48 / 142
第48話 思い殺りゲーム開始
しおりを挟む
青い空に雲がゆっくりと流れていた。
都市を囲む砂漠から、熱く乾いた風が吹き込んでくる。
乾燥した空気は少し砂っぽい。
砂漠と都市の中央にある石造りのホテルは、裏庭を囲むように建てられていた。
ペンギンの計らいで人払いがされており、建物を挟んだ大通りからは、人がうごめく声が聞こえてくる。
万里の第一印象は知的系のお姉さんであったが、星運を蹴り飛ばすその姿は狂気的なサディストのような様相へ変貌していた。
芋虫のように地面を這いながら万里の蹴りから必死にディフェンスしていた星運が、こちらへ転がってくると、不意に土下座をし、命乞いをしてきた。
「聖女様。俺は本当に『盗魔の鎖』の事を知らなかったんです。信じて下さい。無限回廊墜ちは何とかなりませんか。俺にチャンスを下さい!」
盗魔の鎖とは水落の心臓の巻かれていた鎖のこと。
星運の奴隷として出していた成果が全て万里のものへなる代物だ。
星運が知らないことはないだろうし、この男には処刑の神託が既に降りてきている。
そう。星運へ生き残るためのチャンスなるものを与えることなどない。
ジャッジメントにて無限回廊墜ちの審判が下った星運は、なりふり構わずといった感じで、土下座の体勢をキープしたまま、四十九に体を支えられている水落へ、自身をフォローするようにお願いをしてきた。
「水落。お前からも聖女様に懇願してくれないか。一生に一度のお願いだ。頼む!」
「絶対に嫌!」
涙腺が崩壊していた水落が、顔を真っ赤にして星運を睨みつけた。
性奴隷を強要していた女の子に対して、俺を助けるように助力を頼むのか。
さすが、外道の中の外道だな。
外道という意味でいえば、万里も同類なのだろう。
――――――――そう。万里は、このまま無限回廊送りにするのは惜しい存在。
信仰心を稼ぐ視点でいうならば、まさに逸材中の逸材だ。
私の信仰心を上げるために、ここは万里の処刑の神託が降りてくるように策を練るところだろう。
皆に聞こえるように、足元にいるペンギンへ質問をしてみた。
「ペンギンさん。質問があるのですが、よろしいでしょうか。」
こちらを見上げてきたペンギンは、私の不穏な思考を感じ取ったようで、顔を歪めて『駄目な事を言いそうだな』みたいな視線を送ってきた。
さすが最古のAIだ。
よく私のことが分かっている。
仕方がない感じで頷いてきたペンギンへ、皆に聞こえる声で質問を開始した。
「『ジャッチメント』にて出された審判と、これから私がくだす裁定とが、相違していた場合の話しです。」
「三華月様。公正な判断を行う『ジャッジメント』が、星運と万里を無限回路送りにするという裁定を下しました。もしやと思いますが、それを覆すおつもりなのですか?」
「はい。ご推察されたとおりです。」
「何を聞きたいのかまぁだいたいは分かりますが、一応話しを伺います。」
「私の下す裁定は、ジャッジメントよりも当然優先されると思っております。その点について相違ないのかを確認させて下さい。」
私の言葉を聞いた星運と万里の瞳がキラリと光った。
ペンギンについては『訳の分からない事を言い始めたぞ』みたいな顔をしている。
泣き崩れていた水落は少し落ち着きをとり戻し、四十九は様子を静観していた。
これから提案する『思いやりゲーム』へ気持ちよく参加してもらうため、ジャッジメントの無限回廊堕ちが確定したはずの審判に関し、私が覆せるという事実を外道2人に教えようとしているのだ。
そしてペンギンは予測どおりの返事をしてきた。
「もちろんです。この地上世界において、何よりも三華月様の言葉が重く、ジャッチメントの審判より優先されることで間違いありません。」
私の思考を読みとっている様子のペンギンは、やれやれのポーズをしている。
