34 / 118
新たな力・・・3
しおりを挟む
ダンジョンの秘密が薄らと分かりだした。
簡単な話だ、勇者最低と頭に刻み込む。
それよりも、世界に散らばったダンジョンか、興味が湧いてくるわ。
またもや、時間が止まる感覚、そして、聞きなれた声と共に女神パンドーラが降臨する。
『はあ~い、お久しぶりの女神様よ。会いたかったでしょ? 会いたかったわよね? バブちゃんてば、素直な反応してくれないから、女神様、悲・し・い~』
相変わらず、ウザ!
「女神様なら、普通に現れなさいよ、なんでそんなに、いつも、いつも、ハイテンションなのよ」
『まぁサービスみたいな? あはは。まぁ女神様だし』
「いらないサービスはいいわ、出てきたって事は、なんかあるんでしょ?」
女神がニヤニヤと笑みを浮かべる。
『流石ね、よくわかってるじゃないのよ。今回はご褒美と依頼なのよね』
いつもと若干違う展開だ。何を依頼しようと言うんだろうか? 予想外というか、無理な依頼だったら断ることも、選択として考えとかないと。
『あ、あと報酬がご褒美扱いなんで、よく考えて受けるか、受けないか決めてね』
え、ご褒美なのに? それはご褒美って言わないじゃんよ!
『依頼内容は、世界に散らばったダンジョンの欠片を集めて欲しいのよね。まぁ個人的な我儘なんだけどさぁ』
「集めるって、そんなに簡単じゃないでしょ! しかも、ダンジョンから離れたら、色々と厄介だし」
そう、厄介でしかないのだ。仲間達をずっと"無限収納"に入れておく手もあるが、それは余りしたくないのが本音だ。
自由が無くなれば、今みたいな楽しい会話も無くなる。
ましてやダンジョンの内部しか知らない子もいるのだから、環境の変化が与える影響は少なくないだろう。
色々と頭で考え、天秤に、そろばんと、全てを思い浮かべても却下だ。
『やっぱり、難しいわよね? まぁ顔を見れば、良くない答えなのは理解できるわ。だ・か・ら・今からが交渉よ』
女神がドヤ顔を晒しながら、私に契約書が手渡される。
内容は驚きを隠せない素晴らしいものだった。
内容
女神からの依頼(散らばったダンジョン【毒王の庭・ポイズンガーデン】の欠片集め)を行う事を承諾し、女神より新たな力(ダンジョンマスターの称号、ダンジョンコア、"スキルトレード")を受け取る事ものである。
まさかのダンジョンコアって単語に二度見したわ、でも三層までの今のダンジョンでも、かなりのメリットが存在していた。
更に"スキルトレード"のおまけ付きだ、魅力的でしかないのだ。
「裏があるんじゃないの? 余りに条件が良すぎるわ」
『何を言い出すんですか、無期限でダンジョンが使えて、更に新しいスキルまで付いてくるんですよ』
悩む方が間違ってるといっても過言ではない好条件だった。
ならば、仕方ないと私は女神との取引を受け入れたのである。
その瞬間、ダンジョンコアが輝きだし、全体の三割が鮮やかに染まる。
なんとなく、理解できる流れであったが、念の為に質問をする。
「これはどういう事か説明してくれるかしら?」
『はいはい、これはダンジョンコアよ~』と、悪ふざけのような返答が返される。
「いいから、ちゃんと説明して!」
流石にマズいと感じたのか、女神が大人しくなり、しゅんとしたまま、説明を開始した。
女神の用意したダンジョンコアは、仮の物であり、本来のダンジョンを集めて完成するパズルのような物らしい。
特に危険なペナルティもなく、素直にダンジョンを見つけて欲しいと語った。
ダンジョンコアに戻された階層分は、色が染まる。更に未所持のダンジョンに反応して、色が変わる探知機の役割も、担っていた。
