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第17章 結婚しながら生きていこう
326.事なかれ主義者は夜更かしした
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夕食を食べた後はお風呂の時間だ。
レヴィさんとセシリアさんに連れられてお風呂に入っている。
僕は腰にタオルを巻いただけの状態だけど、二人にはいつも通り水着を着てもらっている。
「寝る前にどうせお互い裸になるのですし、今更なのでは?」
「暗い所で見るのと明るい所で見るのとでは状況が違うのでぇ……」
見る方も問題が起きてしまいそうだけど、見られる方も正直無理だ。前世では絶対に露出狂にはなれなかったな。なるつもり全くないけど。
見られて興奮するっていうのはあるのかもしれないけど、まだその境地にまでは至れていない。
ホムラたちとした時は極力部屋を暗くしてもらったけど、じっくり観察されているようで恥ずかしかった。
「これはこれで、シズトにいろんな水着姿を褒めてもらえるからいいのですわ~」
「褒めると言っても、だいたい似たような内容ですけどね」
「女性の容姿を褒めた経験なんて数えるほどしかないからそんな期待されても困ります……」
可愛いとか綺麗とかセクシーな水着だねとかくらいしかいう事がない。
胸大きいねとか、お尻いい形だね、とか褒めるつもりで言ったとしてもどうしても気持ち悪い感じになりそうだし。
セシリアさんが魔道具を使って泡立てた石鹸をレヴィさんが手で掬うと、そのまま僕の背中に塗る。
セシリアさんは僕の両腕を担当する様で、丁寧に洗っていた。
正面に座られるとどこに視線を向ければいいか困るんですけど……。
ちょっと内股気味に座り、視線を他所に逸らすと、セシリアさんに伸ばされた手の甲に、何か柔らかく温かい感触を感じる気がしてきた。
……意識から逸らして、ひたすら鎮める事に専念した。
お風呂から上がると、しばらく涼んだ。流石にサウナにのんびりと入りすぎたと思う。
レヴィさんたちは僕の体を洗って少しの間一緒に湯船に浸かった後、早々に出て行ってしまったので僕一人だ。
魔動扇風機を回して涼んでいると、脱衣所の扉が開いてバスローブを着たセシリアさんが入ってきた。
メイド服を着ていない彼女はとても新鮮な感じがした。
「レヴィさんは?」
「先にシズト様の自室に行ってお待ちしておりますよ。髪を乾かしますね」
「ありがと」
以前何となく作った魔道具、一人掛けのマッサージチェアもどきから丸椅子へと移動すると、セシリアさんが僕のすぐ後ろに立った。
何となく良い匂いが後ろから香ってくるきがする。
大きな鏡越しにセシリアさんを見ると、彼女は魔動ドライヤーを準備していた。
魔力を流すと暖かい風がドライヤーの先端から出てくる。
髪の毛を優しい手つきで触られながら乾かしてもらっていると、セシリアさんが鏡越しに僕を見てきた。
「まだ夜伽には慣れませんか?」
「……慣れないっすね」
「左様ですか。……行為をするのが嫌ですか? 気分が乗らないのであれば拒否して頂いても大丈夫だとレヴィア様が仰っていました」
「嫌ってわけじゃないよ。レヴィさんたちの事好きだし。ただ……」
「ただ?」
「価値観はなかなか変えられないんだよね。僕たちの世界だとお相手は一人が当たり前だし。毎日違う人だとそれを強く意識しちゃって緊張するし……それに加えて今日は二人同時何だよね? そう考えると余計に緊張するというか……」
「なるほど」
ある程度乾かし終えたのか、セシリアさんが魔道具を操作し、ドライヤーから出てくる風を冷たい物に変えた。
「それに関しては申し訳ないとは思いますが……そういう内容を一通り教えてはいるのですが、実践はレヴィア様も初めてですので、何かあった時にサポートをするために私がいます。お手本があった方がやりやすいでしょうし、今まで何をするにしてもご一緒していたのにいきなり一人だと不安でしょうから」
「セシリアさんはその……経験あるの?」
「ないですよ? 貴族の家に生まれた娘は、初めては結婚した相手とするのが普通ですから、本物を使って練習はしません。男児であれば練習相手を用意して夜伽の勉強をする事もあるそうですけどね」
……なるほど。
「髪が乾いたようですし、そろそろ参りましょうか」
「……はい」
セシリアさんの後を僕は大人しくついて歩いた。
その夜は、結局寝る時間はだいぶ遅くなってしまったけど、安眠カバーのおかげで翌朝眠気を感じる事は全くなかった。
安眠カバーは寝不足も防止してくれるのかなぁ、なんて事を考えながらボーッとベッドの上で過ごしていると、すやすやと眠っていたレヴィさんが目を覚ました。
