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命・・・3
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ケストア王国領、首都【イザ】から遠い、森に囲まれた村々では、ケストア王の死を知らぬ者達が未だに少なくない。
その理由は、単純に閉鎖的な辺境であったり、商人の出入り以外の外部からの情報が入らないからに他ならない。
だからこそ、ケストア王国が落ち着く前に仕事を片付けて他国に向かおうと考える輩が多数存在していた。
本当に人間って、自分だけが可愛いんだと思う、だから他人の悲しみも、辛さも分からないのだろう──
辺境の村──
複数の男達が真夜中の小さな村に向けて歩みを進めていた。
「アニキ、そろそろヤバいんじゃないですか?」
少し不安そうに語る男。
「心配すんな、明日の朝にはこの国ともおさらばだからな、最後にしっかりと、土産を貰うだけだからよ!」
彼等は盗賊であり、その日は、ケストア王国で最後の悪事を働こうとしていたのだ。
村を襲い、男は皆殺しとなり、女、子供は商品として金品と共に奪っていく。
手馴れた様子で村の警戒用に作られた柵を軽々と破壊し、村に向けて歩みを進める。
村の畑を踏み荒らしながら、歩みを進める盗賊達、周囲を警戒していた一人の子分が、慌てて盗賊の頭に声を掛ける。
「アニキ、なんか変だ……至る所から視線が、ヤバイ気がする」
「狼狽えるな! チッ、村の奴らに気づかれたってんなら、急がねぇとな!」
指を動かし、合図を出すと子分達が武器を構える。
しかし、次の瞬間、盗賊の前に姿を現したのは地面に置かれた巨大な戦鎚と巨大な鎧であった。
「チッ、めんどくせぇ……傭兵を雇ってやがったのか! 一気に潰すぞ!」
そんな一言を口にすると手馴れたように数人が戦闘態勢に入る。
更に合図を確認すると盗賊達が一斉に襲い掛かる。
素早い動きで8人程の盗賊が鎧目掛けてナイフや剣で切り掛る。
僅かな間に、鎧の至る箇所に刃が突き刺さるのを確認した盗賊の頭は、軽く笑い出す。
「なんだよ、見た目と違ってハリボテ野郎か!」
しかし、刃を突き立てた盗賊達はまったくと言っていい程の手応えが無いことに不気味な恐怖を感じていた。
「ア、アニキ、こいつ変だ! 刺した感覚がまったくねぇよ!」
「アニキ、中身が空っぽだ!」
中身が空っぽのまま、立ち姿の鎧を不気味に感じたのか、周囲に盗賊達が視線を向ける。
「あぁ? 支えがねぇ、鎧か?」と、軽く首を捻る盗賊の頭。
「つまり、そいつを立たせてた半人前の術者が近くに居るはずだ!」
「え、アニキ? なんで半人前だと思うんです」
「当たり前だろうが? そいつは、鎧を立たせるだけで精一杯なんだろうよ」
「えっと、つまり?」
「はぁ、馬鹿たれが、つまり傀儡師か何かの祝福持ちだろうが……操れてねぇのが、その証拠だ!」
盗賊達が周囲を隈無く調べるも、そんな人物の影も形も存在しない。
当然である、鎧とは、即ちガストなのだから……
ガストは、静かにタイミングを待っていた。
苛立ちながらも、連絡をただ微動だにせず待っていたのだ。
盗賊達の隠れ家をマリアが探しており、そして、マリアから盗賊の隠れ家を発見したと言う念話がガストに届く。
『わかった、マリア助かるよ』と優しく念話を終わらせる。
念話終了と同時に、ガストは自身の横に置かれた戦鎚を握り、周囲を警戒する盗賊達の背後から全力で振り抜く。
「ぐぁ!」
「ぎゃあああ!」
背後からの一撃、巨大な戦鎚が盗賊達の背骨を軽々と砕き、気づいて回避した者も、掠っただけで腕の骨を砕かれていた。
「何だいきなり、早く術者を探せ!」と盗賊の頭が声をあげる。
