6 / 71
【異世界召喚ですか?】その6
この世界では魔力を使い、特殊な技を使える人間が多種多様に存在するらしい。
基本の属性魔法は、光・闇・地・水・炎・風なのだそうだ。
通常では考えられない計算能力を持つ“算術の才”、鋭い味覚を持ち料理の味を思いのままにできる“料理の才”、薬草を調合し薬などの効果を高める“調合の才”、普通の人間より重い物を持ち上げる“腕力の才”などがあり、これらを使用するには魔力を消費するとイスマエルに昨日教わったばかりだ。
アイドルグループ三人組の・・・ちがった、聖女の世話係の三名の“才”については、まだまだ私の理解の範疇ではないので、そのうちゆっくり説明してくれるそうだ。
では、召喚された聖女はどの属性魔法で、どんな“才”を持っているのか? と、質問すると。
「我々の世界が召喚する聖女は特に属性は決まっておらず、求めるのは“癒しの才”・“浄化の才”・“復活の才”なのだが、たまにハズレもある」
“ハズレ”ってなんだよ? 勝手に呼んどいて失礼だな! と、私が言うと、少し首を傾げて。
「ふむ・・・我々が希望した“才”とは異なる聖女も歴史上存在したらしい、何せ聖女の“才”とは未知数だからな」
まあ、とりあえず私は最初に“生命の水”の浄化を成し遂げたので、能力に問題はないらしい。
でも、「私、うつ病患者なのですが?」と、言ってみたが通じなかった・・・。
鼻先に痛みと、息苦しさを感じて、慌てて口呼吸に切り替えて起きた。
「ぶはっ! 苦し・・・」
瞼を開けたら、部屋に入る光の洪水・・・と、ナトンがニヤニヤしながら私の鼻をつまんでいた。
私はその腕を夢中で払った。
「殺す気かっ! 女子の鼻つまんで起こすってどーゆー事じゃ!?」
寝床から起き上がり、ショタコン大好物キャラ顔のナトンに苦言を飛ばした。
悪びれもせず、両手をひらひらして笑顔でとぼけている。
「あははっ! おはようヒロコ! 今日もこの世界でキミは生きてるでしょう?」
「ナトン君・・・何を確認しているの?」
私は羽根布団をはみながら、ナトン少年を睨んだ。
「だって、もう3日もヒロコは部屋に閉じ籠っているからさ、まだ僕達のいる“この世界に生きている自分を否定している”のかなって思ってさ」
ドキリとして、はんでいた羽毛布団を口から離した。
背中に一筋の汗が伝った・・・。
「な・・・なかなか鋭い事をおっしゃる」
「おお、当たったんだ! ・・・まあ、ヒロコが最初から軟弱なのはわかってるけど、閉じ籠るのは良くないよ?」
(“軟弱”ねえ・・・)
「ちょっと病気のせいで動くのが辛くて・・・」
「そうなんだ・・・ヒロコに元気を出してもらう方法とかないのかな? あ、そうだ、医者の“鑑定の才”で見てもらおうよ」
「“鑑定の才”?」
「病気の原因を診てもらう魔法の一種だよ」
婚約者の証をマクシムに無理やりつけられた私は・・・3日間“寝逃げ”している。
「やっぱり、マクシムがあんな事したからショックだった? 僕も悪かったよ、ゴメン、ヒロコの気持ちも考えないで強引に話を進めちゃって、でもね・・・」
「あの! 私、怒ってないし、ショックってほどでもないし・・・マクシムも、ナトンも全然悪くないと思ってるから、大丈夫だよ! 私がすぐに寝込んじゃうのは、やっぱり・・・メンタルが豆腐だから~・・・」
自分で言ってて、凹んでしまう。
みんな私に気を使ってくれて、この部屋には身の回りの世話をしてくれる侍女と、忠誠を誓ってくれたイスマエルしか顔を出さなかった。
放っておいていてくれて、すごくありがたいのだ。
ウツ病患者としては、特に。
「“メンタルが豆腐”の病気ってなんだろう・・・?」
ナトンは真剣に悩んでいる。
(語彙力がなくてスマン・・・)
「あ~、それよりマクシムの行動の原因をちゃんと説明しておこうと思って」
私は、ナトンの行動ひとつひとつに、ちょっと感動している。
明るくとぼけてはいるけど、一歩引いて、上手くみんなを繋げてくれているのだ。