四十九と水落については、状況が呑み込めていないようだ。
万里はこれ以上ないくらい目を見開いた。
興味を持っていると言えばようなのだろうが、あきらかに私を警戒している。
そして星運はというと、土下座にて額を地面に打ち付けてきた。
「聖女様。助けて頂き、有難うございます!」
命を懸けたなかなか良い土下座だ。
お礼を言われてしまったが、まだ助けるとは言っていない。
といいますか、助けるつもりなんて無い。
私の目的は信仰心を上げること。
このまま、万里を無限回廊堕ちにしてしまうのが惜しいだけ。
「それでは無限回廊送りが確定してしまった星運と万里の二人には、恩赦を受けるチャンスをあげようかと思います。」
星運が地面に頭突きを繰り返しながらお礼の言葉を連呼している。
万里の方はというと、眉間にしわを寄せてこちらを怪しんでいた。
だが、私からの提案に食いついてくるしか選択肢が残されていない。
そして、宣言した。
「星運と万里の2人には、『思いやりゲーム』をしてもらいます。その名のとおり、互いを思いやる事ができるか試させてもらうゲームです。」
ルールは簡単だ。
2人に白紙用紙とペンを渡し、カウントダウン開始から10秒以内に、星運か万里かどちらかの名前を記入する。
同じ名前が書かれていたら者は無罪となるのだ。
相手のことを思いやることが出来るならば、確実に1人は無罪放免となるルール。
相手を思いやれなかった場合。つまり失敗した場合はペナルティが存在する。
もし用紙に同じ名前が書かれていなければ、私が運命の矢で死なない程度に体を撃ち抜くのだ。
ルール説明が終わると、星運が地面を両手で叩きつけながら叫んだ。
「なんだよ、それ。万里が俺の名前を書かなければ、俺が無罪にならないじゃないか!」
さすがだな。
もうこの『思いやりゲーム』の核心を把握したようだ。
万里の瞳にも怒りが籠っている。
なんだ。
せっかく無罪放免になるチャンスなのに、『思いやりゲーム』をやらないのか。
「それでは、『思いやりゲーム』はやめておきますか。」
「俺はやります。俺は万里には自由に生きてほしいと思っていました。俺は万里の名前を書きます。」
「私もやります。1人だけ生き残れるなら、私は星運様の名前を書かせてもらいます。」
「さすがです。しかし、二人が互いの名前を書いてしまったら、失敗になってしまいますよ。」
「万里。お前には本当に悪いと思っていた。だから俺は万里の名前を書く事にするよ。」
「私は星運様の名前を書きます。1人しか助からないのです。星運様は生きてください。」
2人共、ノリノリなのだな。
星運が万里へ土下座をし、万里は星運を真っ直ぐ見つめながら正座をしている。
お互いを思いやる言葉が心に染みてくる。
正論を振りかざし論破してくる者に、人を動かすことは出来ない。
相手を理解し、相手のために考えて行動する気持ちこそが思いやりなのだ。
そろそろ頃あいかしら。
「それでは、カウントダウンを開始してもよいですか?」
星運と万里が頷いた。
ペンギンは死んだ魚のような目をしており、とても和やかなこの雰囲気が受け入れられないようだ。
この素敵な人間ドラマが、AIには理解できないのか。
まったくもって、残念な生物だ。
四十九に星運と万里に白紙用紙と鉛筆を配ってもらい、同時にカウントダウンを表示する電光掲示板が頭上に姿を現した。
「カウントダウンを開始します。」
宣言をすると、星運と万里は迷いなく用紙にペンを走らせた。
この10秒間はドキドキするというよりも、ワクワクする。
そしてカウントダウンがゼロとなり、四十九がそれぞれ用紙を回収した。
――――――――結果は、星運1、万里1。
うん、私を絶対に裏切らない結果だな。
だが、その結果を聞いた星運が吠えた。
「なんだそりゃぁ。万里、お前、俺の名前を書くって言っていたじゃねぇか!」
怒号を響かせる星運を、万里が腰に刀の鞘で星運をぶん殴った。
星運はガードをするものの、あまりの痛さに地面にのたうち回っている。
本当に和気あいあいといった和やかな光景だ。
万里が、芋虫のように地面を転がっている星運を蹴りながら罵声を浴びせている。
「星運の名前を書くわけがないだろっ。このくそ不細工!お前のせいで私がこんな目に合っているんだろうが!私の名前を書きなさいよ!」
互いを罵り合う姿を見るのはいいものだ。
和やかな会話を交わしている2人に水を差すようになるが、『思いやりゲーム』が失敗した場合、2人にはペナルティを与えなければならない。
私は運命の弓をスナイパーモードで召喚します。
白銀に輝く3m以上の弓が姿を現すと、怒号を交わしていた2人が静まりかえった。
「『思いやりゲーム』が失敗したペナルティとして、2人の体を撃ち抜きます。」
2人の顔が青ざめていく中、運命の矢を召喚し、弓をギリギリと引き絞った。
――――――――――TWIN_SHOOT
超音速で走っていく矢が、星運と万里の左手を撃ち抜いた。
都市を囲む砂漠から、熱く乾いた風が吹き込んでくる。
乾燥した空気は少し砂っぽい。
砂漠と都市の中央にある石造りのホテルは、裏庭を囲むように建てられていた。
ペンギンの計らいで人払いがされており、建物を挟んだ大通りからは、人がうごめく声が聞こえてくる。
万里の第一印象は知的系のお姉さんであったが、星運を蹴り飛ばすその姿は狂気的なサディストのような様相へ変貌していた。
芋虫のように地面を這いながら万里の蹴りから必死にディフェンスしていた星運が、こちらへ転がってくると、不意に土下座をし、命乞いをしてきた。
「聖女様。俺は本当に『盗魔の鎖』の事を知らなかったんです。信じて下さい。無限回廊墜ちは何とかなりませんか。俺にチャンスを下さい!」
盗魔の鎖とは水落の心臓の巻かれていた鎖のこと。
星運の奴隷として出していた成果が全て万里のものへなる代物だ。
星運が知らないことはないだろうし、この男には処刑の神託が既に降りてきている。
そう。星運へ生き残るためのチャンスなるものを与えることなどない。
ジャッジメントにて無限回廊墜ちの審判が下った星運は、なりふり構わずといった感じで、土下座の体勢をキープしたまま、四十九に体を支えられている水落へ、自身をフォローするようにお願いをしてきた。
「水落。お前からも聖女様に懇願してくれないか。一生に一度のお願いだ。頼む!」
「絶対に嫌!」
涙腺が崩壊していた水落が、顔を真っ赤にして星運を睨みつけた。
性奴隷を強要していた女の子に対して、俺を助けるように助力を頼むのか。
さすが、外道の中の外道だな。
外道という意味でいえば、万里も同類なのだろう。
――――――――そう。万里は、このまま無限回廊送りにするのは惜しい存在。
信仰心を稼ぐ視点でいうならば、まさに逸材中の逸材だ。
私の信仰心を上げるために、ここは万里の処刑の神託が降りてくるように策を練るところだろう。
皆に聞こえるように、足元にいるペンギンへ質問をしてみた。
「ペンギンさん。質問があるのですが、よろしいでしょうか。」
こちらを見上げてきたペンギンは、私の不穏な思考を感じ取ったようで、顔を歪めて『駄目な事を言いそうだな』みたいな視線を送ってきた。
さすが最古のAIだ。
よく私のことが分かっている。
仕方がない感じで頷いてきたペンギンへ、皆に聞こえる声で質問を開始した。
「『ジャッチメント』にて出された審判と、これから私がくだす裁定とが、相違していた場合の話しです。」
「三華月様。公正な判断を行う『ジャッジメント』が、星運と万里を無限回路送りにするという裁定を下しました。もしやと思いますが、それを覆すおつもりなのですか?」
「はい。ご推察されたとおりです。」
「何を聞きたいのかまぁだいたいは分かりますが、一応話しを伺います。」
「私の下す裁定は、ジャッジメントよりも当然優先されると思っております。その点について相違ないのかを確認させて下さい。」
私の言葉を聞いた星運と万里の瞳がキラリと光った。
ペンギンについては『訳の分からない事を言い始めたぞ』みたいな顔をしている。
泣き崩れていた水落は少し落ち着きをとり戻し、四十九は様子を静観していた。
これから提案する『思いやりゲーム』へ気持ちよく参加してもらうため、ジャッジメントの無限回廊堕ちが確定したはずの審判に関し、私が覆せるという事実を外道2人に教えようとしているのだ。
そしてペンギンは予測どおりの返事をしてきた。
「もちろんです。この地上世界において、何よりも三華月様の言葉が重く、ジャッチメントの審判より優先されることで間違いありません。」
私の思考を読みとっている様子のペンギンは、やれやれのポーズをしている。
四十九と水落については、状況が呑み込めていないようだ。
万里はこれ以上ないくらい目を見開いた。
興味を持っていると言えばようなのだろうが、あきらかに私を警戒している。
そして星運はというと、土下座にて額を地面に打ち付けてきた。
「聖女様。助けて頂き、有難うございます!」
命を懸けたなかなか良い土下座だ。
お礼を言われてしまったが、まだ助けるとは言っていない。
といいますか、助けるつもりなんて無い。
私の目的は信仰心を上げること。
このまま、万里を無限回廊堕ちにしてしまうのが惜しいだけ。
「それでは無限回廊送りが確定してしまった星運と万里の二人には、恩赦を受けるチャンスをあげようかと思います。」
星運が地面に頭突きを繰り返しながらお礼の言葉を連呼している。
万里の方はというと、眉間にしわを寄せてこちらを怪しんでいた。
だが、私からの提案に食いついてくるしか選択肢が残されていない。
そして、宣言した。
「星運と万里の2人には、『思いやりゲーム』をしてもらいます。その名のとおり、互いを思いやる事ができるか試させてもらうゲームです。」
ルールは簡単だ。
2人に白紙用紙とペンを渡し、カウントダウン開始から10秒以内に、星運か万里かどちらかの名前を記入する。
同じ名前が書かれていたら者は無罪となるのだ。
相手のことを思いやることが出来るならば、確実に1人は無罪放免となるルール。
相手を思いやれなかった場合。つまり失敗した場合はペナルティが存在する。
もし用紙に同じ名前が書かれていなければ、私が運命の矢で死なない程度に体を撃ち抜くのだ。
ルール説明が終わると、星運が地面を両手で叩きつけながら叫んだ。
「なんだよ、それ。万里が俺の名前を書かなければ、俺が無罪にならないじゃないか!」
さすがだな。
もうこの『思いやりゲーム』の核心を把握したようだ。
万里の瞳にも怒りが籠っている。
なんだ。
せっかく無罪放免になるチャンスなのに、『思いやりゲーム』をやらないのか。
「それでは、『思いやりゲーム』はやめておきますか。」
「俺はやります。俺は万里には自由に生きてほしいと思っていました。俺は万里の名前を書きます。」
「私もやります。1人だけ生き残れるなら、私は星運様の名前を書かせてもらいます。」
「さすがです。しかし、二人が互いの名前を書いてしまったら、失敗になってしまいますよ。」
「万里。お前には本当に悪いと思っていた。だから俺は万里の名前を書く事にするよ。」
「私は星運様の名前を書きます。1人しか助からないのです。星運様は生きてください。」
2人共、ノリノリなのだな。
星運が万里へ土下座をし、万里は星運を真っ直ぐ見つめながら正座をしている。
お互いを思いやる言葉が心に染みてくる。
正論を振りかざし論破してくる者に、人を動かすことは出来ない。
