魔具師になったら何をつくろう?

アマクニノタスク

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町おこし編

第10話 ユニークスキルを使ってみよう

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チュチュン チュンチュン

「うーん、朝かぁ。」

俺は顔を洗い朝食を済ませる。


「歯ブラシは無いんだよなぁ。」

文句を言いながら寝巻きから着替えて工房へと向かう。


「お待ちかねのユニークスキルだ!」

このスキルはどんな風になるのか未知のスキルだ。

「百聞は一見に如かずって事で!」

早速使ってみる事にする。
木の板を作業台に置き、作りたい人形をイメージする。
前世で一番好きだったあの子のフィギュアにしよかな!


人形製作ドールメイク!!」

俺は気合を入れて唱えた。

木の板が虹色に輝き変形していく。
ウネウネとしながら徐々に人の形になっていく。

そして一瞬強く光ると・・・

そこには1/8サイズの木製の人形が出来上がっていた。

「おぉ~、すげー!!しかし結構疲れるな。」

疲労に耐え、人形を手に取り眺める。


「う~ん。なんか細部の出来がイマイチだなぁ。」

木彫りの人形ようなフィギュアは一応、棚に飾っておこう。


「人の形じゃ無い物でもできるかな?」

小さめの板の板で試してみる。


人形製作ドールメイク

木の板が虹色に光り変形していく。
ピカッと光ると5センチ程度の可愛いウサギが出来上がった。


「おっ、人以外も大丈夫そうだな。それじゃあ・・・」

今度は小さめの鉄板を用意する。


人形製作ドールメイク

鉄板が虹色に光りウネウネする。
ピカッと光り、そこには同じく5センチ程度の東京にある高~いタワーが出来上がった。


「なるほど、生き物以外でも自由に造形出来るみたいだな。」

連続で使用したので頭がダルくて辛い・・・

ウサギとタワーを見比べると、タワーの細部の出来が拙い。やはり自分のイメージを具現化している様だ。

ウサギとタワーで少し遊びながら休憩する。


「うーん。動きがないとつまらんなぁ。アクションフィギュアとかは出来るかな?」

俺は木の板を持って来ると、前世でよく使っていたアクションフィギュアの素体を思い出し細部までイメージする。


人形製作ドールメイク

目の前が一瞬にして真っ暗闇になった。





「う、う~ん。」

俺の瞼がゆっくりと開いていくと顔に床がくっついている。どうやら工房の床の上で気絶してしまった様だ。
重い体をゆっくりと起こし、作業台に手をついて立ち上がる。
作業台の上には腕の無い上半身だけの木製アクションフィギュアが出来ている。


「あ~、そうか。」

どうやらスキルを使ったが魔力が足りなくて気を失ったようだ。スキルも途中で強制終了されたみたいになっている。


「魔力が無くなるとこうなるのか。戦闘中なら間違いなく死んでるね。」

早めに体験しておけて良かったなとポジティブに受け止めておく。
俺はアクションフィギュアを手に取り動かしてみる。と言っても、動くのは首だけだが。


「動きはイメージ通り出来てるな。しかし・・・」

このユニークスキルは魔力の消費が激しい。どうやら作る物の大きさや複雑さによって消費魔力が増えていく様だ。素材の違いではほぼ差が無かった。これからも検証の必要があるな。


「どのくらい気を失ってたんだ?」

窓から太陽の位置を確認する。
お昼を少し過ぎたぐらいのようだ。


「そろそろ納品に行かないとな。」

昨日作った魔玉5個を袋に入れてサクッと出掛ける準備をする。

散歩がてらにプラプラと歩いて向かう。
穏やかないい天気だ。
近くなのでもう着きました。

ガチャ カランコロンカン

ドアベルが鳴るとゴードンさんが出て来た。


「ゴードンさん、魔玉の納品に来ました。」

俺はカウンターに袋を置く。


「おぉ、ガルド早かったな。どれどれ確認させてもらうぞ?」

俺は無言だが自信ありげに頷く。

ゴードンさんは丁寧に魔玉を1個ずつ検品していく。自信はあるがなんだか緊張してしまう。


「ふむ、問題ないな。それにこの3個は特によく出来ているな。ガルドも腕を上げたな。」

褒められると純粋に嬉しい。その3個は念じて作ったヤツだな。やはり中心部の色が濃いのは高品質だったようだ。


「ありがとうございます。他にも仕事はありますか?」

そんなにお金の余裕はないからな、稼げる時に稼いでおきたい。


「うーん、今のところは無さそうだが。どうした?金が必要なのか?」

ゴードンさんが心配そうに聞いてくれた。


「いやぁ、俺も魔導具の実験とか頑張ろうかと思いまして、素材やら何やらお金がかかりそうだなぁと思いまして。」

俺が軽くゴードンさんに相談してみると


「そうかぁ。それなら次の露店市に出店してみるってのはどうだ?王都なら人通りも多いし、一点物の珍品が意外と高く売れたりするらしいぞ。」

ゴードンさんから有益な情報を頂いた。


「ゴードンさん、それはいつですか!?」

「次はぁ・・・少し先の15日後だな。やってみるか?王都へ行くなら俺も頼みたい用事があるからな、行く前には声をかけてくれ。」

ゴードンさんの用事ってなんだろ?
まぁ、王都見物もしたいし別にいいけどね。


「怪しい用事じゃなければいいですよ!」

情報料代わりに頼まれてやろうじゃないか。


「別に怪しい事じゃないぞ!なら俺も用意しておくから、そうだな10日後に来てくれ。」

王都までは乗合馬車で3日の距離だ。
ゴードンさんの用事を聞いて次の日に出発すれば露店市の前日に到着できる計算だ。

「わかりました。それじゃあ、また来ますね。」

俺は魔玉の報酬を受け取り店を後にする。
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