黄緑色の宝石みたいなナトンの瞳が、朝日に照らされて、まるで・・・。
「そういえばこんな色の珍しいキャッツアイがあったなあ」
私はつい、ナトンの瞳を見つめすぎて顔を近づけてしまった。
「ヒロコ、後ろのイスマエルが僕を射殺そうとしているよ・・・」
確かにすごい殺気だ、ヒンヤリとした空気が部屋に充満している。
きれいな灰色の髪は、相変わらずマジメっぽいオールバックにキメキメのくせに、黒縁メガネの奥には吸い込まれそうな海色の瞳・・・性格はいまいち掴めないところがる。
(あのソラルさまの息子だ・・・言い寄って来る女子は沢山いるだろうに、おねーさんはキミが心配だよ)
「ナトン、作法の勉強はどうした?」
「ええ~? まだ先生が来る時間じゃないよ」
「いいや? おまえ自身の今現在の作法の問題点に、まったく気が付いていないのは、ちゃんと勉強をしていないから・・・ではないのか?」
「おぉうっ! 随分とエッジの効いた嫌味だね!」
私は今日も嫌味が冴えているインテリ眼鏡のイスマエルに、あるお願いをした。
爽やかな春を告げる風に、甘い花の香りが混じり、鼻先をかすめた。
「なぜ・・・外で昼食を食べるのです?」
イスマエルの声質もソラルさまに似ていて、耳に心地よかった。
「え? 天気が良いし、風が気持ちいいから、みんなで食べたら楽しいだろうなあっと、思って」
そういえば、自分が城のどこに居るのかもまったく考えてなかったな、と、気が付いた。
だって・・・さすがに、朝起きて、ご飯食べて、夜眠って、また・・・この世界で目が覚めて生活が始まるとは思っていなかったのだから――――。
城内見学のついでに、“生育の才”を持つという庭師自慢のバラ園に、ピクニック気分で昼食を食べる事をイスマエルにお願いしたのだ。
先程から敷物の端の方で金髪碧眼の美青年のマクシムが両膝を抱えている。
こないだの騒動の後、マテオGにナトンとマクシムは廊下に正座をさせられ、思いっ切りカミナリを落とされたらしい、しかも、本物も・・・さすが小さくても宰相様だ。
(すみません。私はそんなマテオ宰相様に初対面でキレ芸を披露しました)
午前の勉強時間から解放されたナトンは、敷物の上で昼食の準備を私と一緒にしていた。
うん、いたずらっ子だけど、いい子だな。
イスマエルは侍女さんと一緒に必要な飲み物などの確認作業に余念がない。
うん、とてもまじめだ・・・たまに“かまってちゃん”に化けるのが不思議だ。ツンデレの“デレ”がわかりにくいよ。
彼らは何故か、私がこちら側に召喚される寸前まで、仕事で担当していた書籍のキャラクターに似た感じがする。
まあ、テンプレ的な姿形だけなのだけれど。
マクシムのキャラは俺様っぽくて、あんな両膝抱えて反省するタイプじゃないし。
ナトンのキャラはこんな大人びて、周りに気を使うタイプじゃない。
イスマエルのキャラは確かにインテリ眼鏡ツンデレキャラだけど、“父さんかまってちゃん”には化けない。
(あれ・・・? なんか忘れているような・・・ま、いっか!)
私が派遣社員で働いていた部署は、同じ社内で配信サービスをしているゲームの“書籍化プロデュース部門”だった。
これが上層部の見切り発車が原因で、てんで上手くいかない。
シナリオライターが死ぬ気で書いた素晴らしい脚本を、いいとこどりする三段腹のリーマンクリエイター&ハゲおやじどもは素人同然の企画書を通して、私の部署に爆弾投下してくるのだ。
それをちゃんとした書籍化への枠組みにはめ込んで、出版社さんと色々と調整するのが仕事だった。
そのキャクラター達だって、結局、神絵師と直接バトルしたのは私だ・・・特別マネジメント報酬が発生する仕事内容なので、派遣社員がやったなんて上層部に報告できなかったのだが・・・私がゲーム・ネット小説・印刷事情に詳しかったからなんとか仕上がった。
それな・・・会社の大きな決裁権が必要な仕事で守秘義務も厳しいから、本来は派遣社員がやっちゃいけないんだぞ? コンプラ違反を孕んでいるので、良い子はマネしないでね!
