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少年は壊れるまでの過程を記録される

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背中で肘から先を重ねさせられた腕を黒のガムテープで厳重に縛り上げられ、無理矢理に折り畳まされた足を伸ばしたくても伸ばせないよう足首と太ももをガムテープで括られた上に足の裏をぴったりとくっつけた状態から離れられないよう左右の足をガムテープでぐるぐる巻きにされた少年は、地下室の中央に置かれたクッションに仰向けで転がされた姿で置き去りにされ、恥部にあてがわれた淫らな機械達の責めに悶え鳴かされていた。

「んーっ! んぐ、むぅ……うぅっ、んぶぅぅっ!!」

目を塞ぐテープの下で苦しげに眉根を寄せ、言葉を封じる口のテープごしに淫らな悲鳴を上げながら、少年が何度目かも分からない絶頂へと追い立てられた。
自由を奪われた裸体が痛々しく痙攣し、幼い男根からほとんど白の混ざっていない薄まった精液が溢れ出る。そんな絶頂の最中にも、無感情な玩具達はとまらない。少年の左右の乳首にテープで貼り付けられ、男根の裏筋にテープを使って固定され、少年自身の足で尻穴から抜け落ちないよう押さえ付けられているローターとアナルバイブは、少年が幾ら絶頂してもお構いなしに駆動を続け、更なる絶頂を無慈悲に要求してくるのだ。

「むぶぅぅぅんっ!! んぐ、むぐぅぅっ! ふぐぅぅぅーっ!」

乳首と男根を休み無く振動させてくるローターを毟り取りたい。そう思っても、テープに拘束された少年の手はローターに触れることすら叶わない。尻穴をほじくり回してくるバイブを今すぐひり出したい。心の底からそう願っても、テープに縛られた少年の足は無我夢中で力を込めてもバイブを吐き出せるようになる位置までは移動出来ず、力を込めれば込めるほどそれは自らの尻穴を余計に掻き回すという快楽を増やすだけの結果に終わってしまう。
せめて仰向けの体勢から離れられれば、そんな考えから少年は裸体をクッションの上で動かし続けているが、手足の動きを大きく制限された身体ではクッションの端に存在するわずかな坂すら越えられず、哀れな裸体は寝返りすら打てない。

「むぐ、むぶぅぅぅんっ!! んふ、んむっ、むぐ! うぶぅぅぅぅんっ!!」

イってもイっても終わらない絶頂地獄。快楽から気を逸らすことに使える痛みすら与えてくれない柔らかなクッションの上で汗と体液に汚れた仰向けの裸体をビクビクと跳ねさせながら、乳首と男根と尻穴を嬲る淫具の責めで射精へと上り詰めさせられる甘い拷問。
そんな残酷な苦悶の中からの脱出を求めつつ、どうすることも出来ずにイき狂わされていた少年の耳に、淫具の駆動音とは明らかに違う音が聞こえた。それは、地下室の扉が開く音と、複数の足音。少年を捕らえ、テープと淫具を与えて置き去りにした男達の帰りを知らせる音だ。
男達が帰ってきた。悦楽に痺れた思考でどうにかそれを把握した少年は、男達に向かって唸りを浴びせた。怒りではなく、快楽の終わりを望む哀願の唸りを、だ。

「んっ、むぐぅぅぅんっ!! ふぅーっ! うぐ、むぐっ、ぶむぅぅぅっ!!」

捕らわれた直後に、拘束と淫具を施して地下室を去ろうとする男達に向けていた反抗の態度はもはやどこにもない。断続的な絶頂にいたぶられ、心と身体を憔悴させられた少年が放つ切羽詰まった哀願。だが、残酷な男達はそんな悲痛極まりない哀願を聞き、許しを請うて悶え狂う裸体を目にしても少年に慈悲を与えない。
男達は確実に陥落へと進んでいる少年の様子に表情を醜悪に歪めると、淫具に翻弄される少年を取り囲んで自らのスマートフォンを取り出し、悶絶する少年の痴態をあらゆる角度から写真に収め、動画を撮影し始めた。

「んぐぅぅっ!? むぅ、むぶっ、んむっむぐぅぅっ!!」

聞こえてきたシャッター音に絶望を募らせ、少年はイヤイヤと顔を振りながら先程よりも強く哀願の意思を込めて唸りを上げる。
もちろん、男達は撮影をやめないし、淫具もとめてやらない。男達は嫌がる少年に興奮を高めながら、新たな写真を撮り淫らに震える裸体を映像に残していく。

「んーっ! むぅぅぅぅーっ!! うぐっ、ぶむぅっ……んむぅぅぅぅぅーっ!!」

淫具が絶えず生み出す快楽に屈し、撮影されながら絶頂を迎えてしまった少年。そんな少年に男達は自身のスマートフォンのカメラを向け続け、小生意気な少年探偵が快楽に理性と正気を叩き壊されるまでの過程を容赦無く記録していくのだった。
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