゃんにでもこの姿を見られたら、どちらも即死の気持ち悪さだ。
大きな犠牲を払いながらも、雪さんに首輪を着けることに成功した。
一時間後、猫トイレを掃除しよう、と広い方の人トイレに入ると、水色の首輪が落ちていた。
安全装置の部分で外れている。
トイレのどこかに引っ掛けたのだろうか?
原因を解消しておかない、と再発するので調べたが、わからなかった。
装着時に、メインの留め金を気にするあまり、僕が引っ張り過ぎて、外れかかっていたのかもしれない。
更なる深刻なダメージを心に受けて、再び雪さんに首輪をつけた三十分後。
一階六畳間への階段に、首輪が落ちていた。
また、安全装置で外れている。
・・・わざとだ。
雪さんをとっ捕まえ、強引に首輪をはめる。
彼女は、不快そうに、首輪の遊び(喉が苦しくないように、人の指が一本入る程度の隙間を開けている)に左手を引っ掛けて前へ寄せ、大きくなった隙間に、下顎を入れた。
猿ぐつわのようになった首輪に、顎で力を込めて、安全装置を外した。
女を繋ぎとめておくにはこんな安物では不十分ね、といった顔で、悠々と歩み去る雪さん。
僕は、傷ついた心を慰めるため、インドの青鬼の缶を開けた。
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