寝癖が所々ついていて可愛らしいけど、顔の横にある金色のツインドリルは健在だ。
ほんとそれどうなってんの。
「レヴィア様、部屋に戻って朝の御仕度をしましょう」
「分かったのですわ~……」
既にメイド服に着替えてしゃんとしているセシリアさんがとても眠たそうなレヴィさんにガウンを羽織らせて立ち上がらせる。
二人はじっと座っていた僕に何かを言う事はせず、部屋から出て行った。
……鎮まるまでもう少し時間がかかりそうだけど、ドーラさんが入ってくる前にさっさと着替えよう。
レヴィさんとセシリアさんに連れられてお風呂に入っている。
僕は腰にタオルを巻いただけの状態だけど、二人にはいつも通り水着を着てもらっている。
「寝る前にどうせお互い裸になるのですし、今更なのでは?」
「暗い所で見るのと明るい所で見るのとでは状況が違うのでぇ……」
見る方も問題が起きてしまいそうだけど、見られる方も正直無理だ。前世では絶対に露出狂にはなれなかったな。なるつもり全くないけど。
見られて興奮するっていうのはあるのかもしれないけど、まだその境地にまでは至れていない。
ホムラたちとした時は極力部屋を暗くしてもらったけど、じっくり観察されているようで恥ずかしかった。
「これはこれで、シズトにいろんな水着姿を褒めてもらえるからいいのですわ~」
「褒めると言っても、だいたい似たような内容ですけどね」
「女性の容姿を褒めた経験なんて数えるほどしかないからそんな期待されても困ります……」
可愛いとか綺麗とかセクシーな水着だねとかくらいしかいう事がない。
胸大きいねとか、お尻いい形だね、とか褒めるつもりで言ったとしてもどうしても気持ち悪い感じになりそうだし。
セシリアさんが魔道具を使って泡立てた石鹸をレヴィさんが手で掬うと、そのまま僕の背中に塗る。
セシリアさんは僕の両腕を担当する様で、丁寧に洗っていた。
正面に座られるとどこに視線を向ければいいか困るんですけど……。
ちょっと内股気味に座り、視線を他所に逸らすと、セシリアさんに伸ばされた手の甲に、何か柔らかく温かい感触を感じる気がしてきた。
……意識から逸らして、ひたすら鎮める事に専念した。
お風呂から上がると、しばらく涼んだ。流石にサウナにのんびりと入りすぎたと思う。
レヴィさんたちは僕の体を洗って少しの間一緒に湯船に浸かった後、早々に出て行ってしまったので僕一人だ。
魔動扇風機を回して涼んでいると、脱衣所の扉が開いてバスローブを着たセシリアさんが入ってきた。
メイド服を着ていない彼女はとても新鮮な感じがした。
「レヴィさんは?」
「先にシズト様の自室に行ってお待ちしておりますよ。髪を乾かしますね」
「ありがと」
以前何となく作った魔道具、一人掛けのマッサージチェアもどきから丸椅子へと移動すると、セシリアさんが僕のすぐ後ろに立った。
何となく良い匂いが後ろから香ってくるきがする。
大きな鏡越しにセシリアさんを見ると、彼女は魔動ドライヤーを準備していた。
魔力を流すと暖かい風がドライヤーの先端から出てくる。
髪の毛を優しい手つきで触られながら乾かしてもらっていると、セシリアさんが鏡越しに僕を見てきた。
「まだ夜伽には慣れませんか?」
「……慣れないっすね」
「左様ですか。……行為をするのが嫌ですか? 気分が乗らないのであれば拒否して頂いても大丈夫だとレヴィア様が仰っていました」
「嫌ってわけじゃないよ。レヴィさんたちの事好きだし。ただ……」
「ただ?」
「価値観はなかなか変えられないんだよね。僕たちの世界だとお相手は一人が当たり前だし。毎日違う人だとそれを強く意識しちゃって緊張するし……それに加えて今日は二人同時何だよね? そう考えると余計に緊張するというか……」
「なるほど」
ある程度乾かし終えたのか、セシリアさんが魔道具を操作し、ドライヤーから出てくる風を冷たい物に変えた。
「それに関しては申し訳ないとは思いますが……そういう内容を一通り教えてはいるのですが、実践はレヴィア様も初めてですので、何かあった時にサポートをするために私がいます。お手本があった方がやりやすいでしょうし、今まで何をするにしてもご一緒していたのにいきなり一人だと不安でしょうから」
「セシリアさんはその……経験あるの?」
「ないですよ? 貴族の家に生まれた娘は、初めては結婚した相手とするのが普通ですから、本物を使って練習はしません。男児であれば練習相手を用意して夜伽の勉強をする事もあるそうですけどね」
……なるほど。
「髪が乾いたようですし、そろそろ参りましょうか」
「……はい」
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