男は息子を独占して可愛がる

五月雨時雨

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男は息子を独占して可愛がる

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スーパーで食料を買い、薬局で洗剤などを買い、本屋で雑誌を買って男は自宅であるマンションへと戻った。
男が買い物に掛けた時間は、約二時間ほど。家を出る前に干した洗濯物は夏の強い日差しを浴びて乾ききり、家を出る前に起動させたクーラーは部屋を心地良い温度と湿度に変え、家を出る前に駆動させた機械達は手足を拘束され逃れられない青年の裸体を容赦無く追い詰め十数回の絶頂を強制し青年を淫らによがり狂わせていた。

「ただいま、気持ち良かったか? ○○?」
「んんっ! んむ、むぶぅぅぅんっ!」

買ってきた物達をあるべき場所に収めた男は、寝室へ入りながら満面の笑みで青年に尋ねた。その声に気付き、笑みを見上げながら青年は帰宅した男に向かって黒のテープを貼り付けられた口で唸り、同じテープで拘束を施された手足をバタつかせて男に救いを求めた。
折り畳んだまま伸ばせないようテープに縛られた手足を可愛らしくもがかせながら。絨毯に置かれた箱形の機械から生えている極太の張型に下から貫かれた尻穴を奥深くまで掻き回され、男根の裏筋と左右の乳首にテープで固定されたローターの振動が生み出す快楽によがり狂いながら。青年は何度も何度も射精へと至りつつ男の帰りを待っていた。
そんな青年への愛しさを募らせながら男は汗と淫液に塗れた裸体を小刻みに震わせている青年の前にしゃがみ込み、優しくゆっくりと口を塞いでいるテープを剥がしていく。耳障りな音を立ててテープが剥がされ、青年の口が自由を取り戻す。これで青年は唸り声以外も発せるようになった。男に対しての怒りも、好きに口に出来る。防音性の高いマンションの壁ごしに助けを求め、拘束を快楽責めからの脱出を望むことも出来る。
だが、青年はそのどちらも口にはしなかった。青年が自由を取り戻した口で紡いだのは、甘く蕩けた声での哀願で。青年は潤んだ瞳を甘えるように男の顔へと向け、絶頂を繰り返した疲弊によって舌足らずとなった口を一生懸命に動かしながら、男に哀願をぶつけた。

「父さん、もぉ、ゆりゅひへぇ……もう、やらぁ、おもちゃれイぐの、もぉやらぁ……!」

父である男に許しを請い、青年はもう淫具でイかされたくないと伝える。それを聞いた父は意地悪な笑みを浮かべると、幾度と無く快楽を極めさせられ過敏になった青年の裸体をくすぐるように指先で撫で回しながら、からかうような口調で再び尋ねた。

「とてもそうは見えないが、玩具でイくのは嫌なのかい? ○○のエッチな身体、ビクビク跳ねながら気持ち良い気持ち良いって嬉しそうに叫んでるけど?」
「あぅ、あんっ、だめ、いじわりゅしちゃらめぇぇっ!」

汗ばんだ肌を緩く刺激され、乳首と男根を責め立てるローターを父の指先でつつかれた青年は縛られた手足を力無く揺らし、イヤイヤと顔を振りながら荒く乱れた呼吸混じりにやめてくれと頼み込む。
しかし、父はやめない。意地悪な父の指は淫猥に熟した息子の肉体に甘い悪戯を仕掛けながら、興奮色に掠れた声でまた問いかけた。

「して欲しいことはちゃんと言いなさいっていつも言っているだろう? ○○は、どうして欲しいんだ? ○○は玩具じゃなくて、父さんの何が欲しいんだ?」

分かっているくせに、父である男は青年の口から言わせるように仕向けてくる。そうすることで可愛い青年の様子を見ることが出来、何より青年と自分の欲情をより激しく掻き立てられると知っているからだ。
言わなければ、いつまで経ってももらえない。誰よりもよく知っている父は、言わなければ何時までも淫具と指で自分を弄んでくるに決まっている。青年は観念し、父が望む言葉を口にした。これ以上無い興奮と、父の物として淫らに可愛がられている実感を胸に募らせながら、青年は父に直接的な言葉でおねだりを行った。

「父さんの、おチ○チンが、欲しぃっ……! おもちゃじゃ、なくへぇ……とうひゃんのチ○チンが良いのぉっ! お願い、父さん……チ○チンちょおらい……お願い、おにぇがいぃぃっ……!!」

なりふり構わないおねだりで父の男根を欲し、手足の拘束と淫具が注いだ快楽のせいで思い通りに動かせない裸体を無意識にいやらしくよじらせる青年。そんな息子のはしたないおねだりと身悶えを堪能した男は、しゃがんだ体勢から立ち上がると右の人差し指と中指でズボンのファスナーを下ろしパンパンに張り詰めていた自身の男根を、青年が求めている逞しい肉の塊を眼前に突き付けてやった。
待ち望んだ男根を至近距離で眺め、濃い雄の香りをたっぷりと嗅いだ青年は表情を幸せそうに蕩けさせると、何の迷いも無く大きく口を開き父の男根を含み、舌での奉仕を夢中で行う。

「ふふっ、上手だよ、○○。その調子で美味しそうにしゃぶって、父さんをイかせられたら○○のお尻に入れてあげるからね。頑張るんだよ、○○」
「ふぁい、とうひゃん……んっ、ぷぁっ……わかりまひたぁ……んぐ、むふっ」

自由を奪われても、口を閉ざされても、淫らな機械達で休み無い絶頂を強いられても、意地悪な言葉で翻弄されても。どんな状況に追いやられても変わらぬ愛情を保ち自分へと淫猥に甘えてくる息子の口内を自身の男根で蹂躙しながら、父である男は汗に濡れた息子の髪をそっと手で梳きつつ、世界一愛しい息子への愛情と独占欲を改めて胸に抱かせていた。
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