継母の心得 〜 番外編 〜

トール

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番外編 〜 ぺーちゃん 〜

番外編 〜 教皇とイザベル2 〜 ノア10歳、アベル5歳



ウォルトに案内され、お客様用の応接室でお待ちになっている大司教と教皇様の元へ、共に向かう気満々で、テオ様のそばに待機しているところなのだが、妖精の卵たちから、チロを通じてどのような方で、何を考えているのか、予め聞いたところ、どうやら教皇様は、わたくしを悪女だと思っているようなのだ。

「消えたと思った悪女フラグが、また復活しましたわ……」
「私のベルが悪女なわけがないだろう。そのような事をぬかす赤子には、説教が必要だな」

テオ様、赤ちゃんに何をする気ですの!?

いくら頭脳は大人でも、身体は赤ちゃんですし、多分精神も身体に引っ張られているはずですわ。だってチロから聞いた言動は子供そのものですもの。

「ベル、私が呼ぶまで君はこちらの部屋で待っていてくれ」

一緒に応接室へ行く気満々だったが、突然テオ様に待機していろと言われて困惑する。

「え? 一緒にお話をしませんの?」
「いくら悪意がないとはいえ、何をしてくるかまだわからないだろう」
「チロに聞いた限りでは、ノアとフロちゃんの為に行動しているようですわ。それに相手は赤ちゃんですもの。大丈夫ですわよ」
「駄目だ。まずは私が話をする。君を少しでも危険のある所へはやれない」

テオ様ったら、過保護ですわね。

「わかりました。隣の部屋におりますわ」

渋々引き下がると、テオ様は頷き、お客様用の応接室へと行ってしまった。
わたくしも言われた通り隣の部屋で待機する。



「ひぎゃあああぁぁぁぁ!!」

テオ様が部屋に入ってからすぐの事だ。

ミランダと共に隣の部屋で待っていると、突然悲鳴が上がったではないか!!

「な、なんですの!?」
「旦那様の悲鳴ではなさそうですが……、奥様はこちらでお待ちください。様子を見てまいります」
「いいえ、わたくしも行きますわ!」
「奥様、いけません。危険です」
「いいえ。先程の悲鳴は子供のような声でしたわ。心配ですもの」

まさかとは思うけれど、テオ様、赤ちゃんに何かしてませんわよね!?

押し問答の末、わたくしが無理矢理部屋を出た為に、ミランダは仕方なく、わたくしと隣の部屋に入ったのだ。

「先程悲鳴が聞こえましたが、何かございましたの!?」

応接室へ飛び込むと、赤ちゃんが泡をふいて倒れているではないか!

「大変ですわ! ミランダ、すぐに医師を呼んできてちょうだい! テオ様、大司教、一体どういう状況ですの───!?」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



教皇フェリクス視点


案内された部屋に入ると、机の上には『おもちゃの宝箱カフェ』で食べた、柔らかでふかふかな四角いパンや、コロコロしたクッキーのようなお菓子、その他にも色んなお菓子やおもちゃまで用意されていた。

「ふぉぉ……っ」

何だここは……、天国か!?

「おやおや、大層なおもてなしをしていただいておりますなぁ」

滑り台! 店のものよりも小さいが、あれはおもちゃの宝箱にあった滑り台ではないか! その隣にはブランコもある!!

「ありぇ! ペーちゃ、ありぇ、ちゅる!」
「これこれ。落ち着いてくだされ。ペーちゃん、まずは公爵夫妻にご挨拶が先ですぞ」
「ぅにゅう……っ」

そんな……っ、まだ遊んではならんのか! ならばお菓子だ!

「ペーちゃん、ご挨拶してからですぞ」
「ぅにゅう……っ」

早く来い! ディバイン公爵夫妻!

そんな事を心の中で叫んでいた時だ。ノック音がして扉が開き、入ってきたのは……ノア……いや、ディバイン公爵か! なんと、ノアにそっくりではないか!

「お待たせした」
「これはディバイン公爵。本日はお招きいただきありがとうございます」
「……そちらの赤子は」

怖い……っ、目が氷のように冷たいではないか!

「はい。事前にお伝えしておりました、私の孫です。孫共々お招きいただいた事、感謝いたしますぞ」
「……」

すごく睨まれている……!? なぜだ。怖すぎて震えが止まらん。

「ところで公爵、奥方はいらっしゃらないようですが」
「妻は後ほど来る。先に、本日訪問された要件をうかがおうか」

ま、負けぬぞ! 鑑定をして、何とか優位に…………、

◆◆◆

名前: テオバルド・アロイス・ディバイン

年齢: 39

種族: 魔王(人族)

家族構成: 妻、息子2、娘1

LV: 82/平均値26~40

体力: 1500/平均値65~100

魔力: 20000/平均値150~300

魔法属性: 氷/極

攻撃魔法: 氷、風、水

風の女神、水の神の加護

剣技: 極

※極とは、その技の最高を示す。

◆◆◆

「ひぎゃあああぁぁぁぁ!!」
「!? フェリクス!?」
「何事だ?」

私は、ディバイン公爵の鑑定をした瞬間、意識を飛ばしたのだ。

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