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6(深町1)
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深町視点
深町がαと診断されたのは13のときの国で決められた第二の性検査のとき。
αとΩの子として生まれ、兄達はαだったし早熟な自分もαだろうとは思っていたし、実際そうだった。
おかしな匂いを感じはじめたら飲みなさい、Ωの発情期にあてられないようにしなさいと親に注意を受け、抑制剤を渡されたがそれを飲むことはなかった。親の言うおかしな匂いを感じ取ることもなかったし、Ωの発情期とやらも誰からも感じたことがなかったからだ。
15歳くらいからだろうか、深町の傍にいた人がいきなり深町を襲うことが年に二、三度あった。そのうちの半分は警察沙汰になっている。
後から聞けばΩだったとのことだ。発情期はまだだったのに、深町のフェロモンにあてられて無理やり発情期に突入してしまったのだと。周りの証言もあり深町は被害者と認められたが、法律の前だとΩ相手ではαは立場が弱い。
確かに発情期に入ったΩのフェロモンは甘い、それでいて淫靡な香りがした。しかし深町が感じられるのはほんの僅かなものである。αとしての授業で教わる『理性を失うほどの』ものではなかった。
寄ってきたΩを相手にするには分が悪くてもっぱらβの女を抱いた。出せば気持ちよくても何一つ満たされるものはなかった。
Ωが相手なら違うのだろうかとも思うが、Ωにはやはりいい思い出もなくただ日々を過ごしした。
五度目にΩに襲われそうになったとき父親の友人が先生をしている病院へ行った。誰がΩなのかも分からずにいるのに、隣にきては勝手に発情されて困ったからだ。
ホルモン検査で異常はなかった。じゃあこのΩをΩとも認識できない体はなんなのだと医者に詰め寄った。
「たまにいるんだよね、キャパの広い人。Ωのフェロモンを体に取り込んでも大丈夫な人って」
「俺は匂いも分からないんですけど」
「ああ、そうだったね。あれだ、深町クンは鈍い人なんじゃないかな」
「鈍い?」
「鈍感ってこと。フフフッ……Ωを認識できないにっぶーいα」
何が可笑しいのか、ころころと笑いながら話をする白衣を着た父親の友人。本当に友人なのかどうかが怪しいくらいだった。
「それでいて無意識にフェロモン振りまいてΩの発情期を誘発しちゃうんだから、本当に出来損ないだね、キミ。いや、むしろ優秀なのかな、あはははっ!」
デスクに頬杖をついてにんまりと、人の悪い笑みを浮かべているこいつは本当に医者なのか。ただの気味の悪い親父なのではないか。
バカにされて無意識に拳を作っていたが、力を抜いて腕をだらしなく下げた。
ニタニタとした笑顔を張り付かせた男に礼など必要ない。黙って部屋を後にした。
父親は祖父から受け継いだ複数の会社を経営しているが、途中、いくつもの会社をつぶしている。情勢が悪くなったときは生き残るためにつぶしてきた会社も多い。恨まれるようなことも沢山して生き残ってきたはずだ。白衣のアイツが友人とはいっても、本当の友人ではないのだろう。
なんにせよ、身内に頼ったのが運のつきだとばかりに、ネットで調べて評判のいい医者に行きなおすことにした。
そこでも異常はなかった。ただαとしてのホルモン値は高めであると。だからフェロモンを安定させてもまた襲われるだけだから、抑制剤を服用してフェロモンを抑える方がいいのではと言われた。
毎日飲み続ければΩが突然発情しだして襲われることはなくなるだろう。そのかわり、少しだけ感じていたΩの発情期のフェロモンも一切感じられなくなるし、運命の番と会っても分からないかもしれないよ、と。
