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始まりから、過去へ・・・五大貴族の娘3
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第三騎士団、別名【切り込み隊】に配属されて三ヶ月も経たないうちに大事件が起こる。
互いに不可侵を約束していたアステリア王国の西に潜在する西の国と東の国が同盟を組み、アステリア王国に進軍を開始した。
西の小国連合国・・・バルバロ連合国
幾つもの小規模部族達が集まり勢力を強めた国であり、あらゆる武器と策略を使う小さいながらに脅威の国である。
バルバロの王は魔術を好んで使う為、騎士を基本に戦うアステリア王国とは、互いに相性が悪く、不可侵の締結がなされていた。
東の武装国家・・・ガルバド王国
ガルバドは今回の戦争を引き起こしたとされる強国であり、鉱山を幾つも所有し、出土品であるミスリルを武器や鎧に使い、数多の国を滅ぼしてきた戦争好きな国である。ミスリル重装兵団と魔導戦車と呼ばれる魔力で動く戦車で負け無しの国とされている。
本来、ガルバド王国と不可侵条約を結べていたのは、ガルバド王国が先の大戦で思わぬ損害が出ており、アステリア王国からの進軍を恐れた為であった。
アステリアは、ガルバド王国の武力復活まではまだ掛かるだろうと、甘い推測をしていた事が仇となり、今回の進軍を許す形になってしまった。
アステリア王国、東の領地を守護するのは、私の父であるギルブリンデ・ディ・アルバーである。
アルバー領の戦力は歩兵が6万、弓矢隊が4万人、騎士が3万、魔導師が2千、のかなりの戦力が揃っている。
普段からガルバド王国に弱さを見せぬ為に配備されていた大部隊であり皆が領地に暮らす仲間である。
しかし、それでもガルバド王国の戦力は甘く見積っても30万となる、絶望的な数字だった。
本来ならば、王国軍、30万の兵が動き、更に他の領地からも兵が集まり圧倒的な勝利となったはずだが、二カ国同盟の総戦力は、推定75万となる。
アステリア王国の貴族の私兵等を合わせても、ギリギリのラインであり、両者の戦いを他の隣国が見守る最悪な形になっているのが現状だった。
私の所属する第三騎士団は西のバルバロ連合国が攻めてくるルティア領に向かうことになる。
ナルティア領は、領主 ダルホルム・アル・ルティア様が守護する領地であり、戦力はアルバー領と変わらない10万まで貴族の私兵を集める事に成功していた。
ムバル兄様の第一騎士団は第三騎士団の後にルティア領に到着する事となる。
これは敵であるバルバロ連合国がどのような出方をするか不明の為、王都とルティア領の中間地点にて、出方を伺う苦肉の策と言える。
第三騎士団は、日の出を待たずして、夜中の内に王都を出発する。
第三騎士団の総戦力は5万となるが、歩兵部隊もおり、私を含む2万の騎馬隊がルティア領に向けて、馬を飛ばす。
第三騎士団、ゲイル・ノーム団長を筆頭に、副団長のミル・ケウル、切り込み隊長のシャガナ・ベルが各隊の指揮をする。
私は切り込み隊長である女隊長のシャガナ・ベル隊長の部隊に入っており、戦場では真っ先に切り込む事になる。
シャガナ・ベル隊長は、美しい赤髪のショートヘアで、男性顔負けの剣術とセンスがあり実力で切り込み隊長の座についた恐ろしい人だ、三ヶ月の間、訓練で何度殺されかけたかわからないわ。
かくして、私達、第三騎士団はバルバロ連合国と戦う為、戦場に向かう。
私の初陣である。
「おい、新人ども! 訓練が無駄になるから、勝手に死ぬんじゃないよ! いいなッ!」
シャガナ隊長の声が私達、新人に掛けられる。当然死にたくなんかない。
「はいっ! 絶対に死にません」と私だけが即座に返答する。
「ぷっ」と、シャガナの口から笑いがこぼれる。
「いい返事だ! この一戦が終わったら、私の右腕になるように鍛えてやるからな、えっと、名前は?」
「あ、エルトリア・エル・アルバーです」
「そうかい、ならエルトリア、死に急ぐなよ。いいね」
「はいっ!」
