4 / 11
第一章 パーティ結成編
幕間1 桐谷一花①
桐谷一花は日本人である。
両親ともに日本生まれ日本育ち。
小中高と地元の学校に通い、成績はボチボチ。
見た目は長いくせ毛のついた髪と少々大きめの胸が目立つ位で恐らく平均的な少女と言えるであろう。
先日祖父が亡くなった。
過去ゲーム会社で働いていた祖父の家にはレトロなゲームが多く置いてあった。
親からはあまりお小遣いが貰えなかったので中学生の頃はよく祖父の家へ遊びに行っていた。
私はその中でもフルダイブ型のゲーム機が特にお気に入りでよく遊ばせて貰っていた。
祖父の家にあったゲームは古いゲームなので少々操作に違和感があるゲームばかりだったがそれでも私は楽しかった。
祖父が亡くなった後、遺品整理をしていたら引き出しから1本のゲームソフトが出てきた。
『マジック&クエスト』とパッケージに書かれていたチープな雰囲気のゲーム。調べてみたところどうやら開発が中止になった幻のゲームらしい。
そんなものなぜ祖父が持っていたのか、何故隠していたのか。
気になった私はプレイしてみる事にした。
フルダイブ用のVR機器を取り付けてゲームを起動した時、私はいつもとは違う違和感を感じた。
そして目が覚めると、私は知らない街のど真ん中に立っていた。
最初はRPGゲームの中だと思ったが、直ぐにこれは現実だと気づく。
そして気づいてしまった私は恐怖に襲われた。
知らない場所で私1人。お金も恐らく持っていない。
この国がどういう国なのか、それすらも分からない。
怖い。
怖かった。
1人は怖い。
幸い私は魔法使いという設定のようで杖をもっていた。
持ち物を調べたらスマホを持っていたが、残念な事に電話が出来ないどころかネットすら繋がっていなかった。
アプリはステータス確認と書かれたアプリと時計くらい。
まるで仕事で使う業務用のスマホみたいだ。
あと恐らくこの世界の通貨も持っていた。
1円も持っていないと思ったので少し安心したが、ステータスのアプリ内に所持金の表示があり1500円と書かれていたので恐らくそんなに大金ではないみたいだ。
手持ちのお金が尽きる前にお金を稼がなくてはいけない。
半狂乱になりかけながら街を彷徨っていると私は冒険者ギルドのような場所を見つけた。
私は杖を強く握りしめてギルドの中に入った。
ギルドに入った私は簡単な説明を受けたあとスムーズにギルドの入会手続きが済んだ。
しかし入会費を取られてしまい、もうお金が殆ど残っていなかった。
このままだと本当にまずい。
私はさきほど教えてもらったクエストボードに向かった。
一歩一歩、歩く旅に底なしの沼にはまっていくような、そんな焦燥感を感じている。
家族に会いたい。家に帰りたい。助けて欲しい。
絶望の縁に立たされていた私に、重そうな装備を身にまとった淡いブロンドヘアの綺麗な女性が声を掛けてきた。
「君一人?良かったらお姉さんとこの後遊ばない?」
気の抜けるような、絵に書いたようなナンパだった。
しかし私は、一人で不安で、怖くて、消えてしまいそうだった私には。
光に見えたのだった。
両親ともに日本生まれ日本育ち。
小中高と地元の学校に通い、成績はボチボチ。
見た目は長いくせ毛のついた髪と少々大きめの胸が目立つ位で恐らく平均的な少女と言えるであろう。
先日祖父が亡くなった。
過去ゲーム会社で働いていた祖父の家にはレトロなゲームが多く置いてあった。
親からはあまりお小遣いが貰えなかったので中学生の頃はよく祖父の家へ遊びに行っていた。
私はその中でもフルダイブ型のゲーム機が特にお気に入りでよく遊ばせて貰っていた。
祖父の家にあったゲームは古いゲームなので少々操作に違和感があるゲームばかりだったがそれでも私は楽しかった。
祖父が亡くなった後、遺品整理をしていたら引き出しから1本のゲームソフトが出てきた。
『マジック&クエスト』とパッケージに書かれていたチープな雰囲気のゲーム。調べてみたところどうやら開発が中止になった幻のゲームらしい。
そんなものなぜ祖父が持っていたのか、何故隠していたのか。
気になった私はプレイしてみる事にした。
フルダイブ用のVR機器を取り付けてゲームを起動した時、私はいつもとは違う違和感を感じた。
そして目が覚めると、私は知らない街のど真ん中に立っていた。
最初はRPGゲームの中だと思ったが、直ぐにこれは現実だと気づく。
そして気づいてしまった私は恐怖に襲われた。
知らない場所で私1人。お金も恐らく持っていない。
この国がどういう国なのか、それすらも分からない。
怖い。
怖かった。
1人は怖い。
幸い私は魔法使いという設定のようで杖をもっていた。
持ち物を調べたらスマホを持っていたが、残念な事に電話が出来ないどころかネットすら繋がっていなかった。
アプリはステータス確認と書かれたアプリと時計くらい。
まるで仕事で使う業務用のスマホみたいだ。
あと恐らくこの世界の通貨も持っていた。
1円も持っていないと思ったので少し安心したが、ステータスのアプリ内に所持金の表示があり1500円と書かれていたので恐らくそんなに大金ではないみたいだ。
手持ちのお金が尽きる前にお金を稼がなくてはいけない。
半狂乱になりかけながら街を彷徨っていると私は冒険者ギルドのような場所を見つけた。
私は杖を強く握りしめてギルドの中に入った。
ギルドに入った私は簡単な説明を受けたあとスムーズにギルドの入会手続きが済んだ。
しかし入会費を取られてしまい、もうお金が殆ど残っていなかった。
このままだと本当にまずい。
私はさきほど教えてもらったクエストボードに向かった。
一歩一歩、歩く旅に底なしの沼にはまっていくような、そんな焦燥感を感じている。
家族に会いたい。家に帰りたい。助けて欲しい。
絶望の縁に立たされていた私に、重そうな装備を身にまとった淡いブロンドヘアの綺麗な女性が声を掛けてきた。
「君一人?良かったらお姉さんとこの後遊ばない?」
気の抜けるような、絵に書いたようなナンパだった。
しかし私は、一人で不安で、怖くて、消えてしまいそうだった私には。
光に見えたのだった。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。