オメガ判定は一億もらって隔離学園へ

梅鉢

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 合同実践後、発情期に突入した生徒が三人いた。長時間アルファのそばにいたことで発症したらしい。そのうちの一人はアルファとペアになって赤くなっていた生徒だった。きっとそのアルファとは相性が良かったに違いない。
 幸い俺も継直も何もなかった。しかしこれでクラスの半分近くが発情期を味わっていることになった。
 発情期なんて来なくてもいいと思いつつ、なければないでどうしてか不安になるのはなぜだろう。

「あーあ、俺もいつ発情するんだろー」

 教室でパンを齧りながら継直がぼやく。まるで発情してほしいかのようなセリフ。

「発情期きてほしいの?」
「そりゃあね。なんなら北原の目の前で発情してそのままどうにかなりたいよ」
「どっ……」

 どうにかって、そんなことまで思っていたのか。
 恐るべし、肉食オメガ。

「最近は食堂でも会わないしさ。窓の外を見たって底辺アルファがこっちをみているだけで北原は絶対姿を現さないし。ドンだけレアキャラだよ。すぐそこにいるのは分かっているのに」
「あー、まあ確かにね」

 あれから食堂でも会わなくなった。
 そして廊下でもすれ違わなくなった。
 ここまで会わないとなるとまるで避けられているかのようだ。
 そしてあの名刺の裏に書かれていた電話番号も登録だけはしたが、まだ実際にはかけられないでいた。ただ自分のスマホに北原朝永とあるだけでどこか満足してしまっていることも確かだった。なんだか乙女過ぎる。

「今日の午後から合同実践があるからそのときちょっとでも話できればいいけどなー」

 どこまでも押せ押せの継直は意中の朝永とペアになれなくてもポジティブだった。
 明るくて、本当にいい奴だと思う。

 合同実践の話を続けていると、昨日の夜に隔離部屋から戻ってきたという隣の席の18番が「合同実践てどうだった?」と話しかけてきた。

「そっか、18番は休みだったか」
「アルファと一緒の授業なんて考えただけでも怖いんだけど。またあんな風になると思うと……」
「あんな風にって、ヒート?」

 18番が聞きたかっただろうことに返事をする前に、継直が質問をした。まぁ、俺もすごく気になっていたことではあるが。

「発情期の状態にも個人差はあるというけど、俺は習ったとおりのままだったよ。結構きつかった。脳内ピンクというより真っ赤だね。暑くて仕方なかった。それに出しても出してもで満たされるものがなくてしんどい。わけが分からなかったよ、発情始めは」
「何日続いたの?」
「三日くらいそれに苦しんだけど、あとはまぁ、抜いていればそこそこおさまったかな。正常に来た発情期は抑制剤飲むの禁止みたいだったから、じゃあいつ飲むんだよって思ったよ」
「えー、抑制剤飲めないのか。正常じゃない発情期ってなんだよー。もう一回マニュアル見ないとだ。んで? 何がきっかけでなったとかあるの?」
「13番、質問攻めだな。俺が合同実践について聞きたかったのに」

 苦笑する18番に継直は口を尖らせてゴメンと謝った。

「合同実践はアルファとニ人一組になって会社を起こしてアレコレ他所の会社と取引していく感じ。ただずっとアルファの横にいるから気にくわないのと一緒だとニ時間苦痛コースかな」
「先週の授業中は誰も具合悪くならなかったのか? 授業後に発情期に入ったやつらはいたみたいだけど」
「ん? そう言えば……いなかった、よな?」

 言われてみれば、みんな普通に授業をしていたように思う。継直に確認するように顔を向ければ、継直も頷いていた。

「確かにアルファとの授業だったけど、みんな熱心に授業をしていただけだったわ。変に絡んでくるようなアルファはいなかったように思う」
「成績上位のアルファだけとはいいつつ、素行なんかも加味してたりするかな」
「ありえない話じゃないかもな」

