吸血鬼 詰め合わせ

ritkun

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無邪気×もじもじ(微エロ)

無邪気な悪魔

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 洗濯機から取り出した服に触れた時、心の奥底で誰の物なのかを感じ取っていた。そのことで俺が誰のものなのかを知った。頭では分かっていなかったけど本能では分かっていた。

 声を聞いた瞬間に頭でも理解した。俺はこの人のものだ。俺たちは一つになるんだ。これからずっと俺たちは一つだ。

 この世界に思い残すことなんて何も無い。
 そう思った視界の中で一人だけが輝いて見えた。

 クールな顔立ちからは想像できないくらい熱い瞳でまっすぐ見つめられて、俺は全てを委ねて首の左側をその人の口元へと差し出した。

 これは誓いなんだ。
 ご主人様は俺の血を受け入れると。
 俺は永遠にこの血を捧げると。
 今、生涯にただ一度の誓いを立てている。

 結ばれたという幸福の絶頂と血を飲まれる感覚とで意識が遠のく。俺の頭がご主人様の肩から胸へとずり落ちていく。ご主人様の細い腿を枕にして意識を失った。

 どれくらい眠っていたんだろう。すごく深い眠りからゆっくりと意識が目覚めていく。聞こえているのは水の音……シャワーを浴びている音……その場所にいるのはご主人様。
 ご主人様を感じ取った瞬間に目が開いた。

 感覚で分かる。ここはご主人様の部屋。
 俺はソファで眠っていた。靴を脱いでベルトを緩め、ジーンズのボタンが外れている。
 どうしてこうなっているのかを想像して思わず口に手を当てた。
 ご主人様が俺を自室へと連れ込み、靴を脱がせて服を緩め、それからシャワーを浴びに行ったんだ。

 あのドアの向こうに裸のご主人様がいる。反対に視線を向けると天蓋付きのベッド。俺はどこでどうしているべきなんだろう。
 シャワーが止まった。ご主人様はどんな格好で出て来るんだろう。

 ……パジャマ着てる。

 頭に被せたタオルを左手で押さえながら右手でドアを閉めて、すぐに両手でわしゃわしゃ拭く。
 せめて水滴の落ちる髪を見せてほしかった。

「お前も浴びてこいよ。着替えは置いてあるの好きに使っていいから」
 視線はタオルに隠れたままでも意識がピンポイントでここに向かっていることが分かる。
 俺が起きてることもどこにいるかも分かるんだ。
 俺たちは繋がっているんだってドキドキする。

 ご主人様が両手でタオルをずらして首に掛けた状態にする。
「どうした?」

 これが普段の目なのか。涼し気なのに優しいような不思議な瞳。目だけじゃなくて顔立ちも言い方も全部がそう。冷たいような優しいような、甘えたら突き放されそうな、遠慮したら拗ねられそうな不思議な空気。

 ご主人様が俺に近付いてきた。
 俺は靴も履かずに、緩んでる腰回りをTシャツで隠して姿勢よく座る。

 ご主人様が俺の右肩を掴んで少し傾くように引っ張って、Tシャツの襟ぐりに右手の人差し指を掛けて俺の首を見る。

 も、もう二回目ですか?
 冷たいでも優しいでもなくワイルドという一面に心臓が跳ねる。あの熱い眼差しになってるのかなって思うのにぎゅっと目を閉じてしまう。

「きれいに治ってるな」
 ご主人様が離れるのを感じて目を開けると、二の腕を掴むというか持ち上げるというか。立たせたいんだって手の動き。

 ジーンズが落ちないように押さえながら立ち上がると、身長も肩幅もご主人さまの方が一回り小さかった。大きく見えてたのは存在感のせいだったんだ。

 ご主人様が俺の肩に手を置く。
「座って」
 今度は触らずに言葉だけ。
「立って」
 立ち上がると俺の頭から足まで一往復じっと見た。

 ご主人様が俺の体を鑑賞している。恥ずかしいようなもっと全部を見てほしいような不思議な気持ちになる。

「普通に動けるな」
 独り言のように言ってから俺の目を見た。
「変なトコないか?
 俺たちって本当の時期より早くに契約しちゃったんだよ。そーゆー場合って調子出なかったりするらしいからさ、あるなら無理しないで言えよ?
 あれ? 言ってること通じてるよな?
 おーい」
 俺の顔の前で手を振った。

 意外と庶民的。

「ちょっと待ってろ。誰か呼んでくる」
 背を向けたご主人様の細い手首を掴んだ。見た目よりも運動神経が良いようでバランスを崩さずに振り向く。

 そのことにも新たに驚きつつも何とか喋る。
「ごめんなさい。急に色々あってパニックになってました。
 普通に動けます。変なところはありません。シャワーお借りします」