もともと鈍いものがさらに鈍くなるだけで運命の番なんてものも興味もなかったから「襲われなければなんでもいいです」と答えて抑制剤を3ヶ月分受け取った。薬の影響を考えて3ヵ月毎に血液検査をすると言われたが、フェロモンが減ろうがホルモンバランスが崩れようがどうでもよかったから薬を1年分くれと言ってみたが怒られて却下された。
あなたは貴重なαなんだから、と。
一方では出来損ないのαと言われ、一方では貴重なαと言われ。
深町は投げられた言葉たちを頭に巡らせ自嘲気味に笑った。どちらが本当の自分なのだろうか。
毎日寝る前に抑制剤を飲み始めると不思議、誰からも何の匂いもしなくなった。そして自分のフェロモンにあてられて突然発情しだす人もいなくなった。それでも敏感なΩはフラフラと深町に吸い寄せられることはあったが襲われることはなくなった。
願ったとおりだったが、αの深町の周りにはやはり同類のαが集まり、そのα達は男同士でも女同士でもΩと仲のよさそうに微笑み合ったり、発情期には二人家に篭りっきりだったり。関係のない自分はまるでβのようだなと気持ちが沈むことがあった。なまじ顔も家柄も頭もいいもんだから女に困ることはなかったが、寄ってくるのはほとんどがβの人間でそれがさらに惨めにさせた。
誰も好きになることはないだろう。きっと親の薦めるΩと番になって生きていくのだろう。
まだ20歳だというのに人生を諦めてしまった感があった。
そんな時だった。ゼミ担の教授が講演会を頼まれたといって1日空けると連絡が入った。無口で仏頂面、無愛想の教授が講演会なんて。想像できなくて冷やかし半分、レポートは提出済みだし暇も手伝って少しだけ行ってみることにした。
後ろの席で講演に参加した。
ゼミ室とは打って変わり、教授、三上は饒舌だった。双子の兄弟でもいるのだろうかと思わせるほど、三上は笑顔を振りまいていたし冗談も言っていた。ゼミ室でもこれくらい話をして質問にも答えてくれたらいいのにと思うが、どうしようもないオヤジギャグも入ってきていたので深町の心境は複雑なものになった。
少し見たら帰ろうと思っていたがもの珍しくて残ることにしたが、妙に体の右側がそわそわし始める。
隣には誰もいないし、講演会内の人は中年ばかりだ。でも落ち着かない。この正体はなんだろうと構内をぐるりと見渡す。
真ん中の列の右端、妙に目を引く男がいた。中年だらけの中、数少ない若者だからだろうか。分からない。食い入るように三上を見て時々頷くその姿に、一つひとつの動作に目を奪われる。黒い清潔にカットされた髪型、目鼻立ちもすっきりとしているが全体的に見てどこにでもいそうな風貌の男だ。
胸の辺りがそわそわして痒い。物理的に痒いのか胸を撫でるがそうじゃない。
落ち着かない。
男を見てからというものの、気持ちが浮ついて仕方ない。気がついたら席を移動していた。近づくにつれてドキドキも増す。
隣に座るとさらに鼓動が激しくなる。初めてのことだった。
深町が座ってから、隣の青年が落ち着かない素振りで体を揺らしたり足を何度も組みなおしたりした。一緒だろうか。自分と同じように落ち着かないのだろうか。抑制剤を飲んでいるから相手がΩなのかも分からないし、相手も自分がαだと分からないだろう。でもこの2人の間にある空気はなんなのだ、深町は鼻歌を歌いたい気分だった。
やっとで講演が終わった。この人を見つけてからはずいぶんと長いつまらない時間だった。さっさと終わってこの人と話をしてみたかった。
「ねぇ、名前なんていうの?」
不審がりながらも『今井実』と名前を教えてくれた。深町はそれだけで飛び上がる嬉しさがあった。
『匂いで分かるんだ』
『見た瞬間、この人だって思ったんだよね』
『運命って結構分かりやすいものだったぞ』
知り合いや親戚のα達は言っていた。
そんなものあるか。深町は苦い思いで聞き流していた。自分には味わうことのないものだったから。
でも違った。
自分の名前を告げ、そして今井が自分に遠慮がちに振り向いてくれて目が合ったとき、ぶわっと全身の毛穴が開いた。