 継直と先週のことを思い出しながら話をしていると18番が目をキラキラと輝かせて身を乗り出してきた。

「真面目なアルファしかいないってこと?」
「うーん、まだ一回しか授業してないけど、多分みんな真面目なんじゃないかな」
「俺、真面目な人好きだからさー。まだ受けたことないけど合同授業ってこれしかないし、ここでいい人見つけておくわ!」

 継直もそうだったが、18番もすでにこの学校で番を見つける気のようだ。
 俺は未だにオメガとして浮ついたものがあり、自覚はもうあるつもりだったし覚悟もしているつもりだが、このニ人のように番を見つけてやるとまではいけていない。
 アルファ、というか男を相手に、という感覚がどこか抜けないでいる。それなのに朝永を意識しているのだから矛盾していると言えばそうなのだが……。

 オメガだとしても共学へ行っていたら女の子と恋愛をして普通の男として女の子と結婚する可能性だってゼロではない。そうさせないために、オメガは『種』としての属性ではなくて『とこ』の属性であるためにこの学園が未だに残っているとネットに載っていた。この学園を卒業しても、その先でもアルファと番わされるようなシステムが出来上がっていて、きっとそれに乗っかることでしか生きていけないのだろう。
 そうとなればさっさとオメガ性を受け入れて、このニ人のように少しでもまっとうなアルファを見つけ出し、番として一緒になってもらうのが一番いいのだろう。

 ぼんやりと考え事をしていると目の前のニ人は自分の好きなタイプをお互いに語っていた。
 何かと気が合うようだ。

 男相手に好きなタイプもクソもないが、でも朝永のように真面目で優しくて変に絡んでこないのは人としていいよな、とやっぱりここでも朝永のことを考えてしまった。困っていれば助けてくれるし体調が悪ければ気遣ってくれる。
 合同実践のモテようを見たらなかなかライバルは多いけど。そしてここ最近はちょっと会えていないし、もしかして避けられているのでは、とも思えなくもないけど。できればまた朝永と一緒にご飯を食べたり、廊下を歩いたりしたい。朝永から話しかけて欲しい、なんて調子のいいことを思った。

 朝永もそうだが、椋地だってとても真面目でオメガを特別視しないから本当に好感がもてる。そしてあんなにスッキリとした男前の美人だというのに椋地は今のところライバルがいなさそうだ。授業を見た感じ朝永一強だったと思う。
 でもライバルがいないとか、椋地に失礼だったなと一人苦笑した。





 実習室へと向かう道すがら、これまた久しぶりに古渓と出くわした。
 古渓も最近は食堂へ来ていなかった気がする。
 いつになくニコニコ顔の古渓は、それと同じく陽気で表情の豊かな人の肩を抱いていた。

「久しぶりー、13番に14番。元気してた?」
「はあ」
「あはは、キミ達かわいいね、一年のオメガクラスだ。俺ニ年のオメガクラス、よろしくね!」
「あ、はあ。よろしくお願いします」

 自称オメガのその人は確かに整った顔の美人で、ネームプレートにも2-10とだけ。名前は書いていなかった。

「股開いてもいいと思える好みのいいアルファはいたぁ?」

 美人の顔に似合わず下卑た言葉を吐く先輩オメガ。一年にはこんな人がいないから驚きで開いた口も塞がらない。
 そんな俺達をニヤニヤと眺め、そして艶っぽく目を細めて顔を近づけてきた。

「アルファとの発情期セックス、すっごい気持ちいいよ。疑似ドラッグセックス。健全だよー。頭ん中、バカになったように喘ぎ狂うから。そのうちアルファの股間にすがりつきたくなるよ」

 言葉を発せられない俺達を横目に、ニ人は笑いながら去っていった。
 もともとそういう人だったのか。快楽に弱い人なのか。それともオメガの性がそうさせたのか。
 そんなことは分からない。
 だけどオメガにも、アルファにも、人間には色んな人がいるということか。
 あんなに発情期が来て欲しいと言っていた継直でさえ嫌悪感を丸出しの表情だ。



