死のうとしたら異世界に飛んで、再チャレンジもいい意味で失敗した話

ハルノ

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死のうとしたら異世界に飛んで、再チャレンジもいい意味で失敗した話

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 目が覚めたら天国か地獄のはずだった。
 いや、アレをしたんだから地獄だろうと、彼女は思っていた。

 柊莉生(ひいらぎ りお)は目覚めた瞬間に、飛び起きた。
 そして、自身の体に何も異常がないことを確認した。両腕や足の腿やつま先、首の可動域までも。
 体のどこにいたっても正常で、痛みも損壊もなかったので、今度は頬をつねった。痛みがあり、それからようやく周りを見渡した。

「……ここはどこ?」

 一人分にしては大きいベッドに、クッションがいくつも置かれている。ベッドの周りにはカーテンがあり、シースルー生地のカーテンの向こうには柔らかな暖色のランプが灯っている。
 ベッドから降りようとして、甘い花の香りがした。その香りは、自分の髪の毛からしていることに気が付いた。腰まで届く黒髪は、アレの前ではぼさぼさで手入れもしていなかったというのに、今はランプの灯りでもわかるくらい艶がある。

 ベッドから降りて、窓のほうへと歩く。
 裸足の、足の裏の感触が心地いいカーペットだ。ぜんぜんチクチクしなくて、雲の上を歩いているみたいだと莉生は思った。

 カーテンを引いて、窓の外を見る。
 外は夜になっていた。星空が良く見える。
 ビルなんてひとつもなくて、眼下には手入れされた庭園があるようだった。

「ホテルかな、ここ」

 呟いた後、ドアをノックする音がした。

「目が覚めたでしょうか?」

 柔らかく優しい声だが、莉生は驚いて口の中で悲鳴を上げた。

「もし宜しければ、ドアを開けてもよろしいでしょうか?」

 莉生が返事をできずにいる間、少しだけドアが開いた。

「おなかは空いていませんか?焼き菓子とお茶をご用意しております」

 ドアの隙間から、甘い匂いが入ってくる。
 莉生のおなかがぐーっと鳴った。いつからここにいるか知らないが、おなかは美味しそうなものに正直に返事をした。

「……お、お願いします」

 蚊の鳴くような声で、莉生はドアの向こうへと言った。
 するとすぐさまドアが開いた。声の主は、黒いひざ下までのワンピースに白いエプロンをつけている。頭にはメイドキャップつけている。
 女性は一礼をして、室内へと入った。
 室内のテーブルへと莉生を案内し、椅子に座らせる。それからワゴンに乗せていた焼き菓子をテーブルへとセットする。莉生は焼き菓子をすぐに食べたいと思ったが、叱られる瞬間を思い出して我慢をした。
 女性はメイドのようだった。ゆったりとした動きで、お茶を淹れて、莉生に伺いを立てる。

「砂糖やミルクはご入用でしょうか?」
「……ください」

 丁寧な答え方をしようと試みたが、普段の生活のなかでペットボトルのお茶以外飲んだことがない。果たして返答は正解だっただろうかと、不安な目でメイドを見たが、メイドは気にすることなくお茶に砂糖とミルクを入れた。

「熱いのでお気を付けくださいませ」
「はい、ありがとうございます」

 メイドは莉生が食べ始めると、部屋から出て行った。
 じっと見られても困るので、それはそれで莉生は安心して焼き菓子を頬張った。
 もぐもぐと食べていると、ドアをノックする音がした。
 きっと先ほどのメイドだろうと、莉生は安心したまま返事をした。

「はい、どうぞ」

 ドアの向こうから現れたのは、男性だった。
 それも背が高く、体格も良くて、モデルのように見えた。
 一口サイズのケーキが喉に勝手に流れてしまい、莉生は驚いて胸をどんどんと叩いた。

「どうしたのだ!?」

 男性が駆けてきて、莉生の肩を掴む。

「うー、うー!!」

 窒息しそうで莉生は俯きながら、喉を両手で抑えた。

「ちょっと待て、落ち着いてくれ」

 バタバタと暴れる莉生の背を、片手で叩く男性。
 メイドもやってきて、手伝い、莉生は無事にケーキを飲み込むことができた。
 涙目になり、思わずメイドにしがみついた。

