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第25話
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「俺が勝てばニール卿はルシア嬢と別れ、兄上と婚約してもらう。卿が勝てば俺はアリシアーネ嬢のことを諦め、これまでのことも謝罪しよう」
アホかぁぁぁぁぁぁ!!!!
何でそんなことになるのよぉぉぉ!!!
このバカ皇子いったい何考えているのよぉぉぉぉ!!!
「おおっ! 我が弟よ、それは名案であるな。ならば私もそなたを応援しようではないか・・」
ちょっと待って、バカな弟に混じって兄である殿下まで、バカなこと口にしだしたわ。
そんな決闘認められる訳ないでしょう。
「・・とでも言うと思ったか。ジュリアン貴様血迷ったか? 非常に魅力的な名案であるが・・・応援したいのはやまやまなのだが・・・そんなバカげた決闘は認める訳にはいかん」
よっかた。まだミューラー殿下は冷静な判断ができるようね。その心は揺れ動いているみたいだけど・・・それには触れないでおきましょう。
「兄上は黙っていてくれ! これは俺とニール卿との戦いだ!」
「ジュリアン様いい加減にしなさい。見苦しいですわよ。ニール様もこんな決闘受ける必要ないわ」
「そうですね。私も王族に向ける剣は持ち合わせておりません。私の剣は、愛するルシア嬢と王族を始めとする国民を守るための剣です」
「おのれ・・・皆して俺を愚弄するのか」
愚弄も何も、普通に考えてそんな決闘を受ける訳ないでしょ。
それに私たちに決闘を受けるメリットが無いじゃない。デメリットしかない決闘なんて受ける訳ないわ。
「何を騒いでおるか」
このドスの効いた声は? 私は声のする方向を見て、慌てて頭を下げた。
「父上、それにローランド宰相まで・・・これは、その・・・申し訳ありません。私の失態です」
私が頭を下げ、ニール様も膝をつく相手。それはこの国の王様であるエルダハルト国王陛下と、アリス様のお父様であるローランド宰相閣下だった。
舞踏会での兄弟喧嘩を耳にした陛下と宰相様が、この場にやってきたのだろうけど、予想以上の大物がやってきたわね。
「アリシアーネとルシアか、久しいな。ともに美しく成長したようだな」
「はっ、エルダハルト国王陛下におかれましてはご機嫌麗しゅうございます」
私とアリス様は揃ってカーテシーをした。
「この場では楽にするがよい。で、何が起きたのか説明せよ」
国王陛下まで出てきたのだから、もう嘘をつくことはできない。私たちは舞踏会の会場からの出来事をかいつまんで説明した。
「ふむぅ。愚息どもが迷惑をかけたようだな。度重なり愚かな行為をして申し訳なく思う。愚息に代わり礼を言おう。すまなかった」
「いえ。もったいないお言葉ありがとうございます」
まさか国のトップである国王陛下が、臣下の娘に頭を下げるとは・・・・宰相閣下も驚いていることからも分かるように、余程のことなのだろう。お目にかかることさえ困難なお方に頭を下げられるとは、逆に私たちのほうが申し訳なく思えて仕方がないわ。
「さて、ジュリアンよ。貴様にはしばらくの間、謹慎を申し付ける。再教育が終わるまで公式の場はもちろん、人前に出ることを禁じる。いいな」
「くっ・・・わ、分かりました」
再教育? まあ、もとから問題のある皇子だったし、この際一から教育をやり直すのつもりなのかしら。だとしたら、その結果や過程しだいでは王位継承権まで影響しそうな思い処罰よね。国王陛下もそれほど重く受け止めているということね。
そのことが分かっているのか、ジュリアン様はうなだれてしまった。自業自得とはいえ少し可哀想になってしまう。
「ミューラーよ。貴様も貴様だ。少しは皇太子としての自覚を持てと何度も言っているだろう。こたびはアリシアーネに救われた形になったが、いなかったらどう収集をつけるつもりだったのだ。思うところもあるだろうが、婚約者であるアリシア―ネを大事にするがよい」
「はっ・・・」
「アリシアーネよ。この度は愚息を止めてくれてありがたく思う。以後も愚息を補佐し、正しい道に進めるように導いてほしい。よろしく頼むぞ」
「かしこまりました」
「さてルシアよ。こうして言葉を交わすのは久しいな。いつ以来だったかの? それはさておき、先の魔獣事件の際には息子の危機を救い、多くの民衆の怪我を治した件では改めて礼を言おう」
「恐れ入ります」
「多くの者が亡くなり傷ついた事件の原因は目下捜査中だが、民衆の希望となる聖女の誕生に国は沸いておる。その力が未だ使えないこともあり、悩んでいることも知っているが、不安がる民衆のためにも協力してほしい」
「私にできることならお受けいたします」
「すまんな。何、悪いようにはせんつもりだ。褒賞はそなたが嫌がると聞いているができることはしよう。何かあればいつでもいい、何なりと申すがよい」
「ありがとうございます」
国王陛下の話が話が終わったところで、宰相閣下から事件のことで新たに分かったことを聞かされた。
それは魔獣の憑代となった男子生徒、騎士爵の子息に最後に接触した生徒が判明したとのことだった。
最後に接触したからといって事件との関りがあるか分からないが、事件後の生徒の反応が明らかに変だというのよ。
なんでそんな話を私たちにするかと思ったら、その生徒の名前を聞いて納得してしまった。
その生徒の名前は・・・・
アホかぁぁぁぁぁぁ!!!!
