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神秘の匣
烏の踊り
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ヒカリはコーヒーを飲んだ
「どうしたの?」
須磨はヒカリの顔を覗き込んだ
「須磨ちゃん、あたしに変なのついている?」
「さあ」
須磨は言った
「さあ」
須磨は言った
「それに患者さんから相談を受けてい」
「相談?」
ヒカリは言った
須磨はうなずいた
ヒカリは須磨を見た
「どんなことで?」
「烏が死んでいるんです」
「烏が?」
ヒカリは言った
須磨はうなずいた
「どうして?」
ヒカリは言った
「しかも福浦の方で」
「あっちで」
ヒカリは言った
須磨はうなずいた
ヒカリは考えた
「そういえば妙な依頼を引き受けていたな」
「妙な依頼?」
須磨は言った
ヒカリはうなずいた
ヒカリは須磨に
「少し空けるからな」
「わかった」
須磨は言った
ヒカリは事務所に戻った
「ヒカリ?」
チェレンはヒカリを見た
ヒカリはチェレンを見た
チェレンはヒカリに
「頭が痛い依頼でな」
「それは聞いた」
ヒカリは言った
「聞いたんだ」
Nは言った
ヒカリはNに
「依頼内容は知っているの?」
「知っている」
Nは言った
「そうか」
「依頼人の名前は青谷京子29歳で職業は会社員」
「内容は?」
「失踪した友人を探してほしいと」
「失踪した人は?」
「金沢薫32歳」
「同自会社の人?」
チェレンはうなずいた
「失踪前に話していたのが友人である青谷さんだということです」
ベルは言った
「わかった」
ヒカリは言った
「じゃあ、失踪する直前まで話していたのね」
「そうです」
ベルは言った
ヒカリは考えた
「気になるな」
ヒカリは言った
「それに金沢さんには婚約者がいたんだ」
「婚約者?」
ヒカリは言った
チェレンはうなずいた
「じゃあ婚約者には?」
「薫さんとの婚約を認めました」
「それはいい」
ヒカリは言った
「薫さんにはここ最近変な事があったんだ」
「何が?」
ヒカリは言った
「付き纏いか」
「ここ最近なんです」
ベルは言った
「どうして知っているの?」
「失踪する直前に話していていたんです」
「青谷さんに」
チェレンは言った
「そういえば誰かにつけられていると相談していた」
「相談か」
チェレンは言った
ヒカリは金沢を見た
金沢はヒカリの事務所を出た
「どうしたの?」
ベルはヒカリを見た
「気になる」
ヒカリは言った
「どうしたんですか?」
ベルはヒカリを見た
「単純に片付けないほうがいいと思って」
「単純に片付けない?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
「なぜだかそう思うんだ」
「それにエンナから頼まれていた事件もあるんだけど」
「事件?」
ヒカリはNを見た
Nはうなずいた
「なんでも殺人なんだ」
Nは言った
「殺人?」
ヒカリは言った
Nはうなずいた
ヒカリは考えた
「どうしてこんなときに殺人なんだ?」
「それが謎なんだ」
Nは言った
「謎?」
ヒカリは言った
「死んだのは若い女性で名前は金沢薫32歳の会社員だ」
ヒカリは驚いた
「どうして?」
ヒカリは言った
「わからないんだけど」
Nは言った
「調査依頼で探している人間も同じよ」
ヒカリは言った
「調査で探している人間と同じなのか?」
Nは言った
ヒカリはうなずいた
「にしてもどうしてなんだ?」
ヒカリは言った
「しかも白骨していたと聞いている」
「じゃあ青谷さんは誰に相談したんだ?」
「そうですよね」
ベルは言った
ヒカリはエンナ連絡した
「白骨死体が見つかったと聞いて」
「ヒカリ」
エンナは驚いた
「それに探偵事務所にも調査依頼で来ているんだけど」
ヒカリは言った
「調査依頼で?!」
エンナは驚いた
ヒカリはうなずいた
「今、調べようとしたときにNから聞いて驚いているんだけど」
「わかったわ」
エンナは言った
「それに青谷って人からなの」
「青谷か」
エンナは考えた
「どうしたの?」
ヒカリは言った
「その青田って人」
「どうしたの?」
「死んでるの」
ヒカリは驚いた
「あの人も偽物?」
「そう考えるわね」
エンナは言った
ヒカリは青ざめた
「どうしたんだ?ヒカリ?」
