少年は幸せによがり狂う

五月雨時雨

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少年は幸せによがり狂う

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去年のクリスマスは仕事で一緒にいられなかったから、今年のクリスマスは何でも言うことを聞いてあげる。

可愛い恋人が無茶を言い出さないと分かっているが故にした、そんな約束。何を欲しがるのか、何処に行きたいというのか、そう考えていた男が耳にした返答は完全に予想外の物で。
クリスマスの夜に暖房を効かせた部屋で、男は恋人の少年の裸体を細長いベッドに仰向けに寝かせ、少年がベッドの下側に回した手と足に赤色のガムテープを巻き付けて厳重な拘束を施していた。

「手と足、痛くはないかい?」
「はい……っ、大丈夫、です。っ、は……○○、さぁん……!」

もはや少年の手足はテープでぐるぐる巻きに縛り上げられ、思い通りには動かせない状態だ。ベッドから下りることも出来ない。何をされても抵抗出来ない。そんな状況を自分から求め、息を興奮で荒げながら幼い男根を限界まで張り詰めさせている淫らな少年の様子に思わず生唾を飲み込んだ男は使い終わったテープを近くのテーブルの上に置くと、発情して火照っている少年の顔の真上に自身の顔を移動させて微笑みながら言葉を掛けた。

「まだ何もしてないのにおチ○チンをこんなに大きくしちゃって、君はエッチな子だね」
「あぅ、ごめ、んなさいぃ……エッチで、ごめんなさいぃっ」

男は咎める口調だったわけでは無い。むしろ、愛しさを込めたからかうような口調だった。
しかし、少年は淫らさを指摘する男の言葉に対してごめんなさいと謝罪を口にしている。それは、淫猥な仕置きを求める遠回しなおねだりの言葉だ。
他の者が聞いたら謝罪にしか聞こえない言葉も、少年を心から愛している男には本当の意味が伝わっている。少年の思いをくみ取った男は嬉しそうに目を細めると、内容とは真逆の優しい声で少年にお仕置きを宣言する。

「駄目、許さないよ。こんなエッチな子には、たっぷりとお仕置きをしてあげないとね」

お仕置き、その単語に反応して目を悦びに輝かせ、男根をピクンと跳ねさせた少年に男はまた笑い、宣言通りにお仕置きを開始した。
触って触ってと透明な蜜を零して意思表示している少年の男根を右手で優しく包み込み、上下に扱いて快楽を与え始めたのだ。

「あっ、あっあぁっ! んぁ、んひ、くぁ、んぁぁんっ!」
「おやおや、随分と気持ち良さそうに鳴いてるね。これじゃ、お仕置きにならないから、もっとひどくしてあげないと」

そう言いながら男は汗ばんだ少年の前髪を左手で掻き上げ、顔を下ろして喘ぎを漏らしている少年の口を自分の唇で塞いだ。
自ら望んで手足を縛られた少年は、そのキスから逃れられない。喘ぎを発して快楽を散らすことを禁じられても、口呼吸を制限されたことで息苦しさに襲われても、口内に潜り込んだ男の舌で歯列をゆっくりと撫でられながら唾液を飲まされても、抗えない少年は上乗せされた快楽に翻弄され、甘く幸せに悶え狂うしか無い。

「んっ、んむっ、ふぅ! おふっ、んちゅ、ふぅ……んむぅぅぅっ!」

ただでさえ男から注がれる刺激に対して弱いのに、男根と口を同時に責め立てられたら長時間の我慢なんて出来るはずも無い。
少年はあっという間に絶頂へと追い立てられ、男の口内に淫らな鳴き声を流し込みながら男の右手を吐き出した精液でぐちょぐちょに汚した。
だが、少年が絶頂しても男は責めを緩めない。それどころか男はより熱烈に少年の口内を舌でくすぐり、達したばかりの男根を擦って快楽を無抵抗の裸体に加えていく。仕置きと称した淫らな戯れを、更に甘ったるい物に変えていく。

「んっ、んぐっ、むぅ、ふむぅぅ……!」

口内で動く男の舌に自分の舌を絡ませ、男根を擦る右手に合わせていやらしく腰をくねらせながら少年は愛しい恋人の男から与えられる悦びに目を蕩けさせ、淫猥なおねだりの末に与えられた快楽責めというクリスマスプレゼントを心から愉しみ、痴態と嬌声を躊躇い無く晒して幸せによがり狂うのだった。
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