第三騎士団がルティア領に到着したのは日の出近くになり、周囲が薄明かりに照らされると同時であった。
先ずは挨拶にと、領主であるダルホルム様の住むルティア邸へと、ゲイル・ノーム団長とミル・ケウル副団長、他数名の団員が向かう。
シャガナ隊長と私達は周辺の警戒となる。
そんな時、私は不思議な胸騒ぎを感じ口を開いた。
「あの、ニワトリの鳴き声とかしないんですね、私の領地だと、すごい朝はうるさいくらいなのに? それに他の兵隊の方も居なくないですか?」
「あぁ、ニワトリ? そんなもん……! 早く団長達をッ!」
そうシャガナが叫んだ瞬間だった。
ドッゴンッ!っと、ルティア邸から爆発音がなり、瓦礫が天から降り注ぐ。
「ぐあ! ぎゃあああ!」と複数の悲鳴と共に、辺りが土煙に包まれる。
「チッ! やられたね、まさか、もうルティア領が堕ちてるなんてね」
その言葉に、即座に武器を握り、正面に意識を集中する。
弱まる土煙の向こうから、パチパチと、拍手と声が聞こえてくる。
「いやぁ、実に運がいいようですなぁ」
見たことのない服装の集団、全員がローブで身を隠し、袖から見える手は灰色である。
「バルバロ連合国かい?」とシャガナが問い掛けながら、武器に手を掛ける。
「いかにも、我らはバルバロ連合国の処刑部隊のような者です。まぁ会話するよりも、死んで頂きたいので、でわ。やれ!」
処刑部隊を名乗る男の部隊がいっせいに私達を取り囲む。
最初の爆発での負傷者は数十人、その中に団長と副団長が含まれていた事から全体の半分が指揮を失う事になっていた。
最悪の初陣だ。
敵は思ってた以上に早くルティア領を滅ぼしていた。
アステリア王に報せをわざと送り、騎士団を派遣させたのだろう、私達、第三騎士団は罠にハマったのだ。
それでも私達は"切り込み部隊"なのだ、待ち伏せ、罠は敵陣に切り込むなら当たり前である。
「行くぞ、お前ら死ぬなよ! 死ぬならば一兵でも敵を多く道連れにしろ!」
シャガナ隊長の声が響き、皆が武器を取る。
バルバロ連合国は簡単な虐殺程度に考えていただろうが、誤算だったのは、送られてきたのが私達、第三騎士団であったことだろう。
ここから、反撃だ!
互いに不可侵を約束していたアステリア王国の西に潜在する西の国と東の国が同盟を組み、アステリア王国に進軍を開始した。
西の小国連合国・・・バルバロ連合国
幾つもの小規模部族達が集まり勢力を強めた国であり、あらゆる武器と策略を使う小さいながらに脅威の国である。
バルバロの王は魔術を好んで使う為、騎士を基本に戦うアステリア王国とは、互いに相性が悪く、不可侵の締結がなされていた。
東の武装国家・・・ガルバド王国
ガルバドは今回の戦争を引き起こしたとされる強国であり、鉱山を幾つも所有し、出土品であるミスリルを武器や鎧に使い、数多の国を滅ぼしてきた戦争好きな国である。ミスリル重装兵団と魔導戦車と呼ばれる魔力で動く戦車で負け無しの国とされている。
本来、ガルバド王国と不可侵条約を結べていたのは、ガルバド王国が先の大戦で思わぬ損害が出ており、アステリア王国からの進軍を恐れた為であった。
アステリアは、ガルバド王国の武力復活まではまだ掛かるだろうと、甘い推測をしていた事が仇となり、今回の進軍を許す形になってしまった。
アステリア王国、東の領地を守護するのは、私の父であるギルブリンデ・ディ・アルバーである。
アルバー領の戦力は歩兵が6万、弓矢隊が4万人、騎士が3万、魔導師が2千、のかなりの戦力が揃っている。
普段からガルバド王国に弱さを見せぬ為に配備されていた大部隊であり皆が領地に暮らす仲間である。
しかし、それでもガルバド王国の戦力は甘く見積っても30万となる、絶望的な数字だった。
本来ならば、王国軍、30万の兵が動き、更に他の領地からも兵が集まり圧倒的な勝利となったはずだが、二カ国同盟の総戦力は、推定75万となる。
アステリア王国の貴族の私兵等を合わせても、ギリギリのラインであり、両者の戦いを他の隣国が見守る最悪な形になっているのが現状だった。
私の所属する第三騎士団は西のバルバロ連合国が攻めてくるルティア領に向かうことになる。
ナルティア領は、領主 ダルホルム・アル・ルティア様が守護する領地であり、戦力はアルバー領と変わらない10万まで貴族の私兵を集める事に成功していた。
ムバル兄様の第一騎士団は第三騎士団の後にルティア領に到着する事となる。
これは敵であるバルバロ連合国がどのような出方をするか不明の為、王都とルティア領の中間地点にて、出方を伺う苦肉の策と言える。
第三騎士団は、日の出を待たずして、夜中の内に王都を出発する。
第三騎士団の総戦力は5万となるが、歩兵部隊もおり、私を含む2万の騎馬隊がルティア領に向けて、馬を飛ばす。
第三騎士団、ゲイル・ノーム団長を筆頭に、副団長のミル・ケウル、切り込み隊長のシャガナ・ベルが各隊の指揮をする。
私は切り込み隊長である女隊長のシャガナ・ベル隊長の部隊に入っており、戦場では真っ先に切り込む事になる。
シャガナ・ベル隊長は、美しい赤髪のショートヘアで、男性顔負けの剣術とセンスがあり実力で切り込み隊長の座についた恐ろしい人だ、三ヶ月の間、訓練で何度殺されかけたかわからないわ。
かくして、私達、第三騎士団はバルバロ連合国と戦う為、戦場に向かう。
私の初陣である。
「おい、新人ども! 訓練が無駄になるから、勝手に死ぬんじゃないよ! いいなッ!」
シャガナ隊長の声が私達、新人に掛けられる。当然死にたくなんかない。
「はいっ! 絶対に死にません」と私だけが即座に返答する。
「ぷっ」と、シャガナの口から笑いがこぼれる。
「いい返事だ! この一戦が終わったら、私の右腕になるように鍛えてやるからな、えっと、名前は?」
「あ、エルトリア・エル・アルバーです」
「そうかい、ならエルトリア、死に急ぐなよ。いいね」
「はいっ!」
第三騎士団がルティア領に到着したのは日の出近くになり、周囲が薄明かりに照らされると同時であった。
先ずは挨拶にと、領主であるダルホルム様の住むルティア邸へと、ゲイル・ノーム団長とミル・ケウル副団長、他数名の団員が向かう。
シャガナ隊長と私達は周辺の警戒となる。
そんな時、私は不思議な胸騒ぎを感じ口を開いた。
「あの、ニワトリの鳴き声とかしないんですね、私の領地だと、すごい朝はうるさいくらいなのに? それに他の兵隊の方も居なくないですか?」
「あぁ、ニワトリ? そんなもん……! 早く団長達をッ!」
そうシャガナが叫んだ瞬間だった。
ドッゴンッ!っと、ルティア邸から爆発音がなり、瓦礫が天から降り注ぐ。
「ぐあ! ぎゃあああ!」と複数の悲鳴と共に、辺りが土煙に包まれる。
「チッ! やられたね、まさか、もうルティア領が堕ちてるなんてね」
その言葉に、即座に武器を握り、正面に意識を集中する。
弱まる土煙の向こうから、パチパチと、拍手と声が聞こえてくる。
「いやぁ、実に運がいいようですなぁ」
見たことのない服装の集団、全員がローブで身を隠し、袖から見える手は灰色である。
「バルバロ連合国かい?」とシャガナが問い掛けながら、武器に手を掛ける。
「いかにも、我らはバルバロ連合国の処刑部隊のような者です。まぁ会話するよりも、死んで頂きたいので、でわ。やれ!」
処刑部隊を名乗る男の部隊がいっせいに私達を取り囲む。
最初の爆発での負傷者は数十人、その中に団長と副団長が含まれていた事から全体の半分が指揮を失う事になっていた。
最悪の初陣だ。
敵は思ってた以上に早くルティア領を滅ぼしていた。
アステリア王に報せをわざと送り、騎士団を派遣させたのだろう、私達、第三騎士団は罠にハマったのだ。
それでも私達は"切り込み部隊"なのだ、待ち伏せ、罠は敵陣に切り込むなら当たり前である。
「行くぞ、お前ら死ぬなよ! 死ぬならば一兵でも敵を多く道連れにしろ!」
シャガナ隊長の声が響き、皆が武器を取る。
バルバロ連合国は簡単な虐殺程度に考えていただろうが、誤算だったのは、送られてきたのが私達、第三騎士団であったことだろう。
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