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その他
番外編 〜 フロちゃん(2)とブルちゃん(3) 〜
しおりを挟む「フロちゃん、てでぃと、おちゃかいちよ……」
「あい!」
「フロちゃんに、てでぃ、かちてあげる……」
「あーい!」
「ぶるねっら、こっち……フロちゃん、こっちね」
「しゅきー!」
「うん……ぶるねっらも、てでぃ、だいしゅき……」
あら、可愛いお茶会ごっこね。
ブルちゃんのお母様と手紙のやり取りをしていたのだけれど、タウンハウスにいる時に、ちょうどブルちゃんのお母様も帝都にいらして、お招きしましたの。
そうしたら、ちょうどドニーズさんがオリヴァーのお使いでやって来ていた時で、ブルちゃんとフロちゃんが出会ってしまったのよ!
噛ませ犬令嬢ブルちゃんと、ヒロインフロちゃんの出会いは、まだフロちゃんが赤ちゃんで、ブルちゃんも幼女だからか、まさかの気が合っちゃったのよね。
わたくしのお膝にいたフロちゃんを、ブルちゃんがもじもじしながら、「あしょぼ?」って誘って、可愛かったわぁ!!
さっそくブルちゃんが持ってきていたテディたちを専用のミニチュア椅子に座らせて、ミニティーカップを並べている。
「申し訳ありません。ブルネッラがどうしてもテディとティーパーティーのミニチュアセットを持って行くと離さなくて……」
バッグ型に収納できるテディのティーパーティーセットは、女の子たちに大人気で、それをブルちゃんも買ってくれたらしい。慣れたように、アーノルドさんが考えた、可愛いデザインのバッグを開け、ミニチュアセットを取り出しているではないか。
「まぁ、とっても可愛らしいですわ。それに、ウチの息子も、おでかけの時には、馬車の中におもちゃを持って来ますのよ」
「あら、公子様もですか? 子供って、お気に入りのおもちゃは絶対離しませんよね」
「本当に。ブルネッラちゃんは、テディが大好きだと言っておりましたけど、たくさん持ってくださっていますのね。嬉しいですわ」
「一人娘ですから、強請られたらつい与えてしまって……。それに、テディはウチの娘の人生を変えてくれたのです。本当に感謝しています」
ブルちゃんの内向的な性格は、ブルちゃんのお母様も心配していらしたものね。
前前世のブルちゃんは、それで噛ませ犬令嬢になってしまったのかしら……。ちょっと怖い感じでしたものね。
「ちゃちゃ、くりゃちゃーぃ!」
「はい、どーじょ」
フロちゃんとテディにミニチュアティーカップを渡すブルちゃんは、ニコニコと嬉しそうだ。
「おぃちー!」
「おかちも、どーじょ」
「ふりょ、おかち、しゅき!」
お菓子は公爵家で用意した本物のお菓子で、それを見たフロちゃんの瞳が輝いた。
「ぶるねっらも、おかち、しゅき……」
「ふりょ、いっちょ!」
「うん……」
こ、これは……っ
「「可愛い~!」」
思わずブルちゃんのお母様と一緒に声を上げてしまいましたわ。
「息子ももちろん可愛いのですけれど、女の子は何というか、華やかさがありますわね」
「そうですね。うちはブルネッラ一人ですから、お恥ずかしながら、とても可愛がってしまいます」
「恥ずかしいことではありませんわ! わたくしもノアを目の中に入れても痛くないほど可愛がっておりますもの」
「まぁ、イザベル様もですか。ですが、欲しがるものをつい買い与えてしまうので、ブルネッラがわがままに育たないか心配で……」
「ブルネッラちゃんはとても賢い子ですわ。良い事も悪い事もちゃんとわかる子です───」
と母親の悩みを語り合っていた間に、フロちゃんとブルちゃんは遊び疲れたのか、仲良くねんねしてしまっていたのだ。
ノアがマナーの授業を終えて、フロちゃん、ブルちゃんと遊ぼうとやって来た時に眠っていたものだから、遊べなくてとても残念がっていた。
「ブルネッラが眠ってしまい申し訳ありません」
「いえ、子供がお昼寝するのは当然ですわ。フフッ、ブルネッラちゃん、お母様に抱っこされて、幸せそうに眠ってますわね」
眠ってもテディを離さないとは、ブルちゃんすごいですわ。
「はい。娘はこのまま連れて帰ります」
「そうですわね。あ、テディとティーパーティーセットもお忘れにならないようにしてくださいましね」
「はい。イザベル様、本日は楽しかったです。ありがとうございました」
そう言って帰っていったブルちゃんのお母様をお見送りした後、フロちゃんをベッドに寝かせて、可愛い息子と遊んでいたのだけど、途中起きてきたフロちゃんが、わたくしの抱っこを独り占めしてしまい、ノアが拗ねてしまったのはまた別のお話。
「フロちゃんめっ! おかぁさま、ノアの!」
「にょあ、めぇ! よーてーたん、ふりょの!」
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