523 / 1,443
第18章 ニホン観光をしながら生きていこう
幕間の物語172.若き女王はまじまじと見た
しおりを挟む
海洋国家ガレオールを治める女王ランチェッタ・ディ・ガレオールの目の前に、植木鉢が並べられていた。
それは、先日やってきたヤマトからの商船にいつの間にか紛れ込んでいたとの事だったが、クレストラ大陸ではごくありふれた多肉植物だったため、害はないと船室に放置されていたはずだったが、いつの間にかガレオールの実験農場に紛れ込んでいたらしい。
誰が何の目的で運び込んだのかは謎だったが、厳重な検査の後に何も問題はないという事で、ひとまず実験農場に置いて様子を見る事となった。
ガレオールの実験農場の周囲には、潮風から植物を守るために防風林があった。
だが、それも万全ではないという事で、異世界転移者であるシズトが作った『防風結界』と呼ばれる魔道具が周りを囲っている。
農場のあちらこちらに『除塩杭』と呼ばれる魔道具が埋め込まれていて、農場で働く者が時折集まった塩を回収していた。
畑の土には、魔道具によって作られたたい肥が混ぜられたところと、何も混ぜられていない所があり、立て看板で区別できるようにされている。
すくすくと作物が育っている畑の様子を見て、ランチェッタは近くに控えていたこの実験農場の管理者である褐色肌の男に話しかけた。
「作物の様子はどうかしら?」
「今のところ順調です。たい肥を混ぜた物の方が成長は良いですね」
「成長促進の効果もあるのかしら? 材料は土と草だけなのよね?」
「そのようですね。魔道具に掛けられた何かしらの魔法が何かしらの影響を与えているんだと思うのですが……」
「どのような魔法か分かれば一番いいけど、別に分からなくてもいいわ。また何か変化があったら教えて頂戴」
「かしこまりました」
想い人であるシズトが作った魔道具の効果は自分の目で確かめたい、と実験農場まで足を運んだランチェッタだが、もう見るべきものは見終わったようだ。
他にも仕事が山のようにあるため、側付きの侍女であるディアーヌを連れてその場から去っていた。
その様子を防風林に潜んで見ている者がいたのだが、誰も気づく事はなかった。
実験農場の視察を終えた翌日。
ランチェッタは朝早くから仕事に励んでいたのだが、緊急の報せが届いたため慌てて実験農場まで出向いた。
今日は昨日と異なり、急遽農場に出向く事となったためドレス姿だった。汚れないように気を付けつつ農場まで急ぐランチェッタの周囲を護衛と侍女がついて行く。
実験農場につくと、そこには植えた記録のない植物が大量に生えていて、色とりどりの花が咲いていた。
その様子を困惑した様子で見ていた責任者がランチェッタに気付き、彼女の前で跪く。
「どういう状況なの?」
「ハッ。昨夜までは特に異変はありませんでした。ですが、先程私が来た時には既にこのありさまで……。芋しか植えていなかったはずなのですが、それ以外の植物が季節を無視して生えております。実ができている植物もありますし、ここら辺では生えていない珍しい植物もあるため一先ず放置しておりますが……魔道具の暴走でしょうか?」
「……それはないでしょうね。除塩杭もたい肥もそういう機能はないとシズト殿が言っていたわ」
「ご本人様が知らない魔法がかけられているとかは……?」
「ないとは思うけれど……後で手紙を書いておくわ。それよりも、畑で育てていた作物が無事か確認しに行きましょう」
「かしこまりました」
ランチェッタを護衛していた周囲の近衛兵たちが隊列を組みなおす。
その間にランチェッタは実験農場だった場所を改めて見た。
ガレオール周辺ではあまり見かけない植物が所狭しと生えていて、足の踏み場もない。
花や実をつけている植物もあるようだが、大部分は草しかない。
だが、その草も薬の素材として使われている薬草に似ていた。
ランチェッタはいろいろな品物を自分の目で見ていたため知っていたのだが、先頭を行こうとしている近衛兵は知らないようだった。
「止まりなさい!」
「踏んじゃ駄目!」
ランチェッタは鬱蒼と生えている植物を踏み固めて道を作ろうとしていた近衛兵たちに慌てて命じたのだが、彼女と同じタイミングでどこからか声が聞こえてきた。
その声はランチェッタ以外にも聞こえてきたようで、近衛兵はすぐさまランチェッタの周囲を固めていた。
