ヤクザとJK?!

二章学校行事

授業参観③

「自分も行って良いですか？」


桃が見た車に乗っていたという人影。それは教員と共に校内に足を進めていた、首に『二十ふとお水無みな』という名札を下げて


その時に桃はというと教室でうなだれていた
「ももちーどした？親来ないからうなだれてる？」
「瀬良・・・あんたは慎みを覚えようか」
「そうだよ瀬良桃が可哀想じゃん！」
「はーい、でもももちーがこんなになってるなんてあんまりないじゃん？」
「まぁ・・・そうだね」
原因は分かりきっている、あの奏斗が来ているのだから、もし授業中に騒がれたらもしヤクザで警察にでも通報されたら、もし皆を怖がらせてしまったら嫌われるかも、そんな事を悶々と考えていた
「二十（神無の名字）さん蒼井さんちょっといいか？」
「はい？なんでしょうか」
「はーい」
「ちょっとこっち来て」
そう言われ二人は教室から出ていった
「なんだろ？二人は成績優秀だし賢いからねー怒られることはないでしょ」
出ていった二人は応接室に向かって歩いている
「その、神無のお兄さんが来るって連絡もらったんだけどね？ちょっと似てなくてね」
「お兄さん来てるんですか？」
兄と言う言葉に少しソワソワし始める
「うん、それで蒼井さんの親戚？も一緒に来てるんだよね・・・」
「え？私の親戚？」
親戚・・・奏斗以外思い浮かばないが何か忘れている、奏斗が印象的すぎて小さな何かを忘れているような
「着いた、失礼しますすいませんお待たせしちゃって」
「いえいえ、こちらこそすいません」
「迷惑でしたかね・・・。あれ？桃ちゃん？」
「み・・・水無さん？！」
「おや、やっぱり知り合いでしたか」
「え？桃私のお兄ちゃん知ってるの？」
「え、えーと？た、多分」
何故かいる水無を兄と呼ぶ神無、ここが兄弟？それで私と奏斗さんは親戚で、私と神無は友達、水無と奏斗はヤクザ・・・。だめだ、ただでさえ奏斗のせいで頭がいたいと言うのに