惨劇のレスタモニカ〜勇者パーティ連続怪死事件〜

流星 ひかり

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第一章 残酷卿の古城

勇者達の宴 Part2

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僕とエリクさんが正面の大きな扉を開けお客様をお出迎えする。
最初のお客様は、、、。ああ興奮する!!
勇者様御一行の魔王討伐を影で支えた聖人が僕の目の前に!!
扉の向こうには漆黒の鎧を着た人が立っていた。兜で顔が見えない。

「どうです?どうです?この漆黒のよ・ろ・い~。良いでしょうがぁ?良いでしょうがぁ?これはかの魔王が勇者マッシュ様達と戦った際に装備していた品で国宝級のお宝なんですよーん!もう凄すぎてペロペロ舐めたいでしょーがぁ??えぇ?でもダメー!舐めさせてあげなーい!」

鎧の兜を外すとその人は緑色の長髪に無精髭の男性のお客様だった。
間違いない【オタク系武器防具屋 ガンテスト・ラインシュタイン】様だ。
世界中から珍しい伝説級の武器防具を集めていて魔王討伐のため勇者様達に無償提供したという業界NO1の伝説の武器防具屋であらせられる方だ。
かなりの武器オタクで変人とも噂されていれけどカッコいい!
異空間魔法で武器や防具を全部ストックしているからいつでも何処でも武器や防具を取り出せて商売の出来るフットワークの軽さも人気の理由らしい。

「いらっしゃいませ。ガンテスト・ラインシュタイン様。
私は当ホテルオーナー兼客室係のエリク・キーマと申します。
こちらは料理人兼客室係のノーム・クック。
本日はよろしくお願い致します。
いやはや流石あの魔王の漆黒の鎧はまた素晴らしいですな。」

エリクさんが上品に挨拶をした。
僕と話す時はぶっきらぼうな喋り方だがお客様相手の時は全然違う。流石プロだ。

「よっよろしくお願い致します。かっかっカッコいい鎧でっすね!」

駄目だ緊張しまくりだ。挨拶カミカミになってしまった。

「そうでしょうがぁ?そうでしょうがぁ?勇者マッシュ様達との戦いで真っ二つに割れていましたが勇者様から高額で買い取らせて頂き傷も残らぬよう修復したんです。もう最高傑作なベイビーちゃん!宴会の時もお風呂の時も脱ぎませんよぉー。」

やはり凄い装備への愛だ。
ファンファンファン
また誰かが来たようだ。
もう勇者マニアとしてはテンションが上がりっぱなしなんですが。
扉の向こうから紫のショートヘアで紫の瞳をした緑や黄色、青にピンクと様々な色の液体をこぼしたようなシミだらけの白衣を着た20代後半ぐらいの女性が歩いて来た。
両手には何か緑色の液体の入った瓶を持っている。
もう最高!【最高の薬屋 クリム・ディーゼ】様だ!
勇者様パーティのために回復薬や筋力強化剤に魔法強化剤や解毒薬といった冒険に役立つ薬をたくさん調合された方だ。
この方は新薬を作るために自らを実験台にするという過激な製法で調合するらしい。
毒を飲んでも死なない体質らしく、まるでお酒を飲むかのように味を楽しみながら毒を飲むのだとか。
そして自ら体感したイメージから始めて飲む毒の解毒薬を調合出来るという凄い才能の方だ。
もしかして今持ってる瓶って毒薬なんじゃ?

「おー!ガンちゃんやーん!飲んでるー?」

「刺激臭くさっ!まーた酔っ払って!昼から毒ですかぁ?毒飲んでるんですかぁ?」

ガンテスト様は呆れているようだ。
どうやら本当に酒のように毒を飲んでいるらしい。

「うーふふふふー。そう!今日の毒は魔獣ナクリミヌスっていう魔王の配下の巨大なサソリの化け物の尻尾から抽出した毒なのよぉ。酸味強くておいちぃ。んふふふふー。」

クリム様は上機嫌に応えた。

「いらっしゃいませ。クリム・ディーゼ様。
私は当ホテルオーナー兼客室係のエリク・キーマと申します。
こちらは料理人兼客室係のノーム・クック。
毒を楽しまれているところ申し訳ございません。
私の知人にも毒を飲む事が出来る者がいます故、お気持ちは理解出来ますが、大変申し訳ございませんが他の毒が苦手なお客様が誤飲してしまっては大変なので当ホテルでは毒物の持ち込みは禁止させて頂いております。お預かりさせて頂くか異空間に仕舞って頂けますでしょうか?」

エリクさんは聖人相手でもしっかりと決まりは守らせる。やはりプロだ。

「あんらケチケチケチー!あたしは聖人よー!ぷんぷん!まあ良いわ。仕舞いたくても私は異空間魔法使えないのよ。ここで飲み干すわ!やけ毒よー!!」

クリム様は更に毒をガブガブ飲み始めた。

「飲み過ぎでしょうがー!飲み過ぎでしょうがー!これからジャスティさん達にも会うんだぞぉ?また私の異空間に預かっておいてやる!少し酔いを覚ませ!」

ガンテスト様がそう言って瓶を取り上げるとシュッと音がして瓶が一瞬で消えた。
凄い!ストックタイプの異空間魔法始めて見た!
異空間に物を仕舞うという事はこの僕達がいる空間と異空間の把握力が長けていないとならず習得するのがとても難しい魔法らしい。
僕もいつか使えるようになりたいな。

「ふーんだ。ばーか。」

クリム様は拗ねてしまった。酔い姿が可愛いらしい女性だ。
ファンファンファン
また誰かが来たようだ。
向こう側から4人の人影が近づいて来た。

Part3へ続く










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