 実習室へつき、変わらない、素っ気無いくらいの椋地の態度にホッとする。
 授業中に朝永を盗み見ると、継直が近づいて笑顔で話しかけていた。継直も事務方だったはず、しかも事務に席を移動する用事はないはずだが、すごい行動力だ。

「キミさ、北原に何かしたの?」

 ぼーっと、しかしニ人に熱中していると横から椋地が話しかけてきた。

「な、何か? 何もしてないけど」
「例えば電話で何か言った?」
「何も……。そもそも電話してないし」

 そこでようやく椋地はハァーと盛大なため息を漏らした。まるで俺への嫌味のように。

「機嫌が悪くて仕方ないから、さっさと電話してくれない」
「でも、用事ないし……」
「なくてもするんだよ」
「そんな……迷惑かもしれないし」
「迷惑?」
「俺からの電話なんて別に待ってないよ」
「俺先週言ったよね。相当気に入られてるって。相手が行動してくれても傷つきたくないからって何もしないで勝手に色々考え込む人っているよね。自分からは行動せずただだだ与えられるのを待つだけ。そのくせに相手が諦めて行動をやめれば勝手にまた傷ついてさらに閉じこもる人」

 椋地の苛立ちがすごく伝わってきた。言葉の選び方もそうだし、口調が棘しかない。でも表情は「おはよう」と言ったときと何一つ変わりのないもの。
 ペンを握る手にじっとりと嫌な汗をかき始めた。関係のない椋地にここまで言われることはない。はず。

「……朝永がそう言ったの?」
「そんなわけないでしょ」
「じゃあ、朝永がそう思っているかは分からないじゃないか」
「そうだね。俺の見解だ。妙に機嫌の悪い同室の北原に辟易しているだけだからね。だから今言ったことは全部聞かなかったことにしたらいい。キミにその気がないみたいだし、俺も別に北原とキミがどうなろうとどうでもいい」
「なんか意地悪だね……」
「どうとでもとりなよ」

 ずっと変わらない表情の椋地だが、今、嫌な会話をしたとは思えないほどに綺麗な横顔をしていた。
 ニ人きりのチームでこんな喧嘩のようなことをしていたくないのに、と盗み見るように椋地を窺っていたが、椋地が無言で立ち上がってどこかへ行こうとした。この時間は営業も事務仕事のみのはずなのに。
 どこへ行くのか声を掛けようとしたがかけられなかった。

 男らしい背中を視線だけで追えば、そこは銀行だった。
 銀行役の隣に椅子を引っ張ってきてどっかりと座った。そしてレトロなチェックライターで何かの紙に無駄に数字を印字していた。
 それもどこか口元に笑みを乗せて。俺に対しては見せないものだった。
 仲良くなったと思えたけど、全然仲良くない。初めから椋地はオメガクラスと仲良くする気が無さそうだったし仕方ないのか。
 一人でいる椋地に近寄って、何様のつもりだったんだろう、俺は。倍率が高くたって朝永のところに行けばよかったんじゃないのか。
 悪い思考がまたグルグルと渦を巻く。

 椋地が帰ってきてもほとんど会話もなく、ニ回目の合同実践が終了した。

 どうしようか迷ったが、やっぱりこんな世界で生きていくんだからと覚悟を決め、颯爽と出入り口に向かう朝永の背中を追った。
 朝永は他のアルファに比べたらそれほど背も高くなく、そこも無駄に圧力を感じない。百七十五センチくらいといったところか。
 声を出して呼び止めようと思ったが、ここは人目が多すぎる。肘の辺りのシャツを引っ張り、朝永だけに聞こえる声で名前を呼んだ。振り返った朝永は少しも驚くこともなく、真っ直ぐに俺を見下ろしてきた。
 久しぶりにかち合う視線に心臓が高鳴る。
 何を言うのでもなく、俺の言葉を待っているようだった。