チェレンはヒカリを見た
「あたし、死者から依頼を引き受けている」
ヒカリは言った
「死者から依頼か」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
「でも歩いてました」
「そうか」
ヒカリは言った
「何があったんですか?」
ベルは言った
「なんかやる気になったな」
Nは言った
ヒカリはエンナに
「現場を教えて」
「わかった」
エンナは言った
エンナは事務所を訪ねた
「ヒカリ外うと思って来たわ」
「助かる」
ヒカリはエンナを見た
エンナはヒカリに現場を案内した
「ここから白骨死体が?」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「それに青谷と名乗った女性ならあの上で死んでいた」
「身元もわかっていたのか」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「それに妙なの」
「どうして?」
ヒカリはエンナを見た
「白骨していたのは事実なんだけど」
「何が?」
ヒカリは言った
ヒカリはエンナを見た
「二人が持っていた身分証がないの」
「ないってまさか」
ヒカリは言った
「そうそのまさかよ」
「盗んだな」
ヒカリは言った
「そうなるわね」
ヒカリはうなずいた
「気になるわね」
「何が?」
「これって未解決?」
「そうだけど」
エンナは言った
「青谷さんの事件も?」
エンナはうなずいた
ヒカリは考えた
「じゃあどうして依頼をしたんだ?」
「そうですね」
ベルは言った
Nはうなずいた
ヒカリはエンナに
「事件で殺された二人なんでしょ?」
「そうだよ」
エンナは言った
ヒカリはエンナに
「飲む?」
「何を?」
エンナはヒカリを見た
ヒカリはエンナに見せた
「これは?」
エンナはヒカリを見た
「メロンソーダ」
ヒカリは言った
「暑いからね」
Nは言った
ヒカリはうなずいた
「こんな真夏に殺人とはな」
ヒカリは言った
ヒカリはメロンソーダを飲んだ
「ところで死因は?」
「二人の死因?」
「そうだ」
ヒカリは言った
「舌骨が折れていたと報告が上がっている」
「なるほど」
ヒカリは言った
ヒカリは考えた
「死因は同じか」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「そこで見ていたのか」
チェレンは言った
ヒカリは紅茶を飲んだ
「ヒカリ」
Nは事務所に駆け込んだ
「どうしたの?」
ヒカリはNを見た
「二人の本名がわかったんだ」
「本名が?」
ヒカリは言った
Nはうなずいた
「二人の女性の本名は赤澤直子と中川京子だ」
「わかった」
ヒカリは言った
「依頼人の方は?」
チェレンは言った
「多分、中川京子だと思う」
「どうして赤澤直子を探そうとしたんだ?」
Nは言った
「急だったと思う」
「どうして?」
エンナは言った
「本物の遺体が見つかったからだ」
ヒカリは言った
「それに殺したのは」
「別人だ」
ヒカリは言った
「別人だってことですか?」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
「それに犯人は二人を殺しているんだ」
ヒカリは言った
「それにヒカリ」
チェレンはヒカリを見た
ベルはヒカリに
「殺された二人の共通点が知りたい」
「わかった」
Nは言った
「調べてみる」
ヒカリはうなずいた
「それは助かるな」
「死んだのは何年前?」
「二年前だけど」
エンナは言った
「なるほどね」
ヒカリは言った
「犯人は二人の女性を利用したと思う」
ヒカリは言った
「どうして?」
チェレンは言った
ヒカリはチェレンに
「二年前の事件を調べる必要がある」
「あるんだ」
エンナは言った
ヒカリはエンナに
「二年前の事件?」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
「正直、この事件とは共通点があると思って」
ヒカリは言った
「そうなのか」
チェレンは言った
Nは事務所を出た
「これでいいのか?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
Nは警察署に入った
「ここか」
Nは言った
Nは事件資料を読んだ
