職場は超ブルー

森山 銀杏

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グリーンこと緑川とピンクこと桃山の心配

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「はい、ありがとうございます。青島さん」

お礼を言って、桃が電話を切った。

日曜日に休みをくれた事を二人でお礼を言おうと言い出したのは桃だった。

それならと言う事で、仕事で親が居ないオレの家に桃を呼んで、今その電話が終わった所だ。

受話器を降ろして通話を切った桃はふうと溜め息をついた。

「相変わらず、電話苦手みたいだな」

オレの言葉に桃は照れくさそうに笑う。

「だって緊張するもん。でも、本当に大丈夫かな……」

そう言って心配そうな顔をする桃にオレは笑った。

実際のところ、オレだって心配だったけど、それでもそれを許してくれた青島さんのためにも、キャンプを失敗させる訳にはいかない。

「大丈夫さ! 最初の頃だって、青島さんが一人で頑張ってくれてただろ? それに紅さんも、黄野さんだってすごく強くなったじゃないか」

「うん……あの二人、すごく強くなったよね」

「俺たちは爆弾とか、援護とかで……役に立ってないとは思わないけど、大丈夫さ」

最近の桃は、青島さんに爆弾の設置場所だとかいろいろアイディアを出す事も多い。

この間のテレポートする怪人を倒すアイディアを出したのは桃だし、どっちかと言うとオレよりも役に立ってる気がしなくもない。

とはいえ、今はそんな事を言って桃に罪悪感を持たせるよりも、自分が居なくても大丈夫だと安心させる方が大事だ。うん、そうに違いない。

「三人で頑張ってくれるんだ。俺たちも来週から、もっと頑張ればいい」

「うん……でもキャンプもちゃんと出来るかな?」

あれこれと心配事の多い桃だが、それは性格だ。しょうがない。

「さあ、どうだろうな? オレたち、銃とか爆弾とかは習ったけど、そう言うのは習ってないから」

オレはそう言って、肩をすくめてみせる。

「ミーくんがリーダーやるのに?」

「だから、ちゃんと桃が勉強してくれ。ほら」

そう言って、オレは机の上からキャンプの本を取り出して、桃に渡してやる。

「ちょっと読んだけど、不安だから桃も読んどいてくれ」

ちなみに嘘だ。めちゃめちゃ読んだし、火の付け方とか必要な事が上手くいくように練習もした。

「もう」

桃はちょっと頬を膨らませる。

それにキャンプ自体は定期的に開催されてて、そんなに難しい内容でもない。

この辺もばっちり調べてある。

それこそ……爆弾だ、なんだと言うよりは楽勝だ。

「桃、キャンプの時も頼りにしてるからな」

「わかった、頑張る」

張り切る桃にオレは笑う。桃も釣られたように笑った。

桃は周囲に気を使って、それと一緒で回りの雰囲気に流される事がある。

回りが楽しい雰囲気だったら楽しむし、回りが楽しくなさそうだったら楽しめない。

それはいい事であるし、悪い事でもある。

オレはそう言う性分の桃だからこそ、自分から楽しんで行かなきゃいけないと思う。

きっと桃が嬉しそうな顔をしてたら、今のオレみたいに嬉しいはずだ。

でもまあ、その為にはオレが笑って、盛り上げなきゃいけない。

大事なのはキャンプが上手くいく事よりも楽しくすごせるかどうかなんだから。

キャンプで桃を友達と楽しませて、いい思い出を作ってやれば、学校だって上手くいくようにきっとなる。

オレと桃はよく二人で組んでいるから、頑張ってる姿は何度も見てる。

それが評価されてほしいとまでは思わない。爆弾が使えるなんて人に知られたら、大変だ。

桃だって、世界を守る為に頑張ってるんだ。そうじゃなきゃ……あんまりってもんだ。
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