「ごめんなさい……」

 メイドは莉生の背を撫でて、落ち着くように促した。
 それからメイドが莉生を椅子へと座らせた。
 男性は、莉生の向かいの椅子へと座る。

「驚かせてしまったら申し訳ない。俺は、この屋敷の主人のキースだ。君の名前を教えてくれないか?」
「私は、莉生です。柊、莉生です」
「ヒイラギ・リオ?」
「そうです」
「出身は東の国か?」
「東の国って、日本じゃないんですか」
「……ん?」

 キースは首を傾げた。
 同時に莉生も首を傾げた。
 キースはメイドに地図を持ってくるよう指示をした。地図を見た莉生は、すぐに理解をした。ここは自分が住んでいた日本でも、それ以外の地球の国でもないことを。教科書で見た地図とは、地形がまったく違っていた。

「今いるのはここだ。それで、東の国はこちらだ」

 キースの指が地図の二箇所を指した。
 莉生は頭の中で、それをよく理解しようとした――と同時に、アレが失敗してしまったことに、青ざめていた。

「どうした?」

 キースが聞くと、莉生は首を横に振った。

「大丈夫です。問題ありません。私がいたところは、この地図になくて少し混乱をしてしまっただけです。……説明が難しくて、少し休ませてください」
「……顔色が悪い。すぐに休むといい」

 キースがせめてベッドまで運ぼうと提案したが、莉生はやんわりと断った。
 のろのろとベッドまで歩き、自分で布団をかけた。

「ゆっくり休むといい」
「ありがとうございます……」

 大丈夫だと言いたかったが、声の端が震えていた。
 気に掛けるように、キースはドアを閉める前に莉生のほうを向き、音を立てないようにドアを閉めていった。
 メイドに片づけをさせず、焼き菓子もお茶もそのままだった。莉生は一人になったことにホッとして、それから頭の奥でグラグラと揺れるような眩暈を自覚した。どうしてこんなことになったのか、などと考えたって仕方がない。けれど、あの時――少なくともこの世界に来る前に死のうとした瞬間――に、それができなかったことがショックだった。
 キースはおそらく優しいと思う。でも、それがいつまでなのか、一時的に保護したからなのか、それとも何か意図があっての行為なのか疑ってしまう自分が嫌だった。
 考える間にも、涙がこぼれてくる。どうしようもなく、絶望しかない涙だった。

 眠れないまま、夜はどんどんと過ぎていく。
 時間が進むにつれて、莉生が抱える不安は酷く重くなっていた。この不安から離れたくて、逃げ出したくて、全部を捨てたはずだったのだ。

(ここからでもできるかな……)

 莉生は決意した。
 もう一度、不安から逃げようとした。
 ベッドから降りて、窓のほうへと歩く。音を立てないようにカーテンを開いて、窓を開けようと試みる。窓は左右に蝶番があり、足元に簡単な施錠がしてあった。それを外して、窓を開ける。部屋に夜風が入ってきた。
 外は、騒音がなかった。車の走行音も、酔っ払いの声も、何もなかった。

 なんて静かな夜なんだろう。

 莉生は、ほう……っと息を吐いた。
 こんなにも静かだったら、きっと自分は病むことなんかなかっただろうかと思った。
 窓枠に手をかける。真下には、地面がまっすぐに見える。邪魔をするものはなにもない。

 鳥になる、と決めて外に体を投げ出した――矢先、外側にクッションのような感触があり出ることは叶わなかった。

(なんで……?)