ヒカリは考えた
「なんか気になるのか?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
Nは資料を読んだ
「まさか」
Nは凍りついた
「その前に聞くんだけど」
「じゃあ女性は二人は?」
「死んだ人の名前を使っている」
ヒカリは言った
エンナたちは青ざめた
「幽霊?」
「違うな」
ヒカリは言った
「それに偽名を使うほどだ」
「確かに」
エンナは冷静に言った
ヒカリはエンナに写真を見せた
「この人って」
「知っているの?」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「中澤真子と近藤千寿子よ」
エンナは言った
「知っていたのか」
エンナはうなずいた
チェレンはエンナに
「知っているのか?」
「知っている詐欺師だから」
エンナは言った
「まさか依頼人が」
ヒカリは言った
「そうみたい」
エンナは言った
ヒカリはエンナに
「二人を調べる」
ヒカリは言った
中澤は体を震わした
「狙われるのかな」
中澤は必死でスマートフォンを操作した
中澤は名刺をゴミ箱を捨てた
近藤は中澤を見て
「どうしたの?」
「誰かに狙われているの」
「わかった」
近藤は中澤を見た
「でも大丈夫よ」
「そうね」
中澤は言った
「まさか見つかったの?」
「何が?」
近藤は中澤を見た
「そうね」
ヒカリは考えた
「どうしたの?」
エンナは言った
「わからない」
ヒカリは言った
ヒカリたちは事務所に戻った
「ところで食べる?」
「何を?」
「夕食」
ヒカリはきっぱりと言った
「今回の夕食は酢豚だけど」
ヒカリは言った
「酢豚なの?」
エンナは言った
ヒカリはうなずいた
「だからか」
チェレンは言った
ヒカリはチェレンたちに酢豚を出した
「本当に酢豚ね」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
チェレンたちは酢豚を食べた
ヒカリは考えた
「あの二人の正体が気になって」
ヒカリは言った
ベルはヒカリに
「金澤と近藤のことを調べてみます」
「助かる」
ヒカリは言った
ベルはヒカリを見た
「それに気になるんだ」
「なんて?」
ヒカリはNを見た
「それにお金の方も気になるけど」
「明日、当直なんだけど」
「わかった」
チェレンは言った
「こっちの方もやっておく」
「わかった」
ヒカリは言った
エンナたちは事務所を出た
ヒカリは考えた
「どうしたんだ?」
チェレンは言った
「気になるの」
「なんで?」
「白骨死体のこともだ」
「そうか」
チェレンは言った
ヒカリはベッドに横になった
エンナは考えた
「どうして偽名なのかだけど」
「そうか」
ダイゴは言った
「そういえば詐欺師の二人のことを調べたんだけど」
「調べたの?」
エンナは言った
ダイゴはうなずいた
「県内で指名手配だった」
「神奈川県内で?」
エンナは言った
ダイゴはうなずいた
「それに妙なんだ」
「どうして?」
エンナはダイゴを見た
「それに気になることもあるの」
ヒカリは言った
「どんなことですか?」
ベルは言った
「赤澤直子って名乗った時」
「確かに」
チェレンは言った
「目が泳いでいた」
「確かに」
Nは言った
ヒカリはNを見た
ヒカリは考えた
「どうして死んだ人の名前を使ったんだ」
ベルは考えた
「殺して使ったのか既に死んでいる人から借りたのかですね」
ベルは言った
ヒカリはベルを見た
「それだ」
ヒカリは言った
ベルは驚いた
「どうしたんですか?」
「手がかりだ」
ヒカリは言った
「どうしたんだ?」
Nは言った
ヒカリは携帯を取った
「どうしたんですか?」
ベルは慌てた
「この事件の真相が見えそうなの」
ヒカリは言った
「見えるって何が?」
チェレンは言った
ヒカリはパソコンを操作した
「なにかわかったんですか?」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
「犯人、わかったかもしれない」
ヒカリは言った
「犯人が?」
ヒカリはうなずいた
チェレンはヒカリに
「この人が犯人なのか?」
「そうだ」
ヒカリは言った
「まさか騙すとはな」
ヒカリは頭を抱えた
「じゃあ、白骨化死体も同じなのか?犯人が?」
「そうだ」
ヒカリは言った
