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優秀なペットは先輩としてあるべき姿を示す

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「先輩! やめて下さい! 目を覚まして下さいっ!!」

自分に後輩なんていただろうか。俺は疑問を頭に浮かべながら地下牢の壁に裸体をX字で磔にされた見知らぬ男を眺める。
先輩と呼ばれているのが俺じゃなくご主人様だったとしても、両手首と足首に壁と短い鎖で繋がっている黒革製の枷を装着されている状況と符合しない。俺は小首を傾げながら、ご主人様からの指示を待ちつつじたばたと暴れている男をぼんやりと見つめている。
そうして観察を続ける俺に、ご主人様が笑い混じりに語り掛け始めた。それは、俺の疑問を解消させる説明の言葉だった。

「○○、あれは今日から○○の後輩として私に可愛がられる新しいペットだよ。あの子は私のペットになる前の○○と知り合いだったから、ああやって喚いているんだ」
「なるほど、そうなんですねっ!」

穏やかな声音で困惑している俺に説明をくれたご主人様の優しさを噛み締めながら、俺は大好きな手に頭を撫でられつつ自覚出来るくらいに表情を緩ませ納得の返事を口にする。
その様子を目にしていた男は、何故か哀しげな目で俺を見ながらついさっきまでの叫びが嘘のように押し黙ってしまった。どうしてだろう。追加の疑問を抱いた俺に、ご主人様は今度は疑問への回答ではなく待ちに待った命令を浴びせてきた。
それは、ズボンのファスナーを下ろし素敵なおチ○ポ様を取り出しながらの命令。壁に拘束された男という先客がいた地下牢へと四つん這いで歩かされている最中から期待に疼き発情を加速させていた淫乱なペットの俺を幸福へと導いてくれる、ご奉仕の許可を与える命令だ。

「良い子の○○は、後輩に上手に手本を示せるよね? 自分はもう身体と頭の中全部を作り変えられたいやらしいペットなんだってことを、自分もこうなるんだよってことを、お口で無様にご奉仕してあの子にちゃんと教えられるよね?」
「もひろん、れふぅっ……んまっ、んちゅうぅ」
「あぁ、そん、な……っ!」

ご主人様の腰に抱き付き、見るだけで自分に快感をくれるご主人様のおチ○ポ様を口で根元まで飲み込みながら、俺は舌を躾けられた通りに動かしつつ当然ですの意思を込めたご奉仕を望んで開始した。
つま先だけが地下牢の床に触れている折り畳ませた足で身体を支え、ご主人様をもっと愉しませることを目的とした惨めな腰振りを行って勃起した自分の男根でご主人様の足を刺激しながら、俺は頭部を前後に往復させつつ舌の動きを一層激しくさせ打ちひしがれた声を出している後輩にペットの先輩としてこれから自分がするべきことを視覚で教え込ませていく。

「あむっ、んむっ、はぶぅっ」
「ふふっ、○○は本当に良い子だね。あっという間に騒いでた後輩も大人しくさせちゃって、○○は最高に優秀なペットだよ。そんな良い子にはご褒美をあげよう。もうすぐイくから、一滴残らず飲み干しなさい。君を助けに来て捕まった、駄目な後輩ペットの前で一生懸命に喉を鳴らしながら、精液を美味しそうに飲みきるんだよ? 分かったね?」

分かりましたの言葉の代わりに腕の力を強めて口に含んだご主人様のおチ○ポ様が俺の喉を突いている状態に固定し、許可の無い射精を迎えてしまわないよう意識を集中させながら腰振りの速度を引き上げる俺は、知らないはずなのに知っている感覚を味わわせてくる不思議な後輩が顔を絶望に歪めている光景を横目で確認しつつ、早くご主人様の精液を飲ませてくださいとおねだりするかのように性器に育てられたお尻の穴をパクパクと開閉させ、滴り落ちた腸液でかつて自分の調教場所だった地下牢を、今日から後輩の調教場所となる地下牢の床を、みっともなく汚していくのだった。
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