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10 不思議な子2*ダーシュレイ目線*
しおりを挟む水晶につながっている台にカードが置かれている
カードが出来たようだ、さて…
「…っ!?」
えっと、これは…
鑑定に空間倉庫…普通レベル1では持ちえないものだ
そもそもレベル1でスキルを持っていること自体あり得ないのだけれど…
それに幸運の運命…もしかしてこのスキルが影響しているのだろうか?
しかし幸運か…幸運は神が特に愛した者にあたえると聞いたことがある
もしかして彼…ヒスイ君がそうなのかもしれない
というかヒスイ君は18歳なのか
もう少し若いと思ったけど成人してたのか
…神に愛された子か、これはまた凄い新人が来たものだ
「ふふっ、これはまた面白いことになりそうですね」
それから私はギルドカードをヒスイ君にあげると自己紹介をすませる
ヒスイ君は礼儀正しい子だ
初めましての子はあまり挨拶をしないから嬉しく思う
するとアーリーが名案とでも言うようにヒスイ君に装備服を作ると言いヒスイ君を引っ張って行く
あぁ、これは逃げられないねと苦笑いしてしまう
精霊達も
「レンコ~!レンコ~!」
「イシアブナ~イ!イシアブナ~イ!」
と、はしゃいでいたりヒスイ君の進行方向の足元の石を転ばないようにどかしている
私がヒスイ君をあまり困らせないように言うとアーリーは引っ張っていない手でひらひらと手を振っている
まぁ、アーリーのことだし大丈夫でしょう
「これからよろしくお願いしますね、ヒスイ君」
囁くような声でダーシュレイはヒスイが出ていった方を見て笑うのだった
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