新たな目的が生まれたと同時に、試してみたいスキルが手に入った事実は喜ばしいと言えた。
自分自身の生まれた意味がこの世界には存在していなかった事実、気になどしなかった、そう言う物だと割り切って生きてきたからだ。
1000回もの生まれ変わり、幾1000年もの人生が重なり、万の人生を歩んできた存在だったのだから、一つの世界で不要な扱いをされても苦になど感じないと思っていた。
そんな自分にしか出来ない女神からの依頼、自身の存在を許されたのだと、涙が零れ落ちていた。
誰にもバレぬように、下を向き、両頬を叩くと同時に涙を吹き飛ばし、正面を向く。
『アナタも、私の大切な子供よ。パンドラ、アナタは1人じゃないわ。見守ってるからね。アデュー』
女神は、ニヤニヤしながら、姿を消した。
相変わらず、最後に余計な言葉を入れているが、それも、なんだか暖かい。
静かに時が動き出すと、最初にガマ爺が、私の変化に気づいた。
上位の階層ヌシだったことはダテじゃない。
「チビ姫、お前さん、ダンジョンになんしよった?」
深刻な表情が浮かべられると、他の皆も、此方に視線を向ける。
「実は、今さ、女神が来てたのよね。それでさ……」
「え?」
「なっ!」
「女神じゃと、ホンマかいな、やとして、なん言うてきたんや?」
そこから、話は急展開を迎える。私がダンジョンコアを手に入れ、ダンジョンマスターになった事実を語ると、ガマ爺が最初に膝をついて、頭を下げる。
「ほんなら、正式にダンジョンマスター様となられた事実を謹んで、御祝い申し上げます。パンドラ様」
ガマ爺らしからぬ口調に驚く私、しかし、セーレも同様に頭を下げると、妖精達も地面に足をつき、一斉に頭を下げていた。
「セーレ、並ぶに湖に住む全てのモンスターは、マスターに忠誠を誓います」
「二層、ゴブリンキング、並びにゴブリン、二層に生きる物、全て、忠義を誓わせてもらう」
キングまでもが、一瞬で態度を豹変させた、なんで……こんな形は望んでないのに。
この後に、ガマ爺やジャバから説明があり、知ることになるが、各モンスターの王達は、ダンジョンマスターに本能で忠義を誓ってしまう。
それは転生者であったキングも例外ではなかったのだ。
その後、全てを受け入れると、キング達はいつもと変わらない口調に戻ったから本当に良かった。
私は正式にダンジョンマスターになったのだ。
そして、次の目標に向けて、私は数年ぶりにダンジョンの外の世界に旅立つ事になる。
ダンジョンの大勢力が私の仲間であり、家族になった瞬間だった。
簡単な話だ、勇者最低と頭に刻み込む。
それよりも、世界に散らばったダンジョンか、興味が湧いてくるわ。
またもや、時間が止まる感覚、そして、聞きなれた声と共に女神パンドーラが降臨する。
『はあ~い、お久しぶりの女神様よ。会いたかったでしょ? 会いたかったわよね? バブちゃんてば、素直な反応してくれないから、女神様、悲・し・い~』
相変わらず、ウザ!
「女神様なら、普通に現れなさいよ、なんでそんなに、いつも、いつも、ハイテンションなのよ」
『まぁサービスみたいな? あはは。まぁ女神様だし』
「いらないサービスはいいわ、出てきたって事は、なんかあるんでしょ?」
女神がニヤニヤと笑みを浮かべる。
『流石ね、よくわかってるじゃないのよ。今回はご褒美と依頼なのよね』
いつもと若干違う展開だ。何を依頼しようと言うんだろうか? 予想外というか、無理な依頼だったら断ることも、選択として考えとかないと。
『あ、あと報酬がご褒美扱いなんで、よく考えて受けるか、受けないか決めてね』
え、ご褒美なのに? それはご褒美って言わないじゃんよ!