「交換殺人だ」
「交換殺人って」
Nは言った
ヒカリはうなずいた
ヒカリはチェレンたちに
「犯人は金澤と近藤だ」
「まだ調べてないけど」
Nは言った
「調べなくていい」
ヒカリは言った
「あの二人は違法薬物中毒だ」
「違法薬物?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
「だから殺した人間になってあたしに人探しを依頼した」
「実際は?」
「死んでいるけどな」
ヒカリは言った
「じゃあ、動機ってまさか」
ベルは言った
「やっている最中を見たからだ」
「それで殺人を?」
「そうだ」
ヒカリは言った
エンナは青ざめた
「どうした?エンナ?」
ダイゴは言った
「まさかあの二人がこの事件の犯人なの」
エンナは言った
「そうみたいだ」
ダイゴは言った
ベルはヒカリに
「どこに証拠があるんですか?」
ベルは言った
「これだ」
ヒカリは言った
「これって」
「忘れ物の」
「そうだ」
ヒカリは言った
ヒカリはアンプルを開けて匂いを嗅いだ
「これって?」
「覚醒剤だ」
ヒカリは言った
「恐らくバッドトリップ状態で殺したと思う」
ヒカリは言った
「それで殺したのか」
「そうだけど」
ヒカリは言った
「じゃあ、キマッタ状態で殺害」
「そうだよ」
ヒカリはベルを見た
「じゃあ、キマッているところを見られたと思って殺害か」
ヒカリはうなずいた
エンナは携帯を静かに切って
「じゃあ後は逮捕か」
ヒカリは形態を見て
「聞いてくれて助かった」
ヒカリは言った
ヒカリは安堵して携帯を切った
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、これで動くから」
ヒカリは言った
「動くんだ」
「動く」
ヒカリは言った
「まさかこれは」
「知り合いの刑事に渡した」
「渡したんだ」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
チェレンはヒカリに
「大丈夫か?」
「大丈夫だ」
ヒカリは言った
エンナは二人を押さえた
ヒカリはベルたちに
「食べる?」
「何を?」
「生姜焼き」
「食べます」
ベルは言った
「にしても捕まえたと来ているけど」
「そうか」
ヒカリは生姜焼きを食べた
「あっさりですね」
ベルは言った
ヒカリはベルを見た
「どうしたの?」
須磨はヒカリの顔を覗き込んだ
「須磨ちゃん、あたしに変なのついている?」
「さあ」
須磨は言った
「さあ」
須磨は言った
「それに患者さんから相談を受けてい」
「相談?」
ヒカリは言った
須磨はうなずいた
ヒカリは須磨を見た
「どんなことで?」
「烏が死んでいるんです」
「烏が?」
ヒカリは言った
須磨はうなずいた
「どうして?」
ヒカリは言った
「しかも福浦の方で」
「あっちで」
ヒカリは言った
須磨はうなずいた
ヒカリは考えた
「そういえば妙な依頼を引き受けていたな」
「妙な依頼?」
須磨は言った
ヒカリはうなずいた
ヒカリは須磨に
「少し空けるからな」
「わかった」
須磨は言った
ヒカリは事務所に戻った
「ヒカリ?」
チェレンはヒカリを見た
ヒカリはチェレンを見た
チェレンはヒカリに
「頭が痛い依頼でな」
「それは聞いた」
ヒカリは言った
「聞いたんだ」
Nは言った
ヒカリはNに
「依頼内容は知っているの?」
「知っている」
Nは言った
「そうか」
「依頼人の名前は青谷京子29歳で職業は会社員」
「内容は?」
「失踪した友人を探してほしいと」
「失踪した人は?」
「金沢薫32歳」
「同自会社の人?」
チェレンはうなずいた
「失踪前に話していたのが友人である青谷さんだということです」
ベルは言った
「わかった」
ヒカリは言った
「じゃあ、失踪する直前まで話していたのね」
「そうです」
ベルは言った
ヒカリは考えた
「気になるな」
ヒカリは言った
「それに金沢さんには婚約者がいたんだ」
「婚約者?」
ヒカリは言った
チェレンはうなずいた
「じゃあ婚約者には?」
「薫さんとの婚約を認めました」
「それはいい」
ヒカリは言った
「薫さんにはここ最近変な事があったんだ」
「何が?」
ヒカリは言った
「付き纏いか」
「ここ最近なんです」
ベルは言った
「どうして知っているの?」
「失踪する直前に話していていたんです」
「青谷さんに」
チェレンは言った
「そういえば誰かにつけられていると相談していた」
「相談か」
チェレンは言った
ヒカリは金沢を見た
金沢はヒカリの事務所を出た
「どうしたの?」
ベルはヒカリを見た
「気になる」
ヒカリは言った
「どうしたんですか?」
ベルはヒカリを見た
「単純に片付けないほうがいいと思って」
「単純に片付けない?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
「なぜだかそう思うんだ」
「それにエンナから頼まれていた事件もあるんだけど」
「事件?」
ヒカリはNを見た
Nはうなずいた
「なんでも殺人なんだ」
Nは言った
「殺人?」
ヒカリは言った
Nはうなずいた
ヒカリは考えた
「どうしてこんなときに殺人なんだ?」
「それが謎なんだ」
Nは言った
「謎?」
ヒカリは言った
「死んだのは若い女性で名前は金沢薫32歳の会社員だ」
ヒカリは驚いた
「どうして?」
ヒカリは言った
「わからないんだけど」
Nは言った
「調査依頼で探している人間も同じよ」
ヒカリは言った
「調査で探している人間と同じなのか?」
Nは言った
ヒカリはうなずいた
「にしてもどうしてなんだ?」
ヒカリは言った
「しかも白骨していたと聞いている」
「じゃあ青谷さんは誰に相談したんだ?」
「そうですよね」
ベルは言った
ヒカリはエンナ連絡した
「白骨死体が見つかったと聞いて」
「ヒカリ」
エンナは驚いた
「それに探偵事務所にも調査依頼で来ているんだけど」
ヒカリは言った
「調査依頼で?!」
エンナは驚いた
ヒカリはうなずいた
「今、調べようとしたときにNから聞いて驚いているんだけど」
「わかったわ」
エンナは言った
「それに青谷って人からなの」
「青谷か」
エンナは考えた
「どうしたの?」
ヒカリは言った
「その青田って人」
「どうしたの?」
「死んでるの」
ヒカリは驚いた
「あの人も偽物?」
「そう考えるわね」
エンナは言った
ヒカリは青ざめた
「どうしたんだ?ヒカリ?」
チェレンはヒカリを見た
「あたし、死者から依頼を引き受けている」
ヒカリは言った
「死者から依頼か」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
「でも歩いてました」
「そうか」
ヒカリは言った
「何があったんですか?」
ベルは言った
「なんかやる気になったな」
Nは言った
ヒカリはエンナに
「現場を教えて」
「わかった」
エンナは言った
エンナは事務所を訪ねた
「ヒカリ外うと思って来たわ」
「助かる」
ヒカリはエンナを見た
エンナはヒカリに現場を案内した
「ここから白骨死体が?」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「それに青谷と名乗った女性ならあの上で死んでいた」
「身元もわかっていたのか」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「それに妙なの」
「どうして?」
ヒカリはエンナを見た
「白骨していたのは事実なんだけど」
「何が?」
ヒカリは言った
ヒカリはエンナを見た
「二人が持っていた身分証がないの」
「ないってまさか」
ヒカリは言った
「そうそのまさかよ」
「盗んだな」
ヒカリは言った
「そうなるわね」
ヒカリはうなずいた
「気になるわね」
「何が?」
「これって未解決?」
「そうだけど」
エンナは言った
「青谷さんの事件も?」
エンナはうなずいた
ヒカリは考えた
「じゃあどうして依頼をしたんだ?」
「そうですね」
ベルは言った
Nはうなずいた
ヒカリはエンナに
「事件で殺された二人なんでしょ?」
「そうだよ」
エンナは言った
ヒカリはエンナに
「飲む?」
「何を?」
エンナはヒカリを見た
ヒカリはエンナに見せた
「これは?」
エンナはヒカリを見た
「メロンソーダ」
ヒカリは言った
「暑いからね」
Nは言った
ヒカリはうなずいた
「こんな真夏に殺人とはな」
ヒカリは言った
ヒカリはメロンソーダを飲んだ
「ところで死因は?」
「二人の死因?」
「そうだ」
ヒカリは言った
「舌骨が折れていたと報告が上がっている」
「なるほど」
ヒカリは言った
ヒカリは考えた