「そう?」
 急に一気に喋った俺に驚きつつもすぐに笑顔になった。
「お借りしますなんて、お前の部屋でもあるんだから好きに使えよ」

 俺は感動でまた何も言えなくなって、二回頷いてバスルームに向かった。閉めたドアに寄りかかって呼吸を整える。

 さっきまでご主人様が使っていたバスルーム。冷め始めてる蒸気なんかじゃ説明がつかないくらい体が熱くなっていく。鏡に映る目が泣きそうなくらい潤んでる。

 あれ?
 眼鏡してない。なのにしっかり見えてる。
 契約ってそういう効果もあるのか。

 しっかり洗ってパジャマを着て出たらご主人様がドアの前で待っていて、俺に眼鏡を掛けたり外したりを何度か繰り返した。

「どっちも良いな」
 眼鏡を畳んで俺に背中を向けた。
「度無しに替えて貰おうな」
 そう言って勉強机の上に置いた。

「あの、ありがとうございました」
「いいよ。そういうの好きな知り合いがいるから」
「眼鏡もですけど、本当に視力が悪くて困っていたんです。こんなにすっきりした視界は小さい時以来です」

 きっとご主人様には無い感覚なんだろう。
「そうなんだ?
 契約のオマケみたいなもんだよ。俺が特別何かしたわけじゃないんだから気にすんな。
 それより変な喋り方すんなよ。楽にしてくれないと俺まで疲れる」

 人形みたいな顔立ちなのに意外とよく笑う。壁の無い空気に安心すると同時に、その可愛さにドキドキもする。
「は……うん」

 なんとか敬語じゃない返事をした俺を楽しそうに笑った。
「はは。そうそうその調子。じゃあ寝るか」

 天蓋付きのベッドに向かうご主人様。
 寝るって、寝るって、え、待って。この部屋にベッドは一つしか無いんですけど。さっき「お前の部屋でもある」って言った。一緒に寝るの? 寝室は別ってこともある? お城みたいっていうかお城そのものだから部屋はたくさんありそう。水回りは現代風だったから限られた部屋だけリフォームしてあって、シャワーはここのを使っていいよって意味ってことも。

 ご主人様が掛け布団の角を少し持ち上げて振り向いた。
「寝ないの?」

 そ、そこに入れと言っているんですか。
「ねまth」
「お? おう。早く来いよ」

 近づくと更に布団を持ち上げて俺が入りやすいようにしてくれる。
 待てよ。天蓋って俺が閉めるべきじゃないか?
 起き上がろうとするより早くご主人様が隣に来て俺たちに掛け布団を掛けた。

「天蓋って……」
「ああ、この家に来た時からあったけど使ったことないんだよね。女の子と契約すると思ってたから防音に使うつもりでそのままにしてた」

 待って。色々気になる発言。
 俺ってもしかして望まれてなかった?
 女の子とするつもりだったベッドにお邪魔しちゃってるの?

 訊いたらさっきまでのドキドキさえ凍ってしまいそうで別のことを訊いた。
「この家に来た時って?」

 ご主人様はなんでもないことのように教えてくれた。仰向けで話す横顔は明るい。
「この家の方が好きだし部屋も余ってるからこっちに来たんだ。
俺たちは気の合う奴と暮らす。生みの親も嫌いじゃないから気が向いたら会うよ。ここに来てから気が向いたことは一度も無いけど。
 人間はしないんだろ? こういうこと」

「するといえばするけど」
 オープンっていうか、適当な感じなのかな。じゃあ訊いてもいいかな。
「じゃあ女の子とも、その、ここでするつもりだったこととかも、割と気が向いた相手と?」

 ご主人様はキョトンとした。
「さあ? 今んとこそういう気にはなってないな」
「運命の相手が俺でがっかりした?」

 ご主人様がおもしろそうに俺を見た。
「そんな顔すんなよ。この家にいる運命の相手は美女と美少女だったから俺が勝手に思い込んでただけだって」

 俺の方を向いて頭を撫でてくれた。
「ごめん。不安にさせたな」
 それからうつ伏せで肘をついている状態になる。
「ただ正直、血は飲みにくそうだよな」
 モゾモゾと俺の上に移動してきた!
「この体勢なら飲めるか」

 慌てる俺に楽しそうに笑う。
「だーいじょうぶだよ! 初日から二回も飲んだりしないって!」
 そういう理由で慌てたんじゃない!

 伝わったのか気まぐれな性格なのか、あっさり俺の上からどいてしまった。
「飲み方は明日から色々試してみような」

「はい。おやすみなさい」
「……」
 もう寝てる!