この人だ。
きっと、この人なんだと思った。
この人が欲しい、理由はないけれど強く願った。
深町がαと診断されたのは13のときの国で決められた第二の性検査のとき。
αとΩの子として生まれ、兄達はαだったし早熟な自分もαだろうとは思っていたし、実際そうだった。
おかしな匂いを感じはじめたら飲みなさい、Ωの発情期にあてられないようにしなさいと親に注意を受け、抑制剤を渡されたがそれを飲むことはなかった。親の言うおかしな匂いを感じ取ることもなかったし、Ωの発情期とやらも誰からも感じたことがなかったからだ。
15歳くらいからだろうか、深町の傍にいた人がいきなり深町を襲うことが年に二、三度あった。そのうちの半分は警察沙汰になっている。
後から聞けばΩだったとのことだ。発情期はまだだったのに、深町のフェロモンにあてられて無理やり発情期に突入してしまったのだと。周りの証言もあり深町は被害者と認められたが、法律の前だとΩ相手ではαは立場が弱い。
確かに発情期に入ったΩのフェロモンは甘い、それでいて淫靡な香りがした。しかし深町が感じられるのはほんの僅かなものである。αとしての授業で教わる『理性を失うほどの』ものではなかった。
寄ってきたΩを相手にするには分が悪くてもっぱらβの女を抱いた。出せば気持ちよくても何一つ満たされるものはなかった。
Ωが相手なら違うのだろうかとも思うが、Ωにはやはりいい思い出もなくただ日々を過ごしした。
五度目にΩに襲われそうになったとき父親の友人が先生をしている病院へ行った。誰がΩなのかも分からずにいるのに、隣にきては勝手に発情されて困ったからだ。
ホルモン検査で異常はなかった。じゃあこのΩをΩとも認識できない体はなんなのだと医者に詰め寄った。
「たまにいるんだよね、キャパの広い人。Ωのフェロモンを体に取り込んでも大丈夫な人って」
「俺は匂いも分からないんですけど」
「ああ、そうだったね。あれだ、深町クンは鈍い人なんじゃないかな」
「鈍い?」
「鈍感ってこと。フフフッ……Ωを認識できないにっぶーいα」
何が可笑しいのか、ころころと笑いながら話をする白衣を着た父親の友人。本当に友人なのかどうかが怪しいくらいだった。
「それでいて無意識にフェロモン振りまいてΩの発情期を誘発しちゃうんだから、本当に出来損ないだね、キミ。いや、むしろ優秀なのかな、あはははっ!」
デスクに頬杖をついてにんまりと、人の悪い笑みを浮かべているこいつは本当に医者なのか。ただの気味の悪い親父なのではないか。
バカにされて無意識に拳を作っていたが、力を抜いて腕をだらしなく下げた。
ニタニタとした笑顔を張り付かせた男に礼など必要ない。黙って部屋を後にした。
父親は祖父から受け継いだ複数の会社を経営しているが、途中、いくつもの会社をつぶしている。情勢が悪くなったときは生き残るためにつぶしてきた会社も多い。恨まれるようなことも沢山して生き残ってきたはずだ。白衣のアイツが友人とはいっても、本当の友人ではないのだろう。
なんにせよ、身内に頼ったのが運のつきだとばかりに、ネットで調べて評判のいい医者に行きなおすことにした。
そこでも異常はなかった。ただαとしてのホルモン値は高めであると。だからフェロモンを安定させてもまた襲われるだけだから、抑制剤を服用してフェロモンを抑える方がいいのではと言われた。
毎日飲み続ければΩが突然発情しだして襲われることはなくなるだろう。そのかわり、少しだけ感じていたΩの発情期のフェロモンも一切感じられなくなるし、運命の番と会っても分からないかもしれないよ、と。
もともと鈍いものがさらに鈍くなるだけで運命の番なんてものも興味もなかったから「襲われなければなんでもいいです」と答えて抑制剤を3ヶ月分受け取った。薬の影響を考えて3ヵ月毎に血液検査をすると言われたが、フェロモンが減ろうがホルモンバランスが崩れようがどうでもよかったから薬を1年分くれと言ってみたが怒られて却下された。