『依頼内容は、世界に散らばったダンジョンの欠片を集めて欲しいのよね。まぁ個人的な我儘なんだけどさぁ』
「集めるって、そんなに簡単じゃないでしょ! しかも、ダンジョンから離れたら、色々と厄介だし」
そう、厄介でしかないのだ。仲間達をずっと"無限収納"に入れておく手もあるが、それは余りしたくないのが本音だ。
自由が無くなれば、今みたいな楽しい会話も無くなる。
ましてやダンジョンの内部しか知らない子もいるのだから、環境の変化が与える影響は少なくないだろう。
色々と頭で考え、天秤に、そろばんと、全てを思い浮かべても却下だ。
『やっぱり、難しいわよね? まぁ顔を見れば、良くない答えなのは理解できるわ。だ・か・ら・今からが交渉よ』
女神がドヤ顔を晒しながら、私に契約書が手渡される。
内容は驚きを隠せない素晴らしいものだった。
内容
女神からの依頼(散らばったダンジョン【毒王の庭・ポイズンガーデン】の欠片集め)を行う事を承諾し、女神より新たな力(ダンジョンマスターの称号、ダンジョンコア、"スキルトレード")を受け取る事ものである。
まさかのダンジョンコアって単語に二度見したわ、でも三層までの今のダンジョンでも、かなりのメリットが存在していた。
更に"スキルトレード"のおまけ付きだ、魅力的でしかないのだ。
「裏があるんじゃないの? 余りに条件が良すぎるわ」
『何を言い出すんですか、無期限でダンジョンが使えて、更に新しいスキルまで付いてくるんですよ』
悩む方が間違ってるといっても過言ではない好条件だった。
ならば、仕方ないと私は女神との取引を受け入れたのである。
その瞬間、ダンジョンコアが輝きだし、全体の三割が鮮やかに染まる。
なんとなく、理解できる流れであったが、念の為に質問をする。
「これはどういう事か説明してくれるかしら?」
『はいはい、これはダンジョンコアよ~』と、悪ふざけのような返答が返される。
「いいから、ちゃんと説明して!」
流石にマズいと感じたのか、女神が大人しくなり、しゅんとしたまま、説明を開始した。
女神の用意したダンジョンコアは、仮の物であり、本来のダンジョンを集めて完成するパズルのような物らしい。
特に危険なペナルティもなく、素直にダンジョンを見つけて欲しいと語った。
ダンジョンコアに戻された階層分は、色が染まる。更に未所持のダンジョンに反応して、色が変わる探知機の役割も、担っていた。
新たな目的が生まれたと同時に、試してみたいスキルが手に入った事実は喜ばしいと言えた。
自分自身の生まれた意味がこの世界には存在していなかった事実、気になどしなかった、そう言う物だと割り切って生きてきたからだ。
1000回もの生まれ変わり、幾1000年もの人生が重なり、万の人生を歩んできた存在だったのだから、一つの世界で不要な扱いをされても苦になど感じないと思っていた。
そんな自分にしか出来ない女神からの依頼、自身の存在を許されたのだと、涙が零れ落ちていた。
誰にもバレぬように、下を向き、両頬を叩くと同時に涙を吹き飛ばし、正面を向く。
『アナタも、私の大切な子供よ。パンドラ、アナタは1人じゃないわ。見守ってるからね。アデュー』
女神は、ニヤニヤしながら、姿を消した。
相変わらず、最後に余計な言葉を入れているが、それも、なんだか暖かい。
静かに時が動き出すと、最初にガマ爺が、私の変化に気づいた。
上位の階層ヌシだったことはダテじゃない。
「チビ姫、お前さん、ダンジョンになんしよった?」
深刻な表情が浮かべられると、他の皆も、此方に視線を向ける。
「実は、今さ、女神が来てたのよね。それでさ……」
「え?」
「なっ!」
「女神じゃと、ホンマかいな、やとして、なん言うてきたんや?」
そこから、話は急展開を迎える。私がダンジョンコアを手に入れ、ダンジョンマスターになった事実を語ると、ガマ爺が最初に膝をついて、頭を下げる。
「ほんなら、正式にダンジョンマスター様となられた事実を謹んで、御祝い申し上げます。パンドラ様」
ガマ爺らしからぬ口調に驚く私、しかし、セーレも同様に頭を下げると、妖精達も地面に足をつき、一斉に頭を下げていた。
「セーレ、並ぶに湖に住む全てのモンスターは、マスターに忠誠を誓います」
「二層、ゴブリンキング、並びにゴブリン、二層に生きる物、全て、忠義を誓わせてもらう」
キングまでもが、一瞬で態度を豹変させた、なんで……こんな形は望んでないのに。
この後に、ガマ爺やジャバから説明があり、知ることになるが、各モンスターの王達は、ダンジョンマスターに本能で忠義を誓ってしまう。
それは転生者であったキングも例外ではなかったのだ。
その後、全てを受け入れると、キング達はいつもと変わらない口調に戻ったから本当に良かった。
私は正式にダンジョンマスターになったのだ。
そして、次の目標に向けて、私は数年ぶりにダンジョンの外の世界に旅立つ事になる。
ダンジョンの大勢力が私の仲間であり、家族になった瞬間だった。
0
あなたにおすすめの小説
鬼の兵法伝承者、異世界に転世せしむる
書仙凡人
ファンタジー
俺の名は桜木小次郎。
鬼一法眼を祖とする鬼一兵法の令和の伝承者。
だがある時、なぜか突然死してしまったのだ。
その時、自称神様の変なペンギンが現れて、ファンタジー世界の転生を持ちかけられた。
俺はヤケになって転生受け入れたら、とんでもない素性の奴にログインする事になったのである。
ログイン先は滅亡した国の王子で、従者に毒盛られて殺されたばかり。
なにこれ? クーリングオフねぇのかよ!
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる