コボルトライフ

27

「・・・」


記されていた内容に絶句である。



「禁断の木・・・永久の恵、奇跡の樹木・・・これ喰ったら泳げなくなるとか無いよな？」



それは、コボルトが居た世界によく似た果実のお話があった様だがそんな事は無いようだ。



「でも、魔術って言うのは多分魔法の事で、それ以外に禁断の木に生る果実・・・禁断の実みでいいや、それを食べる事が出来れば能力を手に入れられるって事だよな？」



一旦、本から手を離し一呼吸。



「やっべ、わくわくしてきた！俺もいつか禁断の実喰って能力手に入れるぞ！ってか採取難易度EXってどんなもんなんだろう？調べてみるか。」


もう一度本を手に取り検索してみる。



「検索！採取難易度！」

ブーン

パラパラ  ピタッ



"採取難易度"
・採取難易度とは、ギルドにより定められた物であり、どの国においても一律である。
・採取難易度とは、EXからGランクまであり、不死鳥の蘇生羽根から道端の雑草まで発見された物に付けられているものである。
・次に例を示しておこう。
1、EX:禁断の木、不死鳥の蘇生羽根
2、SSS:ドルドラゴンの逆鱗、妖精の涙
3、SS:ウッドマンドラゴラの根
4、S:ラルクワニの牙、コボルトの魔眼
5、A:マンドラゴラの根、バルガスの瞳
6、B:マッハウサギの毛皮、トルの実
7、C:パイパイパインの実、ウロルの根
8、D:グレップルの木、カボップルの木
9、E:パンの木、塩の実
10、F:栽培されている果実類、穀物類
11、G:雑草、馬糞




「・・・こういうことねーそれよりコボルトの魔眼？なんだそりゃ？あーそういえばコボルトについて検索してなかったわ。」


そう言うとコボルトについて検索することにした。