あなたは貴重なαなんだから、と。
一方では出来損ないのαと言われ、一方では貴重なαと言われ。
深町は投げられた言葉たちを頭に巡らせ自嘲気味に笑った。どちらが本当の自分なのだろうか。
毎日寝る前に抑制剤を飲み始めると不思議、誰からも何の匂いもしなくなった。そして自分のフェロモンにあてられて突然発情しだす人もいなくなった。それでも敏感なΩはフラフラと深町に吸い寄せられることはあったが襲われることはなくなった。
願ったとおりだったが、αの深町の周りにはやはり同類のαが集まり、そのα達は男同士でも女同士でもΩと仲のよさそうに微笑み合ったり、発情期には二人家に篭りっきりだったり。関係のない自分はまるでβのようだなと気持ちが沈むことがあった。なまじ顔も家柄も頭もいいもんだから女に困ることはなかったが、寄ってくるのはほとんどがβの人間でそれがさらに惨めにさせた。
誰も好きになることはないだろう。きっと親の薦めるΩと番になって生きていくのだろう。
まだ20歳だというのに人生を諦めてしまった感があった。
そんな時だった。ゼミ担の教授が講演会を頼まれたといって1日空けると連絡が入った。無口で仏頂面、無愛想の教授が講演会なんて。想像できなくて冷やかし半分、レポートは提出済みだし暇も手伝って少しだけ行ってみることにした。
後ろの席で講演に参加した。
ゼミ室とは打って変わり、教授、三上は饒舌だった。双子の兄弟でもいるのだろうかと思わせるほど、三上は笑顔を振りまいていたし冗談も言っていた。ゼミ室でもこれくらい話をして質問にも答えてくれたらいいのにと思うが、どうしようもないオヤジギャグも入ってきていたので深町の心境は複雑なものになった。
少し見たら帰ろうと思っていたがもの珍しくて残ることにしたが、妙に体の右側がそわそわし始める。
隣には誰もいないし、講演会内の人は中年ばかりだ。でも落ち着かない。この正体はなんだろうと構内をぐるりと見渡す。
真ん中の列の右端、妙に目を引く男がいた。中年だらけの中、数少ない若者だからだろうか。分からない。食い入るように三上を見て時々頷くその姿に、一つひとつの動作に目を奪われる。黒い清潔にカットされた髪型、目鼻立ちもすっきりとしているが全体的に見てどこにでもいそうな風貌の男だ。
胸の辺りがそわそわして痒い。物理的に痒いのか胸を撫でるがそうじゃない。
落ち着かない。
男を見てからというものの、気持ちが浮ついて仕方ない。気がついたら席を移動していた。近づくにつれてドキドキも増す。
隣に座るとさらに鼓動が激しくなる。初めてのことだった。
深町が座ってから、隣の青年が落ち着かない素振りで体を揺らしたり足を何度も組みなおしたりした。一緒だろうか。自分と同じように落ち着かないのだろうか。抑制剤を飲んでいるから相手がΩなのかも分からないし、相手も自分がαだと分からないだろう。でもこの2人の間にある空気はなんなのだ、深町は鼻歌を歌いたい気分だった。
やっとで講演が終わった。この人を見つけてからはずいぶんと長いつまらない時間だった。さっさと終わってこの人と話をしてみたかった。
「ねぇ、名前なんていうの?」
不審がりながらも『今井実』と名前を教えてくれた。深町はそれだけで飛び上がる嬉しさがあった。
『匂いで分かるんだ』
『見た瞬間、この人だって思ったんだよね』
『運命って結構分かりやすいものだったぞ』
知り合いや親戚のα達は言っていた。
そんなものあるか。深町は苦い思いで聞き流していた。自分には味わうことのないものだったから。
でも違った。
自分の名前を告げ、そして今井が自分に遠慮がちに振り向いてくれて目が合ったとき、ぶわっと全身の毛穴が開いた。
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