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鬼畜な主は気まぐれに青年を翻弄する

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「ご主人…様ぁっ……! お願い、します……イかせてください…射精を……させて、くださいぃっ……!」

涙と、汗と、唾液でぐちょぐちょに汚れた真っ赤な顔をベッドに腰掛けている主に向けながら、青年は荒く乱れた呼吸混じりに淫猥なおねだりを行う。
羞恥に震えながらも、湧き上がる欲望に耐えきれなくなって発せられたそのおねだりは、嘘偽りの無い心の底からの物だ。その事実は、主の男もしっかりと把握している。
だが、意地悪な主は、青年が本心から絶頂を求めている事を把握した上で青年をより追い詰める。縋る視線を一生懸命に寄せる青年の左頬を優しく右の指で撫でながら、主は左手でベッドに置いていたリモコンを操作した。青年の左右の乳首に貼り付けたローターと、根元をベルトで戒められた男根に固定されたローターと連動しているリモコンを、より強い振動を青年の淫らな弱点に流し込むよう操作したのだ。

「あぁっ!? あー! あぅっ…あぁ! ご主人、様ぁっ! 許して、ください……もぅ、いやぁぁっ!!」

ローターの振動が強まると同時に、青年はビクンと仰け反りながら、ローターを振り落とそうと無意識に身体をくねらせる。しかし、そんな事をしてもテープで固定されたローターは乳首と男根から離れない。青年がどんなに身をくねらせても、それは行動の自由を奪う縄が裸体に食い込む音を立てる事にしか繋がらない。

「ご主人…さまぁ……もぉ、ゆりゅひへぇっ! イぎだい! イきたいですぅぅっ! チ○コ…おがじくなるぅっ……射精ひたい…しゃせー…させへくだひゃいぃぃっ……!!」

太ももと足首を縄で短く括られ、赤い絨毯に座り込んだまま立つ事も不可能にされた足を限界まで酷使して青年は射精を禁じられた男根を精一杯主に対して突き出し。背中で二の腕同士と手首同士を縄で縛られ、その縛る縄を胸部と腰に結わえ付けられた腕をガクガクと震わせながら、青年は自分を淫らに苦しめる主に心の底からのおねだりを、先程よりも遥かに切羽詰まった表情と声で行う。
なりふり構わずにはしたない欲望を叫ぶ、惨めな愛しい青年。そんな青年に対して主の男は黒く微笑むと、左頬を撫でていた右手を動かした。男根を締め付けて射精を封じているベルトを外してやるためでは無く、青年を更に苦しめるために。右手の指で哀願を発している青年の口を塞ぎ、唾液に塗れた柔らかな口内を好き勝手に蹂躙するために。

「んむぅっ!? あ、むぅ…ふぐ、うむぁぁっ…!」

突然口内に滑り込んできた指に舌と頬肉をくすぐられ、青年は意味を持たない呻きを唾液と共に口から溢れさせる。
手を使えない以上、青年は口の中で動き回る主の指に触れる事も出来ない。足を使えない以上、青年は裸体を後ろに移動させて指から逃れる事も出来ない。
そして、口を使えなくされた青年はやめてくださいと懇願する事も、射精欲に震える男根の解放を訴えかける事も出来ない。青年はもはや、許しを請う事すらさせてもらえぬまま、主の男の思い通りに射精を伴わない絶頂を迎え続けるしかないのだ。

「あ…ぶうぅ! もごっ、ほぉっ…うぅんっ! うぶぅぅぅっ…!!」

見開いた目から大粒の涙を零し、拘束された裸体を悩ましげによじらせ、指を含まされた口からくぐもった甘い悲鳴を発しつつ不完全な絶頂を迎える青年を眺めながら、鬼畜な主は満足げな笑いを浮かべて青年の口を嬲る指とローターの振動を操るリモコンを気まぐれに動かして、青年を一方的に翻弄していた。
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