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2話

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ここ最近の僕やばい。

気がついたら、兄さんを見てるし、近くに兄さんがいなくても携帯の写真フォルダを開いて兄さんの写真を見てるし
外に出て歩いてると兄さんぽい人を目で追ってしまう。
兄さんから話しかけられると、ドキドキして心臓に悪い。
僕から兄さんに話しかける時は素っ気ない態度をとってしまう。
あとね、今1番困ってるのは、2人で家にいると兄さんの匂いでムラムラして、半勃ち状態になる。
溜まらない用にここ最近毎日ヌいてる。
しかも、兄さんが風呂入った後に…

あぁ、僕の頭の中から兄さんが離れない。
何するにも、兄さんが横切ってしまう。
これは、重症だよね?

兄さんが僕以外の人と一緒にいるの見てイライラするし、ムカムカもする。

はぁ、なんでだろう?
どうして、僕がこんなに考えてモヤモヤして兄さんに対して我慢しているんだ?
ムムム、納得いかない。

そうだ、モヤモヤしてるからダメなんだ。
もう、考えないで
僕から兄さんに声をかければいいんだ!
前世思い出す前は、普通に会話していたし、ご飯も一緒に食べていたし、遊びにも出かけていた。

急に出来なくなったのは、僕が考えすぎなだけだよね?

よし、明日からは兄さんと朝ご飯一緒に食べるぞ‼︎

明日に備えて、もう寝よう!
目覚ましをセットして電気を消して布団を被り寝る態勢を取った。
そしたら、コンコンとドアが鳴り
「稜、まだ起きているか?」と兄さんの声がした。

待って欲しい、まだ心の準備ができてない時に兄さんから来るのは、、、
でも、せっかく兄さんが僕に声をかけたんだ!

ドアの前に立ち、ドアノブをひねり少し開けて「兄さん、どうしたのこんな時間に僕に何か用?」

少し冷たく言ってしまったかな?
大丈夫かな?
いや、大丈夫だよね?

「稜、あのさ、一緒に寝た後から俺の事避けてるから、俺は稜になにかしたか?」

…天使がここにいる!
いや、僕が兄さんのこと考えて勝手にムカムカ、モヤモヤ、イライラしてるだけなのに謝ってきたよ。
兄さん何も悪くないのに。
あぁ、もう兄さん最高!!

「いや、別に何もしてない。兄さんは悪くないよ。ただ…なんでもない。」

「そうか、もし俺が寝相悪くて稜の事蹴ったりしてたら悪いなって思ってさ、、、」

兄さんの顔がしゅん⤵︎ってなってる。
はわわわわ、しゅん⤵︎って顔も良いけど、やっぱり兄さんは笑顔でいて欲しい。

僕の表情筋頑張れニヤけるなよ。
「…それで、他にようはある?、そろそろ僕寝るんだけど?」

あぁぁ、やっちゃった、
トゲがあるような言葉を発してしまった。

「あのさ、また稜の子守唄を聞きたいなって思ってさ、俺が寝るまででいいから歌ってくれないか?」

・・・・ん?
気のせいか?
この子は僕を悶え殺す気かな?

「まだ、夢見悪いの?」

「残念ながら、あの日以来あまり熟睡できてないんだ。」

兄さんをよく見ると目の下にクマができてる。
兄さんの安眠の為なら僕は歌うよ‼︎
兄さんに捧ぐ子守唄ララバイを…

「…わかった、今から兄さんの部屋に行くよ。」

久々の兄さんのお部屋♪

部屋に入ると、兄さんの匂いで充満している。
兄さんの匂いが僕を包み込む…
はっ、やばい、、、これは、、僕の理性持つかな?いや、持たせるんだ僕頑張れ!

「悪いな、稜お前もそろそろ寝る時間だったのに。」

無になるんだ僕!

「そんな、顔色で頼まれたら断れないでしょ。とりあえず、早くベットに入って寝転がってよ。」

無無無無無

「そうだな、、、後一つお願いしてもいいか?」

無無無無無

「なに?」

無無無無無

「俺が寝るまで、右手握っててもらっても良いか?」

無無無無無、無理、もう、無理
この人は、僕を試そうとしてるの?
マジで、僕を悶え殺す気でしょ!

「…一つも二つも一緒だから、別に良いよ、、、ほらさっさと右手出して!」

僕、頑張って無になるんだ‼︎
無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無

「稜、ありがとう!」

無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無無

手を握り歌を歌った。

~~~~~~~♪
~~~~♪
~~~~~~~~♪

サビもいかないところで寝息が聞こえる。
無防備な顔で寝てる。
それも可愛い!

とりあえず、錆まで歌って部屋に戻ろう。
そろそろ、僕の息子がピクピクして反応している。

~~~~~~~♪
~~~♪ ~~~♪

よし、歌いきった。
握っていた右手を離し、
少し兄さんの様子を見た。
そしたら、兄さんの目から涙が出てきた。
うなされてる様子はないが、涙を流している。

これは、起こした方がいいのか、
とりあえず、歌うか、、、


~~~~~~~♪
~~~~♪
~~~~~~~~♪
歌ってると

兄さんが、寝言で
「アル、、、、、ごめん」
と言った。
僕の前世の名前の愛称を呼んでいた。

その寝言で、僕は無意識に兄さんの唇に軽く触れるキスをした。
キスをして、我に返った。

はっ、何やってるんだ!
兄さんに、兄さんに、キスしてしまった!
寝ている兄さんに、、、、
柔らかかった、、じゃない!
無意識にやってしまった!


兄さんを見ると、もう泣いていない。
兄さんは可愛い!!そうじゃなくて、
もう寝たんだから、僕の理性が死んでしまわないように撤退しよう!
でも、最後に、、、

「兄さん、おやすみ」
と言って部屋から出て僕の部屋に入りベットに潜り込んで
あー、やばいやばいやばいやばいどうしよう!
やってしまったぁぁぁと
悶々と考えて夜が明けてしまった。




























後日、誤字等訂正します!

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