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開店、まで
芋揚
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僕は、ホームセンターに来ていた。
さっきまでは、アニキと緑化されている、という屋上を確認していたのだ。
そもそも建物の冷房効率を高めるため、程度に考えられていたので、屋上は施錠されて出入りできなかったので、雨にまかせっきりで、芝生が伸び放題だった。
雑草牧場となった、元花壇部分も、プランターより立派に、野菜を栽培できそうだ。
そこで、芝刈り機と、野菜の種や苗を見ておこう、と思って来ていた。
まだ寒いから、もう少し先、温かくなったら、芝を刈って、屋上は開放する予定だ。
絶対、小さなテントで、一晩屋上で過ごそう、と企んでいる。
そのテントも物色していた。
アウトドア用品の隣にあるガーディング関係を歩きながら、青紫蘇とか、簡単そうだし、店で使えるなあ、と考える。
プチトマトとか、いつごろ植えるんだろう?
夏に枝豆もやってみたいけど、ほんのちょっとしか植えられないだろうなあ。
ちょっとでいいといいえば、サフランとかも、植えてみたい。
ほんのプランター数個分のスペースなのに、わくわくする。
そこを抜ける、とキッチン雑貨で、実演販売をしていた。
新人なのか、女性のたどたどしい売り口上を聞き流しながら、ふらふらと歩く。
「このスライサーを使えば、こんなに楽々」
でも、野菜はざく切りキャベツくらいしか出さないしなあ。
野菜といえば、ポテトどうしよう。
どうしよう、という意味では、ソーセージもだけど、あの師匠は、確実に店にまで来て、ソーセージ出してなかったら、暴れるだろう。
実は、今日も部屋で自主練習する予定なのだけど、ちょっと現実逃避したくて、ここに来ている、という側面もあるのだ。
いや修行が嫌ってわけではないのですよ師匠。
ええと、でもポテトどうしよう?
ポテトをスライサーでスライスする?
ワッフル型になるスライサーあるよね。
うーん。
販売員が、キュウリにハンドルのような物を突き刺した。
お、なんだ?
そのハンドルをクルクル回す、とエンピツを削ったように、薄く螺旋に切れた。
しかも、切れずに繋がっている。
綺麗だなあ、人参とかと合わせたら、色合いもいいなあ。
販売員が、輪切りにした大根にハンドルを刺し、クルクル切りだした。
おお、細い野菜だけじゃなくて、あのハンドルのサイズなら、いけるのか。
うん?
ジャガイモは?
「このように、綺麗な大根サラダのできあが、」
「ジャガイモできますか?」
「はい?」
「ジャガイモ、できますか?」
「は、はい、できます」
「よし買った!」
「は、初めて売れましたあ」
なんだが、初めての売上のようだが、こちらとしては、とっとと帰って、試作をしてみたいので、気にしない。
すみません、師匠。
別の試作が入っちゃいました!
「ありがとうございました。ありがとうございました。これで自信がつきました」
ビニール袋に入った商品を受け取って、ずっと続く感激した感謝に背を向けた。
キッチンで、カッターを洗い、ジャガイモを洗った。
ズブっと刺して、ハンドルをクルクルと回す。
ちょっと力がいるが、ソーセージの絞り袋に比べれば楽だ。
あっという間に、一個が螺旋になった。
試作なので、手間を省きたいから、水にさらさずに、割り箸に刺して、ズラして、螺旋を広げる。
そして、そのまま、油へ入れて揚げた。
以前、お祭りで食べたことのあるポテトだ。
特許の特殊なブレードでないとできない、という話だったのだけど。
うん、技術革新って、すごいよね。
調べてみたら、百円ショップでも売っていたようだ。
まあ、こっちの方が頑丈そうだし、と自分を慰めておこう。
力が一定でないから、厚さも一定でないのが、サクサク感とホクホク部分があって美味しい。
力が一定でなくっていいのは、素晴らしいですね、師匠。
油の量が少ないから、全部が入らないのを利用して、よく揚げる側とそうでない側をつくれば、よりカリカリとホクホクの差が大きくなる。
素揚げじゃなくて、粉をつけるのも、アリかもしれない。
棒に刺してからなら、先だけ粉付とかもできる。
しばらく、ポテトの試作に忙しいです。
すみません、師匠。
僕は、師匠に向けて、ビットブルガー・ピルスのグラスを掲げた。
さっきまでは、アニキと緑化されている、という屋上を確認していたのだ。
そもそも建物の冷房効率を高めるため、程度に考えられていたので、屋上は施錠されて出入りできなかったので、雨にまかせっきりで、芝生が伸び放題だった。
雑草牧場となった、元花壇部分も、プランターより立派に、野菜を栽培できそうだ。
そこで、芝刈り機と、野菜の種や苗を見ておこう、と思って来ていた。
まだ寒いから、もう少し先、温かくなったら、芝を刈って、屋上は開放する予定だ。
絶対、小さなテントで、一晩屋上で過ごそう、と企んでいる。
そのテントも物色していた。
アウトドア用品の隣にあるガーディング関係を歩きながら、青紫蘇とか、簡単そうだし、店で使えるなあ、と考える。
プチトマトとか、いつごろ植えるんだろう?
