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やっとここまで
しおりを挟む「ふぅ、やっとここまできたな。」
吐息を一つ。
やっとここまできた。
高校卒業して、大学に入学して薬学を学んで卒業して、国家試験に受かって薬剤師になって、24歳で卒業した大学の職員の試験に教授達の推薦もあって就職も決まった。
それから、毎日教授について講義の補助や研究ができた。
後輩達もしたってくれて講義のわからないところを解説して教えることが出来て。
毎日楽しく過ごせて、同窓会に出席した時に久しぶりにあったずっと好きだった同級生の子に告白したら彼女になってくれて、それから2年過ぎた記念日に結婚資金が溜まったら結婚しようって約束して、ながかったなぁ。
付き合い始めて直ぐに彼女は地元に帰って実家の薬局で働くことになって遠距離になっちゃったけど。
やっとここまできた。
「ふぅ、29歳になっちまったけど、貯金も4000万超えて結婚して子供ができても大丈夫なとこまできたな。」
そう、やっと結婚の目処がたったのです。
「ながかったけど、これで舞美と結婚が出来る。」
舞美とは彼女の事で、鈴木舞美といって超絶可愛いんです。
もうね、目に入れても痛くないぐらい可愛いんです。
もう舞美を見てるだけでご飯3杯はいけるね。
いや、実際にやれって言われるとちょっと無理だけどね?
そんな彼女に今日プロポーズする為に、サプライズで彼女の実家に向かっています。
「舞美驚くだろうなぁ。プロポーズの指輪も奮発して540万のダイヤの指輪にしたしね。流石に安っぽいとは言われないでしょ。」
"次は田町、次は田町、お降りの際は足元に・・・"
「お、ここだ!降りないと。」
駅を出るとそこは都会とは行かないものの少し栄えた町だ。
「久しぶりにくるなぁ、前に来たのは3年前のGWかー。」
久しぶりに来た町はこれから奥さんの実家の町になるのだ。
これから毎年挨拶に来ることになるだろう。
「そうだ、着いたら連絡するように言われていたから義母さんに連絡しておこう。」
[こんにちは、先日はご相談にのっていただきありがとうございます。
今、田町に着きましてこれから舞美さんに会いにいきます。
サプライズと言うことで舞美さんには内緒にして頂き、ありがとうございます。]
「っと、これでいいかな。」
"ピリリリ♪"
「早!」
[玄三くんこんにちは!
私と父さんは、今金沢に旅行に来ているので、家には舞美だけ居ますよー!
家に行ってみて返事がなかったら適当にあがって待っててみてー!
プロポーズ頑張ってね(笑)
父さんと結果を楽しみに待ってます。]
「っははは、義母さんはいつも元気だなぁ。」
返信しないとな。
[ありがとうございます!
いって来ます!]
よし、これでいいな。
「お、丁度家に着いたか。」
舞美に久しぶりに会うけど驚くかな(笑)
「ごめんください。」
反応がない。
「ん?今いないのかな?」
ガラッ
「玄関あいてるじゃん。ごめんくださーい。」
少し遠慮がちにお邪魔することにしました。
(相変わらず玄関に入ると、きちんと整えられた玄関が広がっていて・・・ん?)
舞美の家にしては珍しく靴が出したままで置かれていた。
赤いヒールとダークブラウンの革靴
「舞美と叔父さんの靴かな?叔父さんセンスいい靴履いてるなぁ。」
そんな風に思っていた俺を殴ってやりたい。
家に上がって直ぐ、家の奥の方から声の様なものが聞こえて来た。
"んっ、あっ、んんっ。"
おいおいおいおいおいおい、これってもしかして、と思って忍び足で向かった先で見てしまっったのだ。
見てしまったと言うかドアの隙間から見えてしまった。
最愛の彼女が同じ学部だったが途中で退学して居なくなった同級生の相沢翔也と一つになっている所を。
時間が止まった様に感じた。
息が詰まって一気に喉がカラカラに渇き、喉の奥が痞えた様に自分の体が石になったのでは無いかと錯覚すら起こす様に固まってしまった。
(嘘だ嘘だ!こんなのありえない!舞美は俺の婚約者だろ!!?なんで相沢とやってんだよ!は!!?え!!?)
人間とはここまで狼狽えることができるのかと思うほど固まりながらも頭の中は思考の嵐が吹き荒れている。
(と、とりあえず、やめさせないと!舞美が襲われてこう言う状況になったのかもしれないし!)
"あっ、んんっ!しょうー!だめっいっちゃう!あっしょう!あぁっすき!大好き!あっ愛してるぅー!"
あーこれ確定ですわ、The end.バッドなエンドですわ、舞美浮気してたのかよー。
"舞美お前相変わらず凄いな、洪水じゃんそんなに気持ちよかったのかよ(笑)それにしても玄三だっけ?お前の婚約者(笑)何も知らずにいるだろうけど必死こいて結婚資金貯めてんだろ?(笑)必死こいて仕事してる間に婚約者が股開いてたら俺なら発狂ものだね(笑)舞美はどうなのよ(笑)婚約者差し置いて俺とすんの(笑)どっちがいいのよ?(笑)"
(おいおいおい!何いってんだあいつ!)
"あっ!いま疲れてるからさわっちゃだめぇー!玄くんの方がいいけど会えないし翔ちゃんは家近くて毎週会えて出来るから翔ちゃんかなー!でも翔ちゃんはパチンコ競馬でお金散財しちゃうからだめー(笑)"
(あー俺の方がいいのね!よかったよかっt・・・いや!よくねぇよ!結局翔選んでるし!)
"なんだよーそこは俺の方が良いって答えるとこだろー(笑)あっまたしたくなって来たもう一回するかー"
(は?)
"えー、もうしかたないなーいいよ!しよっか!"
(いいよ!しよっか(笑)じゃねぇよ!我慢の限界だわ!ふざけやがって!)
"あっ、んんっ!"
(取り敢えず証拠に動画撮っておくか。)
「こんこん♪はいはいお楽しみ中失礼しますよ。」
「「え!!?」」
俺がそう言ってドアを開けて部屋に入るとまたベッドの上で一つになった裸の2人が此方を見て固まった。
「取り敢えず、抜いて離れろや話はそれからな。あ、抜いてってのは意味わかるよな?」
さっきまで混乱してたけどドアを開けてもろに見てしまったせいか思考が一気に冷静になってきた。
「え?玄くん?え?どうして?仕事って言って、それになんでここに?え?え?え?」
舞美大混乱してるし、こっちのが混乱してたわ。
「いや、あのな、これは、えっと、違うんだ!そう!違うんだよ!これあれだシュミレーションだよ!浮気した時のためにさ!」
馬鹿かこいつ?シュミレーションって意味わかってんのか?入っとるやんけ、それにそんなシュミレーションあるわけないだろうが馬鹿者、貴様は!
「取り敢えずさっさと抜け、な?手が出る前にさっさと離れろ。離れたら居間で待つから来い。」
そう言うと、俺はドアを閉めて居間へ向かう事にした。
この後どうなったのかは、また機会があったらその時にお話ししよう。
皆さま御機嫌よう。
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