「あ、の、名刺の裏の番号」
「もしかして今気がついたの?」

 少しだけ眉を上げて、首を傾げた。
 なんだこの人、ちょっと可愛いと思ってしまった。
 そして椋地も俺が番号を知っているということを言わなかったようだ。でも朝永に正直でいたいから首を横に振った。

「気がついたのは先週。でも、電話していいか分からなくてできなかった。してもよかったの?」
「よかったよ」

 大きい目を細めた朝永は柔らかく笑った。その笑顔を見てうっかりまたカワイイなんて思ってしまった。
 どきどきとしていると「ぬーけーがーけー」とドスを聞かせた声で継直が近づいてきた。
 朝永がいるというのに、なんて言葉を吐いているんだとちょっと焦ってしまう。

「俺と1さ14番が話をしていると抜け駆けになるの?」
「そうだよ、俺だって北原と話したいからね!」
「それは光栄だ」

 俺とは違い、明るさが前面に出ている継直が言うと嫌味でもなんでもなくなるから不思議だった。
 朝永だって楽しそうに笑っている。
 よかった、朝永と普通に話すことができて。
 結局のところ椋地にも感謝しないといけないのかな。


 その夜、意を決して朝永に電話をかけた。コールが鳴るまでにちょっと緊張し、そしてコールがなっているときには手汗がダラダラとかき始め、動悸が激しくて口から心臓が飛び出しそうだった。
 たった一つの電話如き、に。
 なかなか出なくて、コール音だけが耳元に響く。切りたい。でも今切ったら二度と掛けられない気がしないでもない。
 そんなことを考えているとコール音が途切れ、いつも聞く声よりも低い声で「はい」と誰かが出た。というより朝永が出た。

「朝永?」
「14番かな。こんばんは」
「うん。……」

 やっぱり話すことなんてなくて黙りこくってしまう。しかし俺から掛けたけど朝永が話を続けてくれた。
 低い声だが穏やかなそれは鼓膜が幸せになる。

「電話の前は何していたの?」
「えーと、スマホを目の前に緊張してた」
「なにそれ、かわいいね」
「え゛」
「かわいいよ、14番は。安心して。誰かと比べても仕方ないことはやめなね」

 俺のチクチクとした、実際それほど考えることもやめていたコンプレックスを朝永にバレていたとは。
 あははと軽く笑って誤魔化したが、見え見えだったろうか。オメガらしい外見を持つ継直や他のクラスのやつらに感じていたことが。

「まぁ、こういう性差だから俺にとってはオメガクラスの人たちはみんな可愛くもあるけどね」
「あー、なるほど」
「それはいいとして。本当はニ人のときに、会ってから改めて聞こうと思ったんだけど」
「うん」
「14番の名前が知りたくて」
「あー……うん」
「言うことを禁止されているのも分かるんだけどね。キミをもう番号で認識したくないから」
「うん」
「言いたくない?」
「わけじゃないけど……」
「けど?」

 継直とも名前を教えあったし、いいか、別に。ニ人きり以外でも名前を呼び合うこともなく番号で呼びあえているし失敗はない。朝永も第三者がいるところで名前を呼ぶヘマなどしそうにもないし。

「うん、いいよ。俺ね『羽衣夜詩人』っていうの。夜の詩人って書く」
「へぇ、ロマンチックだね」

 継直にも言われた気がするな。中学校までそんなこと誰からも言われたことなかったけど。むしろゲームしているときの詩人ジョブなんてあまり使えなくてちょっと嫌だった記憶しかないわ。

 その後もわりとどうでもいい話ではあったが、二十分も何かを話していた。それは朝永がゆっくりと言葉を繋いでくれ、俺はただひたすらに朝永の声に酔っていたように思う。
 心地のいい声。揺られて浮かんで包まれて。そのまま幸せな気分で眠った。深く、これ以上ないくらいに。


 そして翌朝、とうとう俺に発情期が来た。

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