「死因は同じか」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「そこで見ていたのか」
チェレンは言った
ヒカリは紅茶を飲んだ
「ヒカリ」
Nは事務所に駆け込んだ
「どうしたの?」
ヒカリはNを見た
「二人の本名がわかったんだ」
「本名が?」
ヒカリは言った
Nはうなずいた
「二人の女性の本名は赤澤直子と中川京子だ」
「わかった」
ヒカリは言った
「依頼人の方は?」
チェレンは言った
「多分、中川京子だと思う」
「どうして赤澤直子を探そうとしたんだ?」
Nは言った
「急だったと思う」
「どうして?」
エンナは言った
「本物の遺体が見つかったからだ」
ヒカリは言った
「それに殺したのは」
「別人だ」
ヒカリは言った
「別人だってことですか?」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
「それに犯人は二人を殺しているんだ」
ヒカリは言った
「それにヒカリ」
チェレンはヒカリを見た
ベルはヒカリに
「殺された二人の共通点が知りたい」
「わかった」
Nは言った
「調べてみる」
ヒカリはうなずいた
「それは助かるな」
「死んだのは何年前?」
「二年前だけど」
エンナは言った
「なるほどね」
ヒカリは言った
「犯人は二人の女性を利用したと思う」
ヒカリは言った
「どうして?」
チェレンは言った
ヒカリはチェレンに
「二年前の事件を調べる必要がある」
「あるんだ」
エンナは言った
ヒカリはエンナに
「二年前の事件?」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
「正直、この事件とは共通点があると思って」
ヒカリは言った
「そうなのか」
チェレンは言った
Nは事務所を出た
「これでいいのか?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
Nは警察署に入った
「ここか」
Nは言った
Nは事件資料を読んだ
ヒカリは考えた
「なんか気になるのか?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
Nは資料を読んだ
「まさか」
Nは凍りついた
「その前に聞くんだけど」
「じゃあ女性は二人は?」
「死んだ人の名前を使っている」
ヒカリは言った
エンナたちは青ざめた
「幽霊?」
「違うな」
ヒカリは言った
「それに偽名を使うほどだ」
「確かに」
エンナは冷静に言った
ヒカリはエンナに写真を見せた
「この人って」
「知っているの?」
ヒカリは言った
エンナはうなずいた
「中澤真子と近藤千寿子よ」
エンナは言った
「知っていたのか」
エンナはうなずいた
チェレンはエンナに
「知っているのか?」
「知っている詐欺師だから」
エンナは言った
「まさか依頼人が」
ヒカリは言った
「そうみたい」
エンナは言った
ヒカリはエンナに
「二人を調べる」
ヒカリは言った
中澤は体を震わした
「狙われるのかな」
中澤は必死でスマートフォンを操作した
中澤は名刺をゴミ箱を捨てた
近藤は中澤を見て
「どうしたの?」
「誰かに狙われているの」
「わかった」
近藤は中澤を見た
「でも大丈夫よ」
「そうね」
中澤は言った
「まさか見つかったの?」
「何が?」
近藤は中澤を見た
「そうね」
ヒカリは考えた
「どうしたの?」
エンナは言った
「わからない」
ヒカリは言った
ヒカリたちは事務所に戻った
「ところで食べる?」
「何を?」
「夕食」
ヒカリはきっぱりと言った
「今回の夕食は酢豚だけど」
ヒカリは言った
「酢豚なの?」
エンナは言った
ヒカリはうなずいた
「だからか」
チェレンは言った
ヒカリはチェレンたちに酢豚を出した
「本当に酢豚ね」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
チェレンたちは酢豚を食べた
ヒカリは考えた
「あの二人の正体が気になって」
ヒカリは言った
ベルはヒカリに
「金澤と近藤のことを調べてみます」
「助かる」
ヒカリは言った
ベルはヒカリを見た
「それに気になるんだ」
「なんて?」
ヒカリはNを見た
「それにお金の方も気になるけど」
「明日、当直なんだけど」
