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転校生
1.この学校、そして生徒会
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ここは山奥に作られた金持ちの子供が通う私立の男子校。ゲイ7割、バイ2割、ノンケ1割という男子同士の恋愛が当たり前の学園だ。そしてそこには生徒会と呼ばれる学園トップの6人がいた。いずれも学園の抱かれたい抱きたいランキング上位の者達だ
「会長ぉ~風紀室に資料持っときますけどほか何かありますぅ?」
のんびりとした口調で話す彼は生徒会会計のチャラ男会計と呼ばれていて毎日誰かしらとヤッてる噂のある冬宮 雪
「あぁ雪これも頼む」
そう答えたのは俺様キャラの生徒会長 四季 綾人だった
「は~い」
「雪、今日は大事な会議がありますから道草は食わないでくださいね」
「分かってま~す」
副会長の春波 玲桜にそう言われて雪はひらひらと手を振りながら生徒会室から出ていった。パタンとドアが閉まる音がして、雪の表情はヘラヘラと笑った顔ではなく、真面目な表情になり、持っていた資料も片手ではなく両手で持ち、少し小走りで風紀室に向かった。そう彼は演技チャラ男だった。それを知ってるのは彼の親衛隊や極わずかな人間のみであり、生徒会メンバーですらそれを知らなかった
「あ、会計様!あの、今日抱いてくれませんか?」
「あ~ごめんねぇ、今日は先約がいるんだぁ~」
声をかけて来た人に対して雪はヘラヘラと笑いながらそう返した
「そ、そうですか」
「ごめんねぇ~」
「大丈夫です!」
彼にとってこれは日常の会話だった。走っていく後輩に手を振りながら彼は小さくため息を吐いた
「誰も抱いたことなんてないんだけどな……」
ボソッとそう呟いて。また風紀室の方に歩いていった。それから雪が生徒会室に戻ってくると
「ゆーくん!」
「ゆきゆき!」
「?んー?どうしたの?2人ともー、いいことでもあったのぉ?」
「あのねー転校生が来るんだって!」
「転校生、?へぇーどんな子だろう気になるなー」
「入ってきてすぐ食べないでくださいね」
「嫌だなぁ~食べないよぉ、もしかしたら毒があるかもしれないしねぇ」
「ど、く、?」
「なっちゃんは気にしないで大丈夫だよぉ」
「そう、?」
「うんうん」
そう言いながら雪は心の中で不安を募らせていた。季節外れの転校生。彼はどこかで嫌な予感がしていた
「とりあえず明日の朝、玲桜が迎えに行くことになっている。お前は何もするなよ冬宮」
「分かってますよ~面白い子だといいですねぇ」
雪は後々自分の勘が正しかったとしることになる
「会長ぉ~風紀室に資料持っときますけどほか何かありますぅ?」
のんびりとした口調で話す彼は生徒会会計のチャラ男会計と呼ばれていて毎日誰かしらとヤッてる噂のある冬宮 雪
「あぁ雪これも頼む」
そう答えたのは俺様キャラの生徒会長 四季 綾人だった
「は~い」
「雪、今日は大事な会議がありますから道草は食わないでくださいね」
「分かってま~す」
副会長の春波 玲桜にそう言われて雪はひらひらと手を振りながら生徒会室から出ていった。パタンとドアが閉まる音がして、雪の表情はヘラヘラと笑った顔ではなく、真面目な表情になり、持っていた資料も片手ではなく両手で持ち、少し小走りで風紀室に向かった。そう彼は演技チャラ男だった。それを知ってるのは彼の親衛隊や極わずかな人間のみであり、生徒会メンバーですらそれを知らなかった
「あ、会計様!あの、今日抱いてくれませんか?」
「あ~ごめんねぇ、今日は先約がいるんだぁ~」
声をかけて来た人に対して雪はヘラヘラと笑いながらそう返した
「そ、そうですか」
「ごめんねぇ~」
「大丈夫です!」
彼にとってこれは日常の会話だった。走っていく後輩に手を振りながら彼は小さくため息を吐いた
「誰も抱いたことなんてないんだけどな……」
ボソッとそう呟いて。また風紀室の方に歩いていった。それから雪が生徒会室に戻ってくると
「ゆーくん!」
「ゆきゆき!」
「?んー?どうしたの?2人ともー、いいことでもあったのぉ?」
「あのねー転校生が来るんだって!」
「転校生、?へぇーどんな子だろう気になるなー」
「入ってきてすぐ食べないでくださいね」
「嫌だなぁ~食べないよぉ、もしかしたら毒があるかもしれないしねぇ」
「ど、く、?」
「なっちゃんは気にしないで大丈夫だよぉ」
「そう、?」
「うんうん」
そう言いながら雪は心の中で不安を募らせていた。季節外れの転校生。彼はどこかで嫌な予感がしていた
「とりあえず明日の朝、玲桜が迎えに行くことになっている。お前は何もするなよ冬宮」
「分かってますよ~面白い子だといいですねぇ」
雪は後々自分の勘が正しかったとしることになる
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