夏に枝豆もやってみたいけど、ほんのちょっとしか植えられないだろうなあ。
ちょっとでいいといいえば、サフランとかも、植えてみたい。
ほんのプランター数個分のスペースなのに、わくわくする。
そこを抜ける、とキッチン雑貨で、実演販売をしていた。
新人なのか、女性のたどたどしい売り口上を聞き流しながら、ふらふらと歩く。
「このスライサーを使えば、こんなに楽々」
でも、野菜はざく切りキャベツくらいしか出さないしなあ。
野菜といえば、ポテトどうしよう。
どうしよう、という意味では、ソーセージもだけど、あの師匠は、確実に店にまで来て、ソーセージ出してなかったら、暴れるだろう。
実は、今日も部屋で自主練習する予定なのだけど、ちょっと現実逃避したくて、ここに来ている、という側面もあるのだ。
いや修行が嫌ってわけではないのですよ師匠。
ええと、でもポテトどうしよう?
ポテトをスライサーでスライスする?
ワッフル型になるスライサーあるよね。
うーん。
販売員が、キュウリにハンドルのような物を突き刺した。
お、なんだ?
そのハンドルをクルクル回す、とエンピツを削ったように、薄く螺旋に切れた。
しかも、切れずに繋がっている。
綺麗だなあ、人参とかと合わせたら、色合いもいいなあ。
販売員が、輪切りにした大根にハンドルを刺し、クルクル切りだした。
おお、細い野菜だけじゃなくて、あのハンドルのサイズなら、いけるのか。
うん?
ジャガイモは?
「このように、綺麗な大根サラダのできあが、」
「ジャガイモできますか?」
「はい?」
「ジャガイモ、できますか?」
「は、はい、できます」
「よし買った!」
「は、初めて売れましたあ」
なんだが、初めての売上のようだが、こちらとしては、とっとと帰って、試作をしてみたいので、気にしない。
すみません、師匠。
別の試作が入っちゃいました!
「ありがとうございました。ありがとうございました。これで自信がつきました」
ビニール袋に入った商品を受け取って、ずっと続く感激した感謝に背を向けた。
キッチンで、カッターを洗い、ジャガイモを洗った。
ズブっと刺して、ハンドルをクルクルと回す。
ちょっと力がいるが、ソーセージの絞り袋に比べれば楽だ。
あっという間に、一個が螺旋になった。
試作なので、手間を省きたいから、水にさらさずに、割り箸に刺して、ズラして、螺旋を広げる。
そして、そのまま、油へ入れて揚げた。
以前、お祭りで食べたことのあるポテトだ。
特許の特殊なブレードでないとできない、という話だったのだけど。
うん、技術革新って、すごいよね。
調べてみたら、百円ショップでも売っていたようだ。
まあ、こっちの方が頑丈そうだし、と自分を慰めておこう。
力が一定でないから、厚さも一定でないのが、サクサク感とホクホク部分があって美味しい。
力が一定でなくっていいのは、素晴らしいですね、師匠。
油の量が少ないから、全部が入らないのを利用して、よく揚げる側とそうでない側をつくれば、よりカリカリとホクホクの差が大きくなる。
素揚げじゃなくて、粉をつけるのも、アリかもしれない。
棒に刺してからなら、先だけ粉付とかもできる。
しばらく、ポテトの試作に忙しいです。
すみません、師匠。
僕は、師匠に向けて、ビットブルガー・ピルスのグラスを掲げた。
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