それがこの盗賊頭の運命を決めたとも言える、いや、最初から決まっていた運命を早めたと言うべきだろう。
盗賊頭目掛けて、戦鎚が投げつけられ、盗賊頭の頭部に命中する。
そのまま、巨木に叩き付けられた盗賊頭の無惨な姿に他の盗賊達は慌てて逃げ出していく。
しかし、逃げられる筈が無いのだ。
周囲を取り囲むように隠されていたガストが操る鎧軍団が姿を現す、それと同時に至る所から盗賊達の悲鳴がこだまする。
そんな地獄から、なんとか、脱出した盗賊も居たが、既に全身血だらけであった。
そんな盗賊に追い討ちを掛けるように背後から少女が声を掛ける。
「逃がさないよ……」
「あ、あ、うあああ!」
無数の木々や草花が男目掛けて、襲い掛かると、男の体内から血液から何まで全ての水分が草木に吸収され、男はミイラのようになり、崩れていく。
「クズも肥料になるのかしら? うーん、後でパパに聞いてみよ」
この日、幾つかの盗賊団が姿を消す。
ガストとマリアの他にキングとゴブリン軍団も動いており、ケストア王国から人攫いをする輩は皆無となった。
たが、それでも完全に居なくなった訳ではないのだ。
未だに馬鹿な貴族等がケストア王国には、存在しているのだから、彼等は自分の命可愛さに、新たな王として、私を崇め始めていた。
上手く取り入ろうと言う事だろうが、彼等がどれ程の悪事を働いていたかは、ガレルの領主であるデュバルやノリス親子からしっかりと聞いている。
だからこそ、しっかりと潰さないと気が済まない。
弱い民から、重税を取り、払えなければ見せしめとして、村人に手を上げていたのだから、力が有るからこその傍若無人、今の彼等はそれをその身で味合わなければならない。
全ての貴族達を私は各領地事に捕らえて、広場に晒したわ。
「領主を助けたいなら、助けなさい! 領主を変えたいなら、声をあげなさい、決めるのはアナタ達よ」
私は自身の分身を作り、一斉に私に媚びてきた貴族に同じ事をしたわ。
搾取する側から、される側になって貰うだけの話だし、日頃の行いが命運を別ける事になるわね。
その理由は、単純に閉鎖的な辺境であったり、商人の出入り以外の外部からの情報が入らないからに他ならない。
だからこそ、ケストア王国が落ち着く前に仕事を片付けて他国に向かおうと考える輩が多数存在していた。
本当に人間って、自分だけが可愛いんだと思う、だから他人の悲しみも、辛さも分からないのだろう──
辺境の村──
複数の男達が真夜中の小さな村に向けて歩みを進めていた。
「アニキ、そろそろヤバいんじゃないですか?」
少し不安そうに語る男。
「心配すんな、明日の朝にはこの国ともおさらばだからな、最後にしっかりと、土産を貰うだけだからよ!」
彼等は盗賊であり、その日は、ケストア王国で最後の悪事を働こうとしていたのだ。
村を襲い、男は皆殺しとなり、女、子供は商品として金品と共に奪っていく。
手馴れた様子で村の警戒用に作られた柵を軽々と破壊し、村に向けて歩みを進める。
村の畑を踏み荒らしながら、歩みを進める盗賊達、周囲を警戒していた一人の子分が、慌てて盗賊の頭に声を掛ける。
「アニキ、なんか変だ……至る所から視線が、ヤバイ気がする」
「狼狽えるな! チッ、村の奴らに気づかれたってんなら、急がねぇとな!」
指を動かし、合図を出すと子分達が武器を構える。
しかし、次の瞬間、盗賊の前に姿を現したのは地面に置かれた巨大な戦鎚と巨大な鎧であった。
「チッ、めんどくせぇ……傭兵を雇ってやがったのか! 一気に潰すぞ!」
そんな一言を口にすると手馴れたように数人が戦闘態勢に入る。
更に合図を確認すると盗賊達が一斉に襲い掛かる。
素早い動きで8人程の盗賊が鎧目掛けてナイフや剣で切り掛る。