うん、成功報酬はすべてアホ課長の懐行きだったな――――。
そういや、初回特典のポストカードの追加発注が間に合わなくて、最後までクレーム対応で終わったな。
(やっべ、自分が社畜すぎて涙出てきた)
え? そのゲームの世界じゃないかって?
ぜんぜん違うんだな、これが! 主人公は聖女じゃないし、ソラルさまみたいな“イケおじ”もいないし、あんな可愛いマテオGも出てこない。
ゲームキャラクターを4人から選んで、現国王を闇に葬って、6つの国を統べる皇帝陛下に下克上を仕掛けるというシナリオなんだけど・・・これがTwitterでBLカップリングアンケート取った犯人のせいで、腐女子を中心にドル箱に大化けしたんだよ!
みなさま、そのTwitter犯・・・もうお気づきですよね?
ステマするつもりはなかったんです!(ペコリ)
そういえば、書籍化初回特典のキャラクター8枚分の神絵師の書いた原稿(原画)・・・本当に私が貰ってよかったのかな? まあ、神絵師には既にキャラクター作画などなど契約全部、私が出版社に渡りつけたし(神絵師&ファンの為にも、ここ大事! だって、次回作の絵が変わったら悲鳴ものじゃん!)出版社にも、勤めていた会社にも小説とキャラクター使用料の契約書しっかり渡したし。
アホ課長が「挿絵とかの原稿保管はやったことないから、おまえにやるよ! 電子で原稿あるから大丈夫だ。お前の成功報酬だよ、ガハハハハッ!」って言ってたしな、アホ課長に版下・扉絵・挿絵・神絵師・著作権・キャラクター使用料とか説明するのが面倒くさいから、スルーしといた。
ちゃんと原稿の受渡し内容も、原稿所在の確認として変更不可の課長の承認サイン&押印付きPDF資料を添付して、メールで部署全員にCC付けておいたから大丈夫!
どうせ当のアホ課長は返信不要のメールだから放置してると思うよ?
派遣社員の私は、本来はそこまで責任を負わないはずだし、色々と課長がやった事になっているからね。
結局・・・“成功報酬”幾らもらったんだよ課長!
基本の属性魔法は、光・闇・地・水・炎・風なのだそうだ。
通常では考えられない計算能力を持つ“算術の才”、鋭い味覚を持ち料理の味を思いのままにできる“料理の才”、薬草を調合し薬などの効果を高める“調合の才”、普通の人間より重い物を持ち上げる“腕力の才”などがあり、これらを使用するには魔力を消費するとイスマエルに昨日教わったばかりだ。
アイドルグループ三人組の・・・ちがった、聖女の世話係の三名の“才”については、まだまだ私の理解の範疇ではないので、そのうちゆっくり説明してくれるそうだ。
では、召喚された聖女はどの属性魔法で、どんな“才”を持っているのか? と、質問すると。
「我々の世界が召喚する聖女は特に属性は決まっておらず、求めるのは“癒しの才”・“浄化の才”・“復活の才”なのだが、たまにハズレもある」
“ハズレ”ってなんだよ? 勝手に呼んどいて失礼だな! と、私が言うと、少し首を傾げて。
「ふむ・・・我々が希望した“才”とは異なる聖女も歴史上存在したらしい、何せ聖女の“才”とは未知数だからな」
まあ、とりあえず私は最初に“生命の水”の浄化を成し遂げたので、能力に問題はないらしい。
でも、「私、うつ病患者なのですが?」と、言ってみたが通じなかった・・・。
鼻先に痛みと、息苦しさを感じて、慌てて口呼吸に切り替えて起きた。
「ぶはっ! 苦し・・・」
瞼を開けたら、部屋に入る光の洪水・・・と、ナトンがニヤニヤしながら私の鼻をつまんでいた。
私はその腕を夢中で払った。
「殺す気かっ! 女子の鼻つまんで起こすってどーゆー事じゃ!?」
寝床から起き上がり、ショタコン大好物キャラ顔のナトンに苦言を飛ばした。
悪びれもせず、両手をひらひらして笑顔でとぼけている。
「あははっ! おはようヒロコ! 今日もこの世界でキミは生きてるでしょう?」
「ナトン君・・・何を確認しているの?」
私は羽根布団をはみながら、ナトン少年を睨んだ。
「だって、もう3日もヒロコは部屋に閉じ籠っているからさ、まだ僕達のいる“この世界に生きている自分を否定している”のかなって思ってさ」
ドキリとして、はんでいた羽毛布団を口から離した。
背中に一筋の汗が伝った・・・。
「な・・・なかなか鋭い事をおっしゃる」
「おお、当たったんだ! ・・・まあ、ヒロコが最初から軟弱なのはわかってるけど、閉じ籠るのは良くないよ?」
(“軟弱”ねえ・・・)