だがそんな人間たちの様子など気にした様子もなく、草と草の間にあった細い通り道を通って姿を現した小柄な者たちが彼女たちに向かって忠告する。
「踏んじゃ駄目だよ、人間さん」
「畑荒らし? 畑荒らし??」
「ちゃんと道があるでしょ!」
「人間さんには狭いかな? でも草は踏んじゃ駄目! 私たちが育ててるの!」
いきなり現れた小柄な者たちが言いたい放題言っているが、人間側にも色々言い分はあった。
だが、ランチェッタが何も言わず、何事か考えている様だったため誰も反論しなかった。
小柄な者たちがどんどん草むらの奥から出てきて増えていく間も、ランチェッタは何も言わない。彼女はただ、現れた小柄な人族の子どものような見た目の幼女たちの頭の上に咲いている物に釘付けとなっていた。
それは、先日やってきたヤマトからの商船にいつの間にか紛れ込んでいたとの事だったが、クレストラ大陸ではごくありふれた多肉植物だったため、害はないと船室に放置されていたはずだったが、いつの間にかガレオールの実験農場に紛れ込んでいたらしい。
誰が何の目的で運び込んだのかは謎だったが、厳重な検査の後に何も問題はないという事で、ひとまず実験農場に置いて様子を見る事となった。
ガレオールの実験農場の周囲には、潮風から植物を守るために防風林があった。
だが、それも万全ではないという事で、異世界転移者であるシズトが作った『防風結界』と呼ばれる魔道具が周りを囲っている。
農場のあちらこちらに『除塩杭』と呼ばれる魔道具が埋め込まれていて、農場で働く者が時折集まった塩を回収していた。
畑の土には、魔道具によって作られたたい肥が混ぜられたところと、何も混ぜられていない所があり、立て看板で区別できるようにされている。
すくすくと作物が育っている畑の様子を見て、ランチェッタは近くに控えていたこの実験農場の管理者である褐色肌の男に話しかけた。
「作物の様子はどうかしら?」
「今のところ順調です。たい肥を混ぜた物の方が成長は良いですね」
「成長促進の効果もあるのかしら? 材料は土と草だけなのよね?」
「そのようですね。魔道具に掛けられた何かしらの魔法が何かしらの影響を与えているんだと思うのですが……」
「どのような魔法か分かれば一番いいけど、別に分からなくてもいいわ。また何か変化があったら教えて頂戴」
「かしこまりました」
想い人であるシズトが作った魔道具の効果は自分の目で確かめたい、と実験農場まで足を運んだランチェッタだが、もう見るべきものは見終わったようだ。
他にも仕事が山のようにあるため、側付きの侍女であるディアーヌを連れてその場から去っていた。
その様子を防風林に潜んで見ている者がいたのだが、誰も気づく事はなかった。
実験農場の視察を終えた翌日。
ランチェッタは朝早くから仕事に励んでいたのだが、緊急の報せが届いたため慌てて実験農場まで出向いた。
今日は昨日と異なり、急遽農場に出向く事となったためドレス姿だった。汚れないように気を付けつつ農場まで急ぐランチェッタの周囲を護衛と侍女がついて行く。
実験農場につくと、そこには植えた記録のない植物が大量に生えていて、色とりどりの花が咲いていた。
その様子を困惑した様子で見ていた責任者がランチェッタに気付き、彼女の前で跪く。
「どういう状況なの?」
「ハッ。昨夜までは特に異変はありませんでした。ですが、先程私が来た時には既にこのありさまで……。芋しか植えていなかったはずなのですが、それ以外の植物が季節を無視して生えております。実ができている植物もありますし、ここら辺では生えていない珍しい植物もあるため一先ず放置しておりますが……魔道具の暴走でしょうか?」
「……それはないでしょうね。除塩杭もたい肥もそういう機能はないとシズト殿が言っていたわ」
「ご本人様が知らない魔法がかけられているとかは……?」
「ないとは思うけれど……後で手紙を書いておくわ。それよりも、畑で育てていた作物が無事か確認しに行きましょう」
「かしこまりました」
ランチェッタを護衛していた周囲の近衛兵たちが隊列を組みなおす。
その間にランチェッタは実験農場だった場所を改めて見た。
ガレオール周辺ではあまり見かけない植物が所狭しと生えていて、足の踏み場もない。
花や実をつけている植物もあるようだが、大部分は草しかない。
だが、その草も薬の素材として使われている薬草に似ていた。
