惨劇のレスタモニカ〜勇者パーティ連続怪死事件〜

流星 ひかり

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第一章 残酷卿の古城

異世界から来た死を呼ぶ男 Part1

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「かっ金はある、、、。めっ飯を食わせてくれ、、、。

そういうと髪がボサボサの男性は倒れてしまった。

「だっ大丈夫ですか?」

僕とエリクさんが駆け寄る。
何日も食べてなかったのだろうか?何か食べさせてあげなくては。

「大変!おで担ぐの手伝う!どこ運べばいい?」

バルバリン様がひょいと片手で倒れた男性を軽々と持ち上げた。

「ありがとうございます。バルバリン様。ではお言葉に甘えて、客室の1つに運んで頂けますか?」

「わがっだ。みんなも手伝う!」

「もちろんです。私の回復魔法もお役に立てると思うのでご一緒に!」

セーナ様が優しい言葉をかけて下さった。
まさに女神。

「私達も手伝いますぞ。」

ジャスティ様もまさに神。

勇者様御一行と聖人様達はみんな私も手伝う、自分も手伝うと仰って下さり、なんと全員が倒れた男性を運んだ客室まで付いて来て下さった。
流石皆さん世界を救った英雄だ。
誰かを救うという事が癖で身体に染み込んでいるのだろう。
おそらく無意識状態の毒に酔われてるクリム様でさえ助けたいと言って下さった。
やはり素晴らしい方達だ。

エリクさんがすぐに用意出来る保存食や菓子を食料庫に取りに行く間、僕は男性を寝かせて介抱する事となった。

セーナ様が祈るようなポーズをされ、男性の胸に手をかざすと男性の顔色が少し良くなったようだった。

「回復魔法を施しました。かなり疲労が溜まっていたようですね。食事もおそらく何日もしてなかったみたいです。可哀想に。」

セーナ様が心配そうな顔をしている。
憂いを帯びた表情が美しい。

「しかしこの方は誰なんでしょう?誰なんでしょう?うん?この黒い腕輪は?」

ガンテスト様が男性の腕にある黒い腕輪に気がついた。

「この腕輪は、うちの学問所で錬成された【魔具 コルトの縛り】ですね。はっ!この方が誰か分かりました!」

マルク様が何かを思い出したように語り出す。

「ひっく、マルクちゃんこの酔い潰れてる兄ちゃん知ってんのー?ていうかあたしの毒どこやったー?この兄ちゃんと一緒に飲み明かすんだぁい!」

まだ毒の酔いが醒めないクリム様がマルク様に問いかける。


「酔ってるのはクリムさんでしょう?全く相変わらず面白い人ですね。毒は1人で飲んで下さい!」

マルク様が冷静にツッコまれた。

「この方は1年程前にうちの学問所の最重要研究対象になった人で間違い無いです。
僕も直接お会いするのは初めてですが、研究資料に添付されていたピクト(魔法で念写した写真のようなもの)でお顔を拝見していたので解ります。」

マルク様が続けて神妙な顔つきで語る。

「この方は自らをチキュウという異世界から来たタンテイだと語り、死を呼ぶ呪子(のろいご)の疑いで裁判にかけられていた人なんです。」


異世界から来た死を呼ぶ男 Part2に続く




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