何でそんなことになるのよぉぉぉ!!!
このバカ皇子いったい何考えているのよぉぉぉぉ!!!
「おおっ! 我が弟よ、それは名案であるな。ならば私もそなたを応援しようではないか・・」
ちょっと待って、バカな弟に混じって兄である殿下まで、バカなこと口にしだしたわ。
そんな決闘認められる訳ないでしょう。
「・・とでも言うと思ったか。ジュリアン貴様血迷ったか? 非常に魅力的な名案であるが・・・応援したいのはやまやまなのだが・・・そんなバカげた決闘は認める訳にはいかん」
よっかた。まだミューラー殿下は冷静な判断ができるようね。その心は揺れ動いているみたいだけど・・・それには触れないでおきましょう。
「兄上は黙っていてくれ! これは俺とニール卿との戦いだ!」
「ジュリアン様いい加減にしなさい。見苦しいですわよ。ニール様もこんな決闘受ける必要ないわ」
「そうですね。私も王族に向ける剣は持ち合わせておりません。私の剣は、愛するルシア嬢と王族を始めとする国民を守るための剣です」
「おのれ・・・皆して俺を愚弄するのか」
愚弄も何も、普通に考えてそんな決闘を受ける訳ないでしょ。
それに私たちに決闘を受けるメリットが無いじゃない。デメリットしかない決闘なんて受ける訳ないわ。
「何を騒いでおるか」
このドスの効いた声は? 私は声のする方向を見て、慌てて頭を下げた。
「父上、それにローランド宰相まで・・・これは、その・・・申し訳ありません。私の失態です」
私が頭を下げ、ニール様も膝をつく相手。それはこの国の王様であるエルダハルト国王陛下と、アリス様のお父様であるローランド宰相閣下だった。
舞踏会での兄弟喧嘩を耳にした陛下と宰相様が、この場にやってきたのだろうけど、予想以上の大物がやってきたわね。
「アリシアーネとルシアか、久しいな。ともに美しく成長したようだな」
「はっ、エルダハルト国王陛下におかれましてはご機嫌麗しゅうございます」
私とアリス様は揃ってカーテシーをした。
「この場では楽にするがよい。で、何が起きたのか説明せよ」
国王陛下まで出てきたのだから、もう嘘をつくことはできない。私たちは舞踏会の会場からの出来事をかいつまんで説明した。
「ふむぅ。愚息どもが迷惑をかけたようだな。度重なり愚かな行為をして申し訳なく思う。愚息に代わり礼を言おう。すまなかった」
「いえ。もったいないお言葉ありがとうございます」
まさか国のトップである国王陛下が、臣下の娘に頭を下げるとは・・・・宰相閣下も驚いていることからも分かるように、余程のことなのだろう。お目にかかることさえ困難なお方に頭を下げられるとは、逆に私たちのほうが申し訳なく思えて仕方がないわ。
「さて、ジュリアンよ。貴様にはしばらくの間、謹慎を申し付ける。再教育が終わるまで公式の場はもちろん、人前に出ることを禁じる。いいな」
「くっ・・・わ、分かりました」
再教育? まあ、もとから問題のある皇子だったし、この際一から教育をやり直すのつもりなのかしら。だとしたら、その結果や過程しだいでは王位継承権まで影響しそうな思い処罰よね。国王陛下もそれほど重く受け止めているということね。
そのことが分かっているのか、ジュリアン様はうなだれてしまった。自業自得とはいえ少し可哀想になってしまう。
「ミューラーよ。貴様も貴様だ。少しは皇太子としての自覚を持てと何度も言っているだろう。こたびはアリシアーネに救われた形になったが、いなかったらどう収集をつけるつもりだったのだ。思うところもあるだろうが、婚約者であるアリシア―ネを大事にするがよい」
「はっ・・・」
「アリシアーネよ。この度は愚息を止めてくれてありがたく思う。以後も愚息を補佐し、正しい道に進めるように導いてほしい。よろしく頼むぞ」
「かしこまりました」
「さてルシアよ。こうして言葉を交わすのは久しいな。いつ以来だったかの? それはさておき、先の魔獣事件の際には息子の危機を救い、多くの民衆の怪我を治した件では改めて礼を言おう」
「恐れ入ります」
「多くの者が亡くなり傷ついた事件の原因は目下捜査中だが、民衆の希望となる聖女の誕生に国は沸いておる。その力が未だ使えないこともあり、悩んでいることも知っているが、不安がる民衆のためにも協力してほしい」
「私にできることならお受けいたします」
「すまんな。何、悪いようにはせんつもりだ。褒賞はそなたが嫌がると聞いているができることはしよう。何かあればいつでもいい、何なりと申すがよい」
「ありがとうございます」
国王陛下の話が話が終わったところで、宰相閣下から事件のことで新たに分かったことを聞かされた。
それは魔獣の憑代となった男子生徒、騎士爵の子息に最後に接触した生徒が判明したとのことだった。
最後に接触したからといって事件との関りがあるか分からないが、事件後の生徒の反応が明らかに変だというのよ。
なんでそんな話を私たちにするかと思ったら、その生徒の名前を聞いて納得してしまった。
その生徒の名前は・・・・
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