ランチェッタはいろいろな品物を自分の目で見ていたため知っていたのだが、先頭を行こうとしている近衛兵は知らないようだった。
「止まりなさい!」
「踏んじゃ駄目!」
ランチェッタは鬱蒼と生えている植物を踏み固めて道を作ろうとしていた近衛兵たちに慌てて命じたのだが、彼女と同じタイミングでどこからか声が聞こえてきた。
その声はランチェッタ以外にも聞こえてきたようで、近衛兵はすぐさまランチェッタの周囲を固めていた。
だがそんな人間たちの様子など気にした様子もなく、草と草の間にあった細い通り道を通って姿を現した小柄な者たちが彼女たちに向かって忠告する。
「踏んじゃ駄目だよ、人間さん」
「畑荒らし? 畑荒らし??」
「ちゃんと道があるでしょ!」
「人間さんには狭いかな? でも草は踏んじゃ駄目! 私たちが育ててるの!」
いきなり現れた小柄な者たちが言いたい放題言っているが、人間側にも色々言い分はあった。
だが、ランチェッタが何も言わず、何事か考えている様だったため誰も反論しなかった。
小柄な者たちがどんどん草むらの奥から出てきて増えていく間も、ランチェッタは何も言わない。彼女はただ、現れた小柄な人族の子どものような見た目の幼女たちの頭の上に咲いている物に釘付けとなっていた。
79
あなたにおすすめの小説
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます
水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。
勇者、聖女、剣聖――
華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。
【戦術構築サポートAI】
【アンドロイド工廠】
【兵器保管庫】
【兵站生成モジュール】
【拠点構築システム】
【個体強化カスタマイズ】
王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。
だが――
この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。
最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。
識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。
「今日からお前はレイナだ」
これは、勇者ではない男が、
メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。
屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、
趣味全開で異世界を生きていく。
魔王とはいずれ戦うことになるだろう。
だが今は――
まずは冒険者登録からだ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日発売!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。
山椒
ファンタジー
そのコンビニにいた人たち全員が異世界転移された。
異世界転移する前に神に世界を救うために呼んだと言われ特典のようなものを決めるように言われた。
その中の一人であるフリーターの優斗は異世界に行くのは納得しても世界を救う気などなくまったりと過ごすつもりだった。
攻撃、防御、速度、魔法、特殊の五項目に割り振るためのポイントは一億ポイントあったが、特殊に八割割り振り、魔法に二割割り振ったことでチートな箱庭をゲットする。
そのチートな箱庭は優斗が思った通りにできるチートな箱庭だった。
前の世界でやっている番組が見れるテレビが出せたり、両親に電話できるスマホを出せたりなど異世界にいることを嘲笑っているようであった。
そんなチートな箱庭でまったりと過ごしていれば迷い込んでくる女性たちがいた。
偽物の聖女が現れたせいで追放された本物の聖女やら国を乗っ取られて追放されたサキュバスの王女など。
チートな箱庭で作った現代技術たちを前に、女性たちは現代技術にどっぷりとはまっていく。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる