しにたいはなし

名無し

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しにたいわけじゃないです

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昔から死にたいが口癖だったような気がしています。
普通なら出来るはずのたくさんのことが出来なくて、それを責められるたびに、責められなくても出てくるのが「死にたい」という言葉です。
別に大した話ではなく、本当に死にたいわけでもありません。多分。
ただ、少しだけ誰かに構ってほしくて、もしくは少しだけ自身を感傷に沈めたくて言っているだけなのだと思います。
勿論、友人や家族には話さないようにしています。心配とかされても困ってしまうので。
他人と違うことを私は悪いことだとは思いません。LGBTだって他人と違いますし、私の周りにもそういう人がいますが、特に悪感情を抱くことはないです。
けれど、人よりも何事も劣っている自分は許されないように思います。
仕事が出来ないだとか、課題が出せないだとか、うまく行かない全ては私のせいでしかないのです。
許されないそれらを誰かに許してほしいという免罪符が「死にたい」という言葉です。

余談ですが、私はネットによくある相談所で、この死にたいという気持ちを吐露しようとしたことがあります。
結果はシンプルでした。夜中に送ってしまった為、返信が来ないのです。
ただ、その頃の私は(今もそうかもしれませんが)死にたいという感情が夜中にピークを迎えるような人間でしたので、昼間に相談するという思考には至らないのです。
それに、昼間はまわりにひとがいます。人がいる状態で「死にたい」なんてネットに打ち込んで、他人に見られたらと思うと恐ろしいものがありました。
では今打っているこれはなんだと思われるかもしれません。私にも分かりません。吹っ切れたのでしょうか。それとも頭が余計に可笑しくなってしまった結果なのでしょうか。
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