「ちょっと病気のせいで動くのが辛くて・・・」
「そうなんだ・・・ヒロコに元気を出してもらう方法とかないのかな? あ、そうだ、医者の“鑑定の才”で見てもらおうよ」
「“鑑定の才”?」
「病気の原因を診てもらう魔法の一種だよ」
婚約者の証をマクシムに無理やりつけられた私は・・・3日間“寝逃げ”している。
「やっぱり、マクシムがあんな事したからショックだった? 僕も悪かったよ、ゴメン、ヒロコの気持ちも考えないで強引に話を進めちゃって、でもね・・・」
「あの! 私、怒ってないし、ショックってほどでもないし・・・マクシムも、ナトンも全然悪くないと思ってるから、大丈夫だよ! 私がすぐに寝込んじゃうのは、やっぱり・・・メンタルが豆腐だから~・・・」
自分で言ってて、凹んでしまう。
みんな私に気を使ってくれて、この部屋には身の回りの世話をしてくれる侍女と、忠誠を誓ってくれたイスマエルしか顔を出さなかった。
放っておいていてくれて、すごくありがたいのだ。
ウツ病患者としては、特に。
「“メンタルが豆腐”の病気ってなんだろう・・・?」
ナトンは真剣に悩んでいる。
(語彙力がなくてスマン・・・)
「あ~、それよりマクシムの行動の原因をちゃんと説明しておこうと思って」
私は、ナトンの行動ひとつひとつに、ちょっと感動している。
明るくとぼけてはいるけど、一歩引いて、上手くみんなを繋げてくれているのだ。
黄緑色の宝石みたいなナトンの瞳が、朝日に照らされて、まるで・・・。
「そういえばこんな色の珍しいキャッツアイがあったなあ」
私はつい、ナトンの瞳を見つめすぎて顔を近づけてしまった。
「ヒロコ、後ろのイスマエルが僕を射殺そうとしているよ・・・」
確かにすごい殺気だ、ヒンヤリとした空気が部屋に充満している。
きれいな灰色の髪は、相変わらずマジメっぽいオールバックにキメキメのくせに、黒縁メガネの奥には吸い込まれそうな海色の瞳・・・性格はいまいち掴めないところがる。
(あのソラルさまの息子だ・・・言い寄って来る女子は沢山いるだろうに、おねーさんはキミが心配だよ)
「ナトン、作法の勉強はどうした?」
「ええ~? まだ先生が来る時間じゃないよ」
「いいや? おまえ自身の今現在の作法の問題点に、まったく気が付いていないのは、ちゃんと勉強をしていないから・・・ではないのか?」
「おぉうっ! 随分とエッジの効いた嫌味だね!」
私は今日も嫌味が冴えているインテリ眼鏡のイスマエルに、あるお願いをした。
爽やかな春を告げる風に、甘い花の香りが混じり、鼻先をかすめた。
「なぜ・・・外で昼食を食べるのです?」
イスマエルの声質もソラルさまに似ていて、耳に心地よかった。
「え? 天気が良いし、風が気持ちいいから、みんなで食べたら楽しいだろうなあっと、思って」
そういえば、自分が城のどこに居るのかもまったく考えてなかったな、と、気が付いた。
だって・・・さすがに、朝起きて、ご飯食べて、夜眠って、また・・・この世界で目が覚めて生活が始まるとは思っていなかったのだから――――。
城内見学のついでに、“生育の才”を持つという庭師自慢のバラ園に、ピクニック気分で昼食を食べる事をイスマエルにお願いしたのだ。
先程から敷物の端の方で金髪碧眼の美青年のマクシムが両膝を抱えている。
こないだの騒動の後、マテオGにナトンとマクシムは廊下に正座をさせられ、思いっ切りカミナリを落とされたらしい、しかも、本物も・・・さすが小さくても宰相様だ。
(すみません。私はそんなマテオ宰相様に初対面でキレ芸を披露しました)
午前の勉強時間から解放されたナトンは、敷物の上で昼食の準備を私と一緒にしていた。
うん、いたずらっ子だけど、いい子だな。
イスマエルは侍女さんと一緒に必要な飲み物などの確認作業に余念がない。
うん、とてもまじめだ・・・たまに“かまってちゃん”に化けるのが不思議だ。ツンデレの“デレ”がわかりにくいよ。
彼らは何故か、私がこちら側に召喚される寸前まで、仕事で担当していた書籍のキャラクターに似た感じがする。
まあ、テンプレ的な姿形だけなのだけれど。
マクシムのキャラは俺様っぽくて、あんな両膝抱えて反省するタイプじゃないし。
ナトンのキャラはこんな大人びて、周りに気を使うタイプじゃない。
イスマエルのキャラは確かにインテリ眼鏡ツンデレキャラだけど、“父さんかまってちゃん”には化けない。
(あれ・・・? なんか忘れているような・・・ま、いっか!)