「わかった」
チェレンは言った
「こっちの方もやっておく」
「わかった」
ヒカリは言った
エンナたちは事務所を出た
ヒカリは考えた
「どうしたんだ?」
チェレンは言った
「気になるの」
「なんで?」
「白骨死体のこともだ」
「そうか」
チェレンは言った
ヒカリはベッドに横になった
エンナは考えた
「どうして偽名なのかだけど」
「そうか」
ダイゴは言った
「そういえば詐欺師の二人のことを調べたんだけど」
「調べたの?」
エンナは言った
ダイゴはうなずいた
「県内で指名手配だった」
「神奈川県内で?」
エンナは言った
ダイゴはうなずいた
「それに妙なんだ」
「どうして?」
エンナはダイゴを見た
「それに気になることもあるの」
ヒカリは言った
「どんなことですか?」
ベルは言った
「赤澤直子って名乗った時」
「確かに」
チェレンは言った
「目が泳いでいた」
「確かに」
Nは言った
ヒカリはNを見た
ヒカリは考えた
「どうして死んだ人の名前を使ったんだ」
ベルは考えた
「殺して使ったのか既に死んでいる人から借りたのかですね」
ベルは言った
ヒカリはベルを見た
「それだ」
ヒカリは言った
ベルは驚いた
「どうしたんですか?」
「手がかりだ」
ヒカリは言った
「どうしたんだ?」
Nは言った
ヒカリは携帯を取った
「どうしたんですか?」
ベルは慌てた
「この事件の真相が見えそうなの」
ヒカリは言った
「見えるって何が?」
チェレンは言った
ヒカリはパソコンを操作した
「なにかわかったんですか?」
ベルは言った
ヒカリはうなずいた
「犯人、わかったかもしれない」
ヒカリは言った
「犯人が?」
ヒカリはうなずいた
チェレンはヒカリに
「この人が犯人なのか?」
「そうだ」
ヒカリは言った
「まさか騙すとはな」
ヒカリは頭を抱えた
「じゃあ、白骨化死体も同じなのか?犯人が?」
「そうだ」
ヒカリは言った
「交換殺人だ」
「交換殺人って」
Nは言った
ヒカリはうなずいた
ヒカリはチェレンたちに
「犯人は金澤と近藤だ」
「まだ調べてないけど」
Nは言った
「調べなくていい」
ヒカリは言った
「あの二人は違法薬物中毒だ」
「違法薬物?」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
「だから殺した人間になってあたしに人探しを依頼した」
「実際は?」
「死んでいるけどな」
ヒカリは言った
「じゃあ、動機ってまさか」
ベルは言った
「やっている最中を見たからだ」
「それで殺人を?」
「そうだ」
ヒカリは言った
エンナは青ざめた
「どうした?エンナ?」
ダイゴは言った
「まさかあの二人がこの事件の犯人なの」
エンナは言った
「そうみたいだ」
ダイゴは言った
ベルはヒカリに
「どこに証拠があるんですか?」
ベルは言った
「これだ」
ヒカリは言った
「これって」
「忘れ物の」
「そうだ」
ヒカリは言った
ヒカリはアンプルを開けて匂いを嗅いだ
「これって?」
「覚醒剤だ」
ヒカリは言った
「恐らくバッドトリップ状態で殺したと思う」
ヒカリは言った
「それで殺したのか」
「そうだけど」
ヒカリは言った
「じゃあ、キマッタ状態で殺害」
「そうだよ」
ヒカリはベルを見た
「じゃあ、キマッているところを見られたと思って殺害か」
ヒカリはうなずいた
エンナは携帯を静かに切って
「じゃあ後は逮捕か」
ヒカリは形態を見て
「聞いてくれて助かった」
ヒカリは言った
ヒカリは安堵して携帯を切った
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、これで動くから」
ヒカリは言った
「動くんだ」
「動く」
ヒカリは言った
「まさかこれは」
「知り合いの刑事に渡した」
「渡したんだ」
チェレンは言った
ヒカリはうなずいた
チェレンはヒカリに
「大丈夫か?」
「大丈夫だ」
ヒカリは言った
エンナは二人を押さえた
ヒカリはベルたちに
「食べる?」
「何を?」
「生姜焼き」
「食べます」
ベルは言った
「にしても捕まえたと来ているけど」
「そうか」
ヒカリは生姜焼きを食べた
「あっさりですね」
ベルは言った
ヒカリはベルを見た
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