 そして朝、大きなドアの音で目を覚ました。バスルームへのドアの前にシャワーを浴びた後のご主人様。

 主よりシャワー浴びれるくらい後に起きるなんて。しかも音がしなかったらまだ寝てた。

 思わず正座になろうとした俺より先にご主人様がなぜか謝った。
「わり。起こしちゃったか。きょう風つえーな」

 体から力が抜ける。
寝穢いぎたないことに怒ったのかと」
「いぎ?
 まあいいや。別になんも怒ってねえよ。
 それより座れよ」

 ご主人様がソファの背もたれをポンポンと叩いた。示された3人掛けソファの真ん中に座るとご主人様が俺の方を向いて隣に座った。囁きたいように顔が近づく。

 そして離れた。
「この向きはないな」
 へ?

 ご主人様が立ち上がって俺の前に立つ。俺の両肩に手を置くと屈んで首元に口付けてすぐに離す。
「アリっちゃあアリだな。契約の時よりは楽だ」
 契約の時は俺が地面に座ってたからな。もっと屈んでて飲みにくかったのか

 ご主人様が右膝をソファに乗せた。
「うーん」
 左膝も乗せて俺に跨る。。

「うん。丁度いい高さだな」
 俺は良くない。非常にマズイ!

 幸いご主人様も気に入ったのは高さだけらしい。
「でもそもそも硬いんだよな」
 ちょっと困ったようにぺたんと座った。

 お、俺の足に、ご主人様の……っ。
 柔らかっ。軽っ。
 やばいっ。このままじゃっ! てところで気が逸れることを言ってくれた。

「切ってコップに溜めてくれる?」
「嫌だよ!」
「だよな。すぐ治るから一杯分で何回切り……」
 ご主人様が身震いした。
「ごめん忘れて」

 それもそうだけど思わず叫んだのは直接飲まれたいからです。俺に噛みついて吸い上げて、俺から溢れ出る全てをこぼさず直接飲み込んで。

 そんな考えに微塵も気付いていないご主人様が俺のパジャマの袖を捲る。
「腕の方が噛みつきやすいかな?」
 正面から前腕に口付けようとして、さっき横から首に噛みつこうとしたみたいに鼻があたりそうになる。

 俺の手首を持ち上げて自分の肩へと促した。腕の内側に口付けるご主人さまの横顔を間近で見て、肩に置いている手をうなじに回して引き寄せたくなる。

「まあアリだな。でもパジャマとは限らないんだよな」
 俺の手を肩から降ろして両手で持つ。

 親指、人差し指の順に爪の部分を口に入れ、次に人差し指を横から噛んだまま喋った。
「噛み砕いちゃいそうだな」

 指に伝わる湿った熱と言っている内容で、焦らされながらじわじわと湧き上がっていたマグマが行き場を失う。上り詰めればいいのか固まればいいのか迷っている。
「怖いこと言わないで」

「あ!そのまま!」
 おかしくなりそうで手を引いたところで止められた。肘を内側に曲げて、たとえるなら小鳥を人差し指に乗せるよりも少し外側に手の甲を向けた姿勢。

 俺の手を下から両手で支える。合谷ごうこくというツボがある辺りに下唇を、手のひら側に上唇を当てて挟んだ。
「うん。外で飲む時はこれにしよう」
 もうなんでもいいから終わってくれ。

 俺の気持ちが通じたのかバスルームじゃないドアへと歩き出すご主人様。
「じゃあ着替えに行くか。急だったからちゃんとした服は用意できてないんだよ。衣裳部屋から好きなの選んで」

「あ、あの、その前にシャワーを浴びてきてもいいですか?
 すぐ戻るので」
「うん。
 別に急がなくていいよ。あと楽に話せって」
 ご主人様が戻ってきてソファにゆったり座った。

 そして。
「基本は毎朝ベッドで、夕べの感じで飲むだけにするから」
「え!?」

 ご主人様が不満そうな顔になる。
「人間にとっての吸血鬼って冷酷なイメージなんだろ。
 俺たちはそんなんじゃないよ。必要以上には飲まないし、飲まれた後は休みたいのも分かってるから」
「分かり、分かった」
 俺はなんとか普通の笑顔で頷いてバスルームに入った。

 違うんだよ、そうじゃないんだよ!

 これから毎朝ベッドのなかで上に乗られて頭と二の腕を撫でられ耳をサラ艶の髪でくすぐられながら首元から血を飲まれるの!?

 服を脱ぐのが間に合わなくて、トイレをする格好で一度バスタブに出した。
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