僅かな間に、鎧の至る箇所に刃が突き刺さるのを確認した盗賊の頭は、軽く笑い出す。
「なんだよ、見た目と違ってハリボテ野郎か!」
しかし、刃を突き立てた盗賊達はまったくと言っていい程の手応えが無いことに不気味な恐怖を感じていた。
「ア、アニキ、こいつ変だ! 刺した感覚がまったくねぇよ!」
「アニキ、中身が空っぽだ!」
中身が空っぽのまま、立ち姿の鎧を不気味に感じたのか、周囲に盗賊達が視線を向ける。
「あぁ? 支えがねぇ、鎧か?」と、軽く首を捻る盗賊の頭。
「つまり、そいつを立たせてた半人前の術者が近くに居るはずだ!」
「え、アニキ? なんで半人前だと思うんです」
「当たり前だろうが? そいつは、鎧を立たせるだけで精一杯なんだろうよ」
「えっと、つまり?」
「はぁ、馬鹿たれが、つまり傀儡師か何かの祝福持ちだろうが……操れてねぇのが、その証拠だ!」
盗賊達が周囲を隈無く調べるも、そんな人物の影も形も存在しない。
当然である、鎧とは、即ちガストなのだから……
ガストは、静かにタイミングを待っていた。
苛立ちながらも、連絡をただ微動だにせず待っていたのだ。
盗賊達の隠れ家をマリアが探しており、そして、マリアから盗賊の隠れ家を発見したと言う念話がガストに届く。
『わかった、マリア助かるよ』と優しく念話を終わらせる。
念話終了と同時に、ガストは自身の横に置かれた戦鎚を握り、周囲を警戒する盗賊達の背後から全力で振り抜く。
「ぐぁ!」
「ぎゃあああ!」
背後からの一撃、巨大な戦鎚が盗賊達の背骨を軽々と砕き、気づいて回避した者も、掠っただけで腕の骨を砕かれていた。
「何だいきなり、早く術者を探せ!」と盗賊の頭が声をあげる。
それがこの盗賊頭の運命を決めたとも言える、いや、最初から決まっていた運命を早めたと言うべきだろう。
盗賊頭目掛けて、戦鎚が投げつけられ、盗賊頭の頭部に命中する。
そのまま、巨木に叩き付けられた盗賊頭の無惨な姿に他の盗賊達は慌てて逃げ出していく。
しかし、逃げられる筈が無いのだ。
周囲を取り囲むように隠されていたガストが操る鎧軍団が姿を現す、それと同時に至る所から盗賊達の悲鳴がこだまする。
そんな地獄から、なんとか、脱出した盗賊も居たが、既に全身血だらけであった。
そんな盗賊に追い討ちを掛けるように背後から少女が声を掛ける。
「逃がさないよ……」
「あ、あ、うあああ!」
無数の木々や草花が男目掛けて、襲い掛かると、男の体内から血液から何まで全ての水分が草木に吸収され、男はミイラのようになり、崩れていく。
「クズも肥料になるのかしら? うーん、後でパパに聞いてみよ」
この日、幾つかの盗賊団が姿を消す。
ガストとマリアの他にキングとゴブリン軍団も動いており、ケストア王国から人攫いをする輩は皆無となった。
たが、それでも完全に居なくなった訳ではないのだ。
未だに馬鹿な貴族等がケストア王国には、存在しているのだから、彼等は自分の命可愛さに、新たな王として、私を崇め始めていた。
上手く取り入ろうと言う事だろうが、彼等がどれ程の悪事を働いていたかは、ガレルの領主であるデュバルやノリス親子からしっかりと聞いている。
だからこそ、しっかりと潰さないと気が済まない。
弱い民から、重税を取り、払えなければ見せしめとして、村人に手を上げていたのだから、力が有るからこその傍若無人、今の彼等はそれをその身で味合わなければならない。
全ての貴族達を私は各領地事に捕らえて、広場に晒したわ。
「領主を助けたいなら、助けなさい! 領主を変えたいなら、声をあげなさい、決めるのはアナタ達よ」
私は自身の分身を作り、一斉に私に媚びてきた貴族に同じ事をしたわ。
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