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始まりの章
自己紹介
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部屋に戻るとサンドイッチが置いてあった。
そのサンドイッチを奨めると少女は嬉しそうに食べていた。
確かに綺麗にすると少女らしい綺麗な髪だった。
薄い灰色の髪だと思ったら淡い桃色の髪をしていた。
少女がサンドイッチを食べ終えると
「リタ」
俺が呆気に取られていると
「名前です名前」
「名前か、なんで俺が名前聞いた時すぐ答えなかったんだ?」
「貴方が急に私の前で着替え始めたから恥ずかしかったんです!」
納得できた。年頃の娘の前で脱ぎ始めたらそういう反応になるか
「で、リタお前の見たいなエルフの子供がなんでこの街にいるんだ?」
「私がエルフの里にいた時に怖い人達に攫われたんです。」
よくある話だ特にエルフなんて高値が付くんだろう。
「鎖で繋がれて凄い怖かったです」
「そうか」
「鎖で繋がれると多くの人がいる中に立たされました」
恐らくそこでセリでもしたのだろう。
「私を買った人に連れられて馬車に乗ったんですが、その途中で又怖い人達が現れて私の勝った人達が眼の前で・・・」
購入者が道中で襲われたのか
「私は怖かったので隠れたんですが気づいたら怖い人達が居なくなってエルフの里に戻ろうと歩いていたらここに来ました。」
「この街にどうやって入った?警備がいたんだろ?」
「お腹が空いて馬車に乗ってる食べ物食べてたら気づいたら街に入ってました。」
そうだった馬車の積み荷とかは見られないのだ当然不法で街に入る奴が後を絶たない。
「なるほどねえ、エルフの里はここの近くなのか?」
エルフの里の場所は殆どの人間は知らないから正直聞いておく価値はある。
「分かりません」
「分かんないのか」
「エルフの里から出た事ありませんから・・・」
「里の名前はなんて言うんだ?」
「プーリアの里です」
聞いた事が無いここは根掘り葉掘り聞くしかない
「エルフの里から攫われてその売り場にたどり着いたのはいつだ?」
「売り場?えーと私が最初に馬車から降ろされた場所でいいのでしょうか?」
「あーそうだな攫われた後馬車に入れたのか?」
少女は首を縦に振った
「それでいい何日かかったんだ?」
「すいません目隠しされてて分かりません」
「じゃあ何日に攫われたか分かるか?」
「3月3日です・・・私の母の誕生日でした」
「そうか」
藪蛇だった
「お母さんの為に花の王冠をプレゼントしようとしたのに・・・」
少女が涙ぐむと俺は頭を撫でてやった。
「母さんに会いたいなら会わしてやるよ俺に任せろ」
「本当ですか!?」
「努力するさエルフの里なんて普通の冒険者なんかが行ける場所じゃないしな」
この理由の他にも少女の涙に耐えれないなんて感情も無くは無いが
この世界では割とよくある。
一々解決していたら切りがない。
俺の中ではエルフ族に伝わる道具が気になっていた。
普通に入手しようと思うとかなりの高値を支払わせられる。
現地なら安いであろうという邪な考えもあった。
「ありがとうございますリュウさん!」
「で、次にこの街以外に訪れた村とか街はあったか?」
「すいません。ここに来たのが初めの街です」
「リタを買った人達が襲われてから何日か分かるか?」
「3週間です」
よし、3週間前襲われた人間から探っていけば大分近づけるかもしれないな
「辛い事を聞きだして済まなかった」
「えーとこれを聞いてどうするんです?」
「この情報からリタが二回目襲われた場所からプーリアの里を探す」
「本当ですか!じゃあ早速」
「まあ待て、情報を集めるにも時間がかかるし」
「いざ旅に出ると準備があるからな金稼ぎしないとな」
「私も働くでしょうか?」
心配そうにリタが聞いてきた。
「お前も大丈夫な仕事を探してくるさ薬草取りとかさ」
「薬草取りですか!里でよくやってました」
「まあ明日からだ今日はよく寝るんだぞ」
そう言うとリタはベッドを見ると
「二人で寝るんですか?」
顔を真っ赤にして聞いてくる。
「俺は床で寝るから心配するな」
「そうだ今からお前の靴と服買ってくる」
「では私は寝ときます凄く疲れました。」
俺が服と靴を買って戻ってくるとリタは熟睡していた。
