償う青年は備品として店の中央に設置される

五月雨時雨

文字の大きさ
1 / 1

償う青年は備品として店の中央に設置される

しおりを挟む
「何を抵抗しているのですか? いい加減に自分の立場を理解して、大人しく歩きなさい」

几帳面に整えられた衣服に身を包んだ男が、穏やかながらも有無を言わせぬ声音で命令を紡ぎつつ右手に握った太く鎖と繋がっている黒革の首輪を引いて青年をホールの中央へと連行していく。
しかし、歩行を強要されている青年は命令に従う素振りすら見せない。隷属の証として嵌められた黒革の首輪を引く男と、自分の左右と背後を固める男の部下と、ついさっきまで自分と同じ立場だった男達に対して怒りと反抗の視線を振りまいている青年は、背中に回した左右の腕に肘から先を密着させた状態を強制している黒革製の拘束具を嵌められている者とは到底思えない強気な態度を保ちながら足を踏ん張らせ、連行を拒みに拒んでいる。
大負けを喫した者に待ち受ける償いがどのような物か、この賭博場で敗北を迎えた者に待ち受ける辱めの内容は何か。それらを理解した上で掛けに興じたはずだというのに、だ。

「ふざっ、けんなっ! 今すぐ外せよっ! テメーらも見んなぁぁっ!!」

根本から指先までを頑丈な黒革に囲われ背中側で伸ばすことを禁じられた腕をじたばたと暴れさせながら、青年が怒気を乗せて吠える。首輪から伸びた鎖を引く上司の補佐を務め左右と背後から大きな足掻きを封じている部下の男達を鋭く睨み付けながら、青年が丸出しにさせられた男根を振り乱しつつ身悶える。ありとあらゆる方向から突き刺さる好奇と、引き際を見誤った者を嘲る眼差しを浴びせてくる客の男達に悔しさを誤魔化すような叫びを浴びせ返しながら、青年は自分がまだ客だった時には置かれていなかった器具が鎮座しているホール中央への移動に拒絶を示し続ける。
だが、幾ら頑張ろうとも青年の望む展開は訪れない。首輪を用いた連行からは抜け出せず、拘束からも逃れられず、罰を加える為に行動する男達と罰に期待を寄せる客の男達が作る檻からは脱出出来ない。
周囲を悪意と敵に囲まれた青年に残された道は、己の負けを身体で払わされる恥辱の展開のみで。無意味な努力の末に巨大な器具へと自らの足で進まされた青年は、合図さえも無く突然に動きを変えた男達の慣れた手付きで無駄に疲弊し汗に濡れている裸体を醜悪な器具へと無様な体勢で密着させられ、その情けない格好から離れられないよう追加の拘束を施され出してしまった。

「っ!? やめ、やめろぉっ! 足、離せぇっ! くそっ、離せよ! 外せよぉぉっ!!」

無論、男達は焦りに歪んだ青年の絶叫を耳にしても手をとめない。協力して限界まで開脚させ、青年の足の可動域に合わせて調節したアルファベットのYの字のような形状をした分厚い金属製の器具に開かせた足を押し付けた男達は、頭頂部を真下に向けさせられた姿で裸体をよじらせる青年の要求を聞き流しつつ十数本の黒革のベルトを使って足を器具へと縫い付けていく。
そうして手早く足を器具に縫い付け、青年が幾ら身をくねらせても状況が変わらないようしっかりと拘束がなされている事実を確認した男達は、青年の首輪に新たな鎖をもう一本接続すると床に付きそうで付かない位置で間抜けに揺れていた頭部を大きく持ち上げさせ、首輪から生えた二本の鎖を左右の足を縛り付けた板の裏側に取り付けられている金具へと南京錠で結び付けた。
これでもう、青年は何処にも逃げられない。仮に賭博場の従業員である男達と客である男達がこの場を去ったとしても、自由を跡形も無く奪い取られた青年は惨めで苦しい体勢から脱せない。
そんな事実を嫌でも把握させられた青年が、叫びももがきも忘れて自分を征服する側に回った男達の動向を無言で眺める。
自らの興奮を高める為に行っていた演技を維持することも失念してこれから始まる責めに心臓を高鳴らせていく青年が、無防備にさらけ出された男根と尻穴に寄せられる視線を意識しつつ欲情を加速させていく。
その分かりやすい発情の様を無意識に微笑みを浮かべて愉しみながら、青年を連行した四人の中で一番偉い男は縛められた裸体をじわじわと火照らせている淫乱に向かって制服のポケットから取り出した非道な薬品を見せ付けつつ、淫猥な地獄の開始をわずかに掠れた声音で宣言した。

「さて、では始めましょうか。貴方は今日からこの場所で、負け分を取り返すまで訪れたお客様の娯楽として働いて頂きます。私を始めとした従業員全員で定期的にこちらの媚薬を直接丸見えのお尻に注入し、気が狂いそうなくらいに欲望を膨らませた肉体をお客様全員にたっぷりと弄んでもらうんですよ? それが、当店の淫猥な備品に堕ちた今の貴方の仕事です、良いですね?」
「あ、あぁ……っ!」

媚薬をそのまま尻穴に注がれたら、どれだけの火照りに襲われるのだろう。暴力的なまでの火照りに苛まれている裸体を何十人もの男達の手で好き勝手に甘く嬲られたら、一体どれくらい気持ち良く苦しめるのだろう。
抑えきれぬ思いを表情に余すところ無く浮かばせている淫らな青年という光景を愉しみながら、従業員達はまれに訪れる罰目当ての客である青年の尻穴に嬉々として媚薬を注ぎ、客達は全身から隠し通せずに漏れ出ていた淫蕩な欲望のままに無茶な賭け方を繰り返していた青年が望み通りに誰でもいたぶれる備品として仕上げられていく過程を堪能し、自らの男根を備品として触れる時が待ちきれないと喚く本心を代弁するかの如く硬く熱く張り詰めさせていた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

満杯の箱は淫液を無慈悲に送り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

調度品達は間抜けな笑顔のまま延々とイき狂わされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

壊された捜査員は仕事をこなす

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

熟れた乳首は巧みな指に弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

書き換えられた少年は異常な男に自らを運ぶ

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

男は賭けを持ちかけて刑事を淫らに弄ぶ

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

性処理便所達は無慈悲な箱を白く淫らに汚しゆく

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...