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第四章:雨の日のねがいごと
第一節:しずくとためいき
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ぽつり、ぽつり。
おひざの上の窓辺に、雨のしずくが静かに降りそそいでいた。
トントン、とやさしく奏でるその音は、まるで心の奥にふれるようで。
「今日は、元気のたね配りはお休みだね……」
レインはクッションにうずもれながら、ぼんやりと外を見つめていた。
ふわふわの毛布をかぶっても、少しだけ寒く感じるのは――
きっと、心の中にもちいさな雲がかかっていたから。
そのとき、ユウキが静かにひざに登ってきた。
小太鼓は持たず、かわりにそっと、レインの肩に寄り添った。
「レイン、なんか……ためいき出ちゃいそうな日、あるよね」
「うん……とくに何があったわけじゃないんだけど、ね……」
レインは目を伏せて、言葉を探すように続けた。
「わたし、ほんとにだれかの役に立ててるのかなぁって……ふと思っちゃった」
ユウキは少しだけ間を置いて、ポツリと答えた。
「レインががんばってるの、僕はちゃんと見てるよ」
おひざの上の窓辺に、雨のしずくが静かに降りそそいでいた。
トントン、とやさしく奏でるその音は、まるで心の奥にふれるようで。
「今日は、元気のたね配りはお休みだね……」
レインはクッションにうずもれながら、ぼんやりと外を見つめていた。
ふわふわの毛布をかぶっても、少しだけ寒く感じるのは――
きっと、心の中にもちいさな雲がかかっていたから。
そのとき、ユウキが静かにひざに登ってきた。
小太鼓は持たず、かわりにそっと、レインの肩に寄り添った。
「レイン、なんか……ためいき出ちゃいそうな日、あるよね」
「うん……とくに何があったわけじゃないんだけど、ね……」
レインは目を伏せて、言葉を探すように続けた。
「わたし、ほんとにだれかの役に立ててるのかなぁって……ふと思っちゃった」
ユウキは少しだけ間を置いて、ポツリと答えた。
「レインががんばってるの、僕はちゃんと見てるよ」
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