明日からの冒険が今までと違う感じになると思うと楽しみではある。
そのサンドイッチを奨めると少女は嬉しそうに食べていた。
確かに綺麗にすると少女らしい綺麗な髪だった。
薄い灰色の髪だと思ったら淡い桃色の髪をしていた。
少女がサンドイッチを食べ終えると
「リタ」
俺が呆気に取られていると
「名前です名前」
「名前か、なんで俺が名前聞いた時すぐ答えなかったんだ?」
「貴方が急に私の前で着替え始めたから恥ずかしかったんです!」
納得できた。年頃の娘の前で脱ぎ始めたらそういう反応になるか
「で、リタお前の見たいなエルフの子供がなんでこの街にいるんだ?」
「私がエルフの里にいた時に怖い人達に攫われたんです。」
よくある話だ特にエルフなんて高値が付くんだろう。
「鎖で繋がれて凄い怖かったです」
「そうか」
「鎖で繋がれると多くの人がいる中に立たされました」
恐らくそこでセリでもしたのだろう。
「私を買った人に連れられて馬車に乗ったんですが、その途中で又怖い人達が現れて私の勝った人達が眼の前で・・・」
購入者が道中で襲われたのか
「私は怖かったので隠れたんですが気づいたら怖い人達が居なくなってエルフの里に戻ろうと歩いていたらここに来ました。」
「この街にどうやって入った?警備がいたんだろ?」
「お腹が空いて馬車に乗ってる食べ物食べてたら気づいたら街に入ってました。」
そうだった馬車の積み荷とかは見られないのだ当然不法で街に入る奴が後を絶たない。
「なるほどねえ、エルフの里はここの近くなのか?」
エルフの里の場所は殆どの人間は知らないから正直聞いておく価値はある。
「分かりません」
「分かんないのか」
「エルフの里から出た事ありませんから・・・」
「里の名前はなんて言うんだ?」
「プーリアの里です」
聞いた事が無いここは根掘り葉掘り聞くしかない
「エルフの里から攫われてその売り場にたどり着いたのはいつだ?」
「売り場?えーと私が最初に馬車から降ろされた場所でいいのでしょうか?」
「あーそうだな攫われた後馬車に入れたのか?」
少女は首を縦に振った
「それでいい何日かかったんだ?」
「すいません目隠しされてて分かりません」
「じゃあ何日に攫われたか分かるか?」
「3月3日です・・・私の母の誕生日でした」
「そうか」
藪蛇だった
「お母さんの為に花の王冠をプレゼントしようとしたのに・・・」
少女が涙ぐむと俺は頭を撫でてやった。
「母さんに会いたいなら会わしてやるよ俺に任せろ」
「本当ですか!?」
「努力するさエルフの里なんて普通の冒険者なんかが行ける場所じゃないしな」
この理由の他にも少女の涙に耐えれないなんて感情も無くは無いが
この世界では割とよくある。
一々解決していたら切りがない。
俺の中ではエルフ族に伝わる道具が気になっていた。
普通に入手しようと思うとかなりの高値を支払わせられる。
現地なら安いであろうという邪な考えもあった。
「ありがとうございますリュウさん!」
「で、次にこの街以外に訪れた村とか街はあったか?」
「すいません。ここに来たのが初めの街です」
「リタを買った人達が襲われてから何日か分かるか?」
「3週間です」
よし、3週間前襲われた人間から探っていけば大分近づけるかもしれないな
「辛い事を聞きだして済まなかった」
「えーとこれを聞いてどうするんです?」
「この情報からリタが二回目襲われた場所からプーリアの里を探す」
「本当ですか!じゃあ早速」
「まあ待て、情報を集めるにも時間がかかるし」
「いざ旅に出ると準備があるからな金稼ぎしないとな」
「私も働くでしょうか?」
心配そうにリタが聞いてきた。
「お前も大丈夫な仕事を探してくるさ薬草取りとかさ」
「薬草取りですか!里でよくやってました」
「まあ明日からだ今日はよく寝るんだぞ」
そう言うとリタはベッドを見ると
「二人で寝るんですか?」
顔を真っ赤にして聞いてくる。
「俺は床で寝るから心配するな」
「そうだ今からお前の靴と服買ってくる」
「では私は寝ときます凄く疲れました。」
俺が服と靴を買って戻ってくるとリタは熟睡していた。
明日からの冒険が今までと違う感じになると思うと楽しみではある。
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