相手を理解し、相手のために考えて行動する気持ちこそが思いやりなのだ。
そろそろ頃あいかしら。
「それでは、カウントダウンを開始してもよいですか?」
星運と万里が頷いた。
ペンギンは死んだ魚のような目をしており、とても和やかなこの雰囲気が受け入れられないようだ。
この素敵な人間ドラマが、AIには理解できないのか。
まったくもって、残念な生物だ。
四十九に星運と万里に白紙用紙と鉛筆を配ってもらい、同時にカウントダウンを表示する電光掲示板が頭上に姿を現した。
「カウントダウンを開始します。」
宣言をすると、星運と万里は迷いなく用紙にペンを走らせた。
この10秒間はドキドキするというよりも、ワクワクする。
そしてカウントダウンがゼロとなり、四十九がそれぞれ用紙を回収した。
――――――――結果は、星運1、万里1。
うん、私を絶対に裏切らない結果だな。
だが、その結果を聞いた星運が吠えた。
「なんだそりゃぁ。万里、お前、俺の名前を書くって言っていたじゃねぇか!」
怒号を響かせる星運を、万里が腰に刀の鞘で星運をぶん殴った。
星運はガードをするものの、あまりの痛さに地面にのたうち回っている。
本当に和気あいあいといった和やかな光景だ。
万里が、芋虫のように地面を転がっている星運を蹴りながら罵声を浴びせている。
「星運の名前を書くわけがないだろっ。このくそ不細工!お前のせいで私がこんな目に合っているんだろうが!私の名前を書きなさいよ!」
互いを罵り合う姿を見るのはいいものだ。
和やかな会話を交わしている2人に水を差すようになるが、『思いやりゲーム』が失敗した場合、2人にはペナルティを与えなければならない。
私は運命の弓をスナイパーモードで召喚します。
白銀に輝く3m以上の弓が姿を現すと、怒号を交わしていた2人が静まりかえった。
「『思いやりゲーム』が失敗したペナルティとして、2人の体を撃ち抜きます。」
2人の顔が青ざめていく中、運命の矢を召喚し、弓をギリギリと引き絞った。
――――――――――TWIN_SHOOT
超音速で走っていく矢が、星運と万里の左手を撃ち抜いた。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
領民の幸福度がガチャポイント!? 借金まみれの辺境を立て直す【領地ガチャ】が最強すぎた!内政でUR「温泉郷」と「聖獣」を引き当てて…
namisan
ファンタジー
「役立たず」と中央から追放された没落貴族の俺、アルト・フォン・クライナー。継いだのは、借金まみれで作物も育たない見捨てられた辺境領地だけだった。
絶望する俺に発現したスキルは【領地ガチャ】。それは、領民の「幸福度」をポイントとして消費し、領地発展に必要なものを引き当てる唯一無二の能力だった。
「領民を幸せにすれば、領地も豊かになる!」
俺は領民と共に汗を流し、壊れた水路を直し、地道に幸福度を稼ぐ。
『N:ジャガイモの種』『R:土木技術書』
地味だが確実な「当たり」で、ほのぼのと領地を再建していく。
だが、ある日。溜め込んだ幸福度で引いたガチャが、俺の運命を激変させる。
『UR(ウルトラレア):万病に効く【奇跡の温泉郷】』
この「当たり」が、中央の腐敗した貴族たちの欲望を刺激した。
借金のカタに領地を狙う大商会の令嬢。
温泉利権を奪うため、父の命で派遣されてきた元婚約者の侯爵令嬢。
「領民の幸福(ガチャポイント)を脅かす者は、誰であっても許さない」
これは、ただ平穏に暮らしたかっただけの俺が、ガチャで得た力(と証拠とゴーレムと聖獣)を駆使し、ほのぼの領地を守り抜き、いつの間にか最強の領主として成り上がっていく物語。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる