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捕獲された男は目論見通りに壊し尽くされる

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「んむうぅぅ! むっ、ぐむぅぅぅーっ!!」

口に栓を施し閉じきった状態を強要する黒色のガムテープごしにくぐもった悲鳴を発しながら、男が自分を容赦無く弄ぶ男達に対して怒りの面影を完全に無くした哀願の意思をなりふり構わずに示す。しかし、無慈悲な男達は男が言葉にならぬ声で誇りを捨てて表わす許して下さいの願いを無視して、非道な責め苦を愉しげに継続していく。

「むーっ! んぎゅ……ぶふうぅぅっ!!」

これ以上されたら、頭がおかしくなる。絶えず胸の内にせり上がる崩壊への恐怖に怯える男が一際激しくくぐもった絶叫を放ちつつ、口と同じテープを厳重に巻き付けられたことによって折り畳んだ状態に固定された足とその足の外側に密着させられた位置から離れられなくされた手を暴れさせようとも、残忍な男達はただただテープを軋ませるだけの効果しか持たない無意味な試行錯誤の様子を笑い飛ばしながら、抵抗と逃走を封じしゃべることを禁じた惨めな裸体を甘く狂わせる苛烈な悦楽の苦悶を容赦も加減も無く叩き込んでいく。
逆らいたくても逆らえない立場に追いやられた男はもう、自分を攫い自由を取り上げた裸体を嬉々としていたぶる男達の思い通りに甘く苦しい快楽を与えられるしか無い。手も足も出せず、言葉も許されない姿へと変えられた男はもはや、一まとめにさせた左右の手足を無理矢理に開かせ無防備にさらけ出させた恥部へと淫獄を施していく鬼畜な男達の意に沿って望まぬ悦楽に翻弄させられるしか無い。
どう頑張っても丸出しにさせられた男根を守れず、自分ですら見たことの無い尻穴を悪意と視線に晒された男は、男根を襲う摩擦の刺激と尻穴を苛む掘削の刺激に為す術無く責め嬲られながら快楽の頂点へと導かれるだけの淫猥な存在でしか無いのだ。

「むっ、んぎゅ! ぶふぅぅぅーっ!!」

痛々しく見開かれた目から大粒の涙を零し、鼻を間抜けにプスプスと鳴らしながら甲高く悲痛な声で喚き散らした男が、限界に至らされた男根から白く濁った精液をびゅくりと分泌させつつ、身動きを大きく制限された裸体を男達の輪の中で痙攣させた。
だが、残忍な男達は達したばかりの男にわずかな休息すらも与えない。両手両足をテープに縛り上げられ口をテープに閉ざされた男の裸体の各所をマットへと押さえ付け絶頂に伴う身悶えすらも満足に行えなくさせている非道な男達は、快楽を極めたばかりの男根を包み込んだ手を再び上下に往復させて甘い摩擦を送り、尻穴を満ち満ちに埋め尽くした状態で腸壁を荒々しい首振りで掻き毟る極太のアナルバイブを的確に動かして前立腺を中心とした淫らな弱点を抉り、絶頂の余韻に浸る時間も挟ませずに男を次の絶頂へと導いていく。

「んっ、んふっ、むふっ、んきゅぅぅぅっ!!」

快楽を遠ざける為の手段を没収され、快楽を散らすことを目的とした身のよじりも抑制され、イってもイってもイき狂わされる絶頂地獄に追い詰められる。そんな男は鼻腔に潜り込んでくる己の汗と淫液が混ざり合った匂いに追撃を仕掛けられながら、何故自分がこんな目にと疑問を募らせる余裕も無くした思考を、罪無き男を捕獲し調教を加えて売り飛ばす非道な組織の目論見に従って壊し尽くされ、立派な雄奴隷になれるよう何もかもを躾け直されていくのだった。
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