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妖怪達は紙の中で淫らに懲らしめられる

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「ふむ……今日は、ここに泊まらせてもらうとするかのう」

夜の闇に辺りが包まれ始める頃、山中を進んでいた僧の男は視界に入った古びた家屋に上がり、今は使われていない建物である事を確認すると錫杖と編み笠を床に置き、自身の法力で作り出した炎で室内を照らしながらあぐらをかくと、小脇に抱えていた本を開いた。

「さて、今日はまず、誰を懲らしめてやるとするかのう?」

本をめくりながら、男は僧とは思えない程に邪悪な笑みを浮かべる。その邪悪な笑みはとある頁にたどり着いた途端、一気に邪悪さを増し、本をめくっていた僧の右指はめくることをやめると頁の中央付近へと移動していき……僧の法力によって紙の中へと封じ込められた虎の妖怪の丸出しの男根を、何の躊躇いも無くぐりぐりと擦り始めた。

『あ、おぉぉぉっ!? や、めぇっ! やめろ! やめろぉぉぉぉっ!!』

僧の人差し指で男根を責められ出した虎が、僧と、同じ封印を施された妖怪達にしか聞こえない声で制止を叫ぶ。
だが、僧はその制止を耳にしても指をとめない。むしろ、僧は虎の妖怪の甘い悲鳴を聞いて一層笑みの黒さを濃くし、屈辱と羞恥を煽る言葉を浴びせながら、虎の男根を嬲る右の人差し指の動きをより激しくしていく。

「やめろやめろと言うが、お主のここは儂が触れる前から張り詰めておったじゃないか。おまけに張り詰めた場所を見せびらかすような情けない格好をして……どの口がやめろと言うんだ? ん?」
『黙れっ!! 全部、んくっ、あぁ! お前の法力のせいだろうがぁ……っ!』
「おや、口答えか? 反省の足りない妖怪は……たっぷりと懲らしめてやろうなぁ」
『んひっ!? ぎ、ひぃぃ!! やめ、や、ひ! んぎぃぃぃぃぃーっ!!』

僧の法力によってもたらされた発情のせいで限界まで膨らんでしまっている男根を容赦無く指で擦られ、虎は淫らに歪んだ絶叫を上げる。その絶叫を上げさせている残酷な指の動きをやめさせたくても、紙に閉じ込められ、手を顔の横に置き足をがに股に開いた体勢で固められてしまっている虎は男根を手で守る事だけでなく足を閉じて男根を隠す事も出来ず、好き勝手に男根を弄ぶ僧の指にどうする事も出来ずに翻弄されるしかない。
快楽に身悶える事はおろか、縞柄の尻尾を暴れさせる事すらも許されぬまま、封印された虎妖怪は僧が満足するまで、ただただ一方的によがり狂わされるしかないのだ。

『絶対に……んぅぅ! は、あぁ……許さ、ない……っ! んぎ、ひぁぁ! 殺して、やるぞ……生臭坊主、め……!!』
「封印されたばかりだから、まだまだ随分と強気だのう。ま、その強気さも後しばらくすれば……他の妖怪達と同じように無くなるだろうて」
『ん、あぁ! あひっ、ひあぁぁ! やめろ、や……あぁぁぁぁぁーっ!!』

自分達と同じ封印を施され、僧の男の遊び道具へと作り変えられた虎の妖怪の甘い悲鳴を別の頁で聞きながら、他の妖怪達は無様な体勢と発情を強いられた裸体を恐怖で小刻みに震わせ、虎が快楽責めで力尽きた後に自分の順番が来ない事を心の底から望んでいた。
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