私が派遣社員で働いていた部署は、同じ社内で配信サービスをしているゲームの“書籍化プロデュース部門”だった。
これが上層部の見切り発車が原因で、てんで上手くいかない。
シナリオライターが死ぬ気で書いた素晴らしい脚本を、いいとこどりする三段腹のリーマンクリエイター&ハゲおやじどもは素人同然の企画書を通して、私の部署に爆弾投下してくるのだ。
それをちゃんとした書籍化への枠組みにはめ込んで、出版社さんと色々と調整するのが仕事だった。
そのキャクラター達だって、結局、神絵師と直接バトルしたのは私だ・・・特別マネジメント報酬が発生する仕事内容なので、派遣社員がやったなんて上層部に報告できなかったのだが・・・私がゲーム・ネット小説・印刷事情に詳しかったからなんとか仕上がった。
それな・・・会社の大きな決裁権が必要な仕事で守秘義務も厳しいから、本来は派遣社員がやっちゃいけないんだぞ? コンプラ違反を孕んでいるので、良い子はマネしないでね!
うん、成功報酬はすべてアホ課長の懐行きだったな――――。
そういや、初回特典のポストカードの追加発注が間に合わなくて、最後までクレーム対応で終わったな。
(やっべ、自分が社畜すぎて涙出てきた)
え? そのゲームの世界じゃないかって?
ぜんぜん違うんだな、これが! 主人公は聖女じゃないし、ソラルさまみたいな“イケおじ”もいないし、あんな可愛いマテオGも出てこない。
ゲームキャラクターを4人から選んで、現国王を闇に葬って、6つの国を統べる皇帝陛下に下克上を仕掛けるというシナリオなんだけど・・・これがTwitterでBLカップリングアンケート取った犯人のせいで、腐女子を中心にドル箱に大化けしたんだよ!
みなさま、そのTwitter犯・・・もうお気づきですよね?
ステマするつもりはなかったんです!(ペコリ)
そういえば、書籍化初回特典のキャラクター8枚分の神絵師の書いた原稿(原画)・・・本当に私が貰ってよかったのかな? まあ、神絵師には既にキャラクター作画などなど契約全部、私が出版社に渡りつけたし(神絵師&ファンの為にも、ここ大事! だって、次回作の絵が変わったら悲鳴ものじゃん!)出版社にも、勤めていた会社にも小説とキャラクター使用料の契約書しっかり渡したし。
アホ課長が「挿絵とかの原稿保管はやったことないから、おまえにやるよ! 電子で原稿あるから大丈夫だ。お前の成功報酬だよ、ガハハハハッ!」って言ってたしな、アホ課長に版下・扉絵・挿絵・神絵師・著作権・キャラクター使用料とか説明するのが面倒くさいから、スルーしといた。
ちゃんと原稿の受渡し内容も、原稿所在の確認として変更不可の課長の承認サイン&押印付きPDF資料を添付して、メールで部署全員にCC付けておいたから大丈夫!
どうせ当のアホ課長は返信不要のメールだから放置してると思うよ?
派遣社員の私は、本来はそこまで責任を負わないはずだし、色々と課長がやった事になっているからね。
結局・・・“成功報酬”幾らもらったんだよ課長!
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
恋愛
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載