 不思議に思いながらも、そのクッションに向かって体当たりをする。
 しかし、答えはすぐに現れた。

「何をしているんだ」

 室内に、キースがいた。
 いつから、という疑問にキースは答えなかった。莉生の手を引いて、室内に戻した。窓を閉めて、窓を背にして立った。

「怪我はないか?」
「……いいえ。ありません」
「どこか行かなければならないのか?」
「……」

 行くというより、逝くなのだが、その説明をしたいと莉生は思っていなかった。
 しかしながら、キースの声は重く、きっととても怒っていると思うと怖くて仕方がなかった。

「もし、行く場所があるのであれば、日が昇ってから送ろう。どうか自分を大事にしてくれ」
「…………は、い」

 メイドがやってきて、焼き菓子とお茶を片付ける。
 その間に、キースは椅子に座っていた。莉生はベッドのなかで、布団に包まれていた。動くことができなかった。

「良く眠れるお茶です。どうぞ」

 メイドがやってきて、ティーカップのお茶を手渡した。
 受け取って、匂いを嗅ぐ。甘い匂いがして、莉生はひとくちだけ飲んだ。あとはおなかがいっぱいだと言って断った。
 メイドに「眠るまでそばにいるように」と指示をして、ようやくキースは部屋の外へと出て行った。

 莉生は布団を肩までかけて、目を閉じた。
 メイドは置物のように静かに、ただそばにいるだけで。
 莉生はひとりで不安になることがないと思ったら、意識が深く沈んでいた。

 目を覚ましたのは、日が傾いた夕方だった。
 すっかりおなかを空かせていたからか、目覚めた莉生にメイドは食事を用意してくれていた。
 簡単なスープとパンと、フルーツを切ったもの。
 莉生はそれを少しずつ食べた。

「キースさんは、いるんですか?」
「ご主人様はまもなく帰宅の予定です」
「仕事とかですか?」
「はい、そうです」

 キースがいないとわかって、少しホッとする。
 いない間にどうにかできないかと思ったが、メイドは昨日指示された通りに、莉生からあまり離れなかった。
 キースが帰ると、莉生の部屋へとやってきた。昨日はラフな格好だったが、今日はスーツ姿をしていた。

「夕方まで眠っていたそうだな。体調はどうだ?」

 莉生は首を横に振った。そうしているだけでも、涙があふれた。
 この男に、というわけではないが、恐怖がこみあげていた。
 涙に気づいたキースは、メイドに指示をして部屋を出て行った。

「ご主人様は、心配しておられました。莉生様の様子を定期的に報告するようにと……」
「……」

 と言われても、莉生は困惑するばかりだった。
 頭の隅には、どうにかして逃げだしたい気持ちがあふれていた。
 しかし、夜になるとよく眠ってしまうため、一人でどうこうすることも難しかった。

 ずっと部屋にいるのも退屈だろうと、翌日は庭園に出る許可が下りた。
 キースが外に出ようと誘ったのだ。
 ひざ丈のワンピースに着替え(させられ)、髪を結って、部屋の外にいるキースに誘導されて歩いた。良く眠ったおかげで、体のふらつきはなくなっていた。
 しかし、少しヒールのある靴に慣れず、つまずいたらキースが手を差し出して支える。

「このまま支えよう」

 勝手に言って、キースがエスコートをする。
 つながれたキースの手は大きくて、あたたかかった。それから、強く握ることもないし、痛い思いもしなかった。

 キースは丁寧に庭園を案内してくれた。
 莉生は、最初はあまり興味がなかった。どの花も草も、全部一緒だと思っていた。そんな彼女に対して、キースは花を手折って香りを教えてくれたり、小さな木の実を食べさせたりした。
 キースに対して怖がっていた莉生だが、その気持ちは少しだけ好意に傾いた。

「この先は薬草園だ。薬師が使うものを管理、栽培している」

 庭園と区画を分けてるエリアを指して、キースは言った。
 そちらに行くのかと思ったが、キースは紹介しただけで通り過ぎようとした。
 莉生は通り過ぎる途中で、注意書きのある看板をみつけた。「関係者以外立ち入り禁ずる」と書いていた。……つまり、普通の人が入手してはいけないような植物があるのだろうかと考えた。

「どうかしたのか?」

 キースが莉生の顔を覗き込んだ。
 莉生は驚いて、ぶんぶんと首を振った。

「な、なんでもありません」
「そうか、疲れたように見えたのだが……。そろそろ戻るとしようか」

 キースの言う通り、庭園を歩き疲れたのは本当だった。
 歩いているうちに息が切れてきて、キースが無理やり抱き上げてしまった。

 翌日は遅くに目が覚めた。
 キースは仕事に行ってしまい、一人で過ごすことになった。
 莉生はどうしてもあの薬草園を思い出していた。あの場所なら、もしかして……と衝動に駆られていた。しかしどうやってメイドから離れるかと考えていたが、メイドも今日は忙しいようで、莉生が部屋で過ごすというと、「何かあればお呼びください」とだけ言い、部屋から出て行った。

 それからどうやって庭園まで出たか、莉生の記憶はあいまいだった。
 ただ、あの薬草園に行って、アレがあるかどうか有ればいいなと想像することで頭の中がいっぱいだった。もしもの先を考えるだけで、口の中が甘美ななにかで溢れそうだった。

「――で、君は関係者だったとでも言うのか」

 呆れ声が頭の上から降ってきた。キースの声だ。
 数分前まではうまくいったと思っていた莉生だが、キースのほうが早かった。当たり前だがキースが管理する薬草園だ。不審な、許可が下りていない人間が薬草園に侵入した場合、キースに直で連絡が飛ぶ仕掛けがある。
 薬草園で働く使用人も、自分たち以外の人間の区別はつく。フリルのついたドレスを着て歩く女性なんて、薬草園で働いていない。皆、統一された制服を着用していたから。

「あと少しで、君は毒物を摂取するところだった」

 キースがピンセットでつまんでいるのは、ほんの少しでも飲み込むだけで死に至る草だ。
 薬液等で作用を薄めれば、痛み止めになる薬草でもある。
 キースはそれをガラス瓶に入れて、使用人へと渡した。そのガラス瓶は、薬草園で処理される。
 莉生は、離れて行ってしまうガラス瓶をただ見つめていた。ドアの向こうに消えるまで。

「言いたくないし、聞かれたくないと思うが――」

 キースは、床に座り込む莉生の元に跪いた。それは騎士が忠誠を誓うような姿に似ていた。

「生きるのが、嫌なのか?」

 莉生の肩が震えた。
 ああ、怒られてしまうと思った。
 何度も矯正された、考えを。キースにも知られてしまったと思った。
 次の言葉は、次の行動は、怒鳴り声や痛みを伴う拳だろうと、莉生は目をぎゅっとつぶって覚悟した。

 しかし、降ってきたのは、あたたかく大きな手で。
 それも、ただ優しく頭を撫でるだけだった。

「怖がらなくていい。否定するものなどいない。この屋敷では、俺がそれを許可しない」

 キースの、声すらもあたたかくて、びっくりした顔で莉生は見上げた。しかし一瞬で目をそらした。気のせいかもしれないと、不安になった。

「君の、ここに来るまでの話をしようか。俺が、君を見つけた時、大怪我をしていたことも」

 倒れている莉生を見つけた時、キースは助かるかどうかと思った。
 血だらけで、片脚は見た目だけでも折れているとわかるくらい、重症だった。
 そのままにするつもりもなく、すぐさま回復魔法とポーションを併用した。大まかな外傷の治癒を確認し、屋敷へと運び込んだ。見た目で痛みはないと思ったが、莉生は何度もうなされていた。
 メイドを付け、世話をした。うなされている時の言葉で、彼女が受けた傷は外だけではないと悟った。

 目が覚めた後も、細やかに様子を確認した。
 生きることを諦めていたのだから、再度ということもあるだろうと。

 それが、実際に起こらないようにと願いながら――。

 莉生は、キースの話を聞きながら、涙が止まらなかった。
 どれほど願っても、誰かに話をしても、手を差し伸べるものはいなかったのだ。向こうの世界では。

「ここは君のいた世界とは違う。生まれ変わったと、考えることはできるだろうか?」

 莉生は、うんと考えたが、はっきりと答えられなかった。
 経験したことは、まだ頭の奥で再生される。それが止まるかどうか、自信がなかった。

「……わからない、です」
「だろうな」

 キースはあっさりと答え、口端を上げて笑った。

「それでいい。今は、わからないままでいい」

 キースは莉生の手を柔く掴んだ。
 冷たい指先を温めるように、両手で包んだ。

 指先の感覚が、無機質なものから、体温のあるものへと変化していく。その温かさが、莉生の心まで届くのも、あまり遠くはなかった。
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