6 / 10
第一章 残酷卿の古城
異世界から来た死を呼ぶ男 Part1
しおりを挟む
「かっ金はある、、、。めっ飯を食わせてくれ、、、。
そういうと髪がボサボサの男性は倒れてしまった。
「だっ大丈夫ですか?」
僕とエリクさんが駆け寄る。
何日も食べてなかったのだろうか?何か食べさせてあげなくては。
「大変!おで担ぐの手伝う!どこ運べばいい?」
バルバリン様がひょいと片手で倒れた男性を軽々と持ち上げた。
「ありがとうございます。バルバリン様。ではお言葉に甘えて、客室の1つに運んで頂けますか?」
「わがっだ。みんなも手伝う!」
「もちろんです。私の回復魔法もお役に立てると思うのでご一緒に!」
セーナ様が優しい言葉をかけて下さった。
まさに女神。
「私達も手伝いますぞ。」
ジャスティ様もまさに神。
勇者様御一行と聖人様達はみんな私も手伝う、自分も手伝うと仰って下さり、なんと全員が倒れた男性を運んだ客室まで付いて来て下さった。
流石皆さん世界を救った英雄だ。
誰かを救うという事が癖で身体に染み込んでいるのだろう。
おそらく無意識状態の毒に酔われてるクリム様でさえ助けたいと言って下さった。
やはり素晴らしい方達だ。
エリクさんがすぐに用意出来る保存食や菓子を食料庫に取りに行く間、僕は男性を寝かせて介抱する事となった。
セーナ様が祈るようなポーズをされ、男性の胸に手をかざすと男性の顔色が少し良くなったようだった。
「回復魔法を施しました。かなり疲労が溜まっていたようですね。食事もおそらく何日もしてなかったみたいです。可哀想に。」
セーナ様が心配そうな顔をしている。
憂いを帯びた表情が美しい。
「しかしこの方は誰なんでしょう?誰なんでしょう?うん?この黒い腕輪は?」
ガンテスト様が男性の腕にある黒い腕輪に気がついた。
「この腕輪は、うちの学問所で錬成された【魔具 コルトの縛り】ですね。はっ!この方が誰か分かりました!」
マルク様が何かを思い出したように語り出す。
「ひっく、マルクちゃんこの酔い潰れてる兄ちゃん知ってんのー?ていうかあたしの毒どこやったー?この兄ちゃんと一緒に飲み明かすんだぁい!」
まだ毒の酔いが醒めないクリム様がマルク様に問いかける。
「酔ってるのはクリムさんでしょう?全く相変わらず面白い人ですね。毒は1人で飲んで下さい!」
マルク様が冷静にツッコまれた。
「この方は1年程前にうちの学問所の最重要研究対象になった人で間違い無いです。
僕も直接お会いするのは初めてですが、研究資料に添付されていたピクト(魔法で念写した写真のようなもの)でお顔を拝見していたので解ります。」
マルク様が続けて神妙な顔つきで語る。
「この方は自らをチキュウという異世界から来たタンテイだと語り、死を呼ぶ呪子(のろいご)の疑いで裁判にかけられていた人なんです。」
異世界から来た死を呼ぶ男 Part2に続く
そういうと髪がボサボサの男性は倒れてしまった。
「だっ大丈夫ですか?」
僕とエリクさんが駆け寄る。
何日も食べてなかったのだろうか?何か食べさせてあげなくては。
「大変!おで担ぐの手伝う!どこ運べばいい?」
バルバリン様がひょいと片手で倒れた男性を軽々と持ち上げた。
「ありがとうございます。バルバリン様。ではお言葉に甘えて、客室の1つに運んで頂けますか?」
「わがっだ。みんなも手伝う!」
「もちろんです。私の回復魔法もお役に立てると思うのでご一緒に!」
セーナ様が優しい言葉をかけて下さった。
まさに女神。
「私達も手伝いますぞ。」
ジャスティ様もまさに神。
勇者様御一行と聖人様達はみんな私も手伝う、自分も手伝うと仰って下さり、なんと全員が倒れた男性を運んだ客室まで付いて来て下さった。
流石皆さん世界を救った英雄だ。
誰かを救うという事が癖で身体に染み込んでいるのだろう。
おそらく無意識状態の毒に酔われてるクリム様でさえ助けたいと言って下さった。
やはり素晴らしい方達だ。
エリクさんがすぐに用意出来る保存食や菓子を食料庫に取りに行く間、僕は男性を寝かせて介抱する事となった。
セーナ様が祈るようなポーズをされ、男性の胸に手をかざすと男性の顔色が少し良くなったようだった。
「回復魔法を施しました。かなり疲労が溜まっていたようですね。食事もおそらく何日もしてなかったみたいです。可哀想に。」
セーナ様が心配そうな顔をしている。
憂いを帯びた表情が美しい。
「しかしこの方は誰なんでしょう?誰なんでしょう?うん?この黒い腕輪は?」
ガンテスト様が男性の腕にある黒い腕輪に気がついた。
「この腕輪は、うちの学問所で錬成された【魔具 コルトの縛り】ですね。はっ!この方が誰か分かりました!」
マルク様が何かを思い出したように語り出す。
「ひっく、マルクちゃんこの酔い潰れてる兄ちゃん知ってんのー?ていうかあたしの毒どこやったー?この兄ちゃんと一緒に飲み明かすんだぁい!」
まだ毒の酔いが醒めないクリム様がマルク様に問いかける。
「酔ってるのはクリムさんでしょう?全く相変わらず面白い人ですね。毒は1人で飲んで下さい!」
マルク様が冷静にツッコまれた。
「この方は1年程前にうちの学問所の最重要研究対象になった人で間違い無いです。
僕も直接お会いするのは初めてですが、研究資料に添付されていたピクト(魔法で念写した写真のようなもの)でお顔を拝見していたので解ります。」
マルク様が続けて神妙な顔つきで語る。
「この方は自らをチキュウという異世界から来たタンテイだと語り、死を呼ぶ呪子(のろいご)の疑いで裁判にかけられていた人なんです。」
異世界から来た死を呼ぶ男 Part2に続く
0
あなたにおすすめの小説
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる