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男はイき狂う青年を飾って眺める

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白い壁に開けられた長方形のくぼみは、何かを飾る為に作られたスペースだ。人によってはそこに花瓶を置き、心を癒す目的で花を飾るだろう。壺と掛け軸を飾り、自身のコレクションをいつでも眺められるようにするだろう。
何を飾るかは自由。当人の好みが大きく出る壁のくぼみ。そんなくぼみに、男は常人では飾らない物を飾った。
それは、一人の青年。男は自身の歪んだ欲望のままに金を使って手に入れた肉奴隷の青年をくぼみの中に入れ、拘束具で自由を奪った裸体に無慈悲な淫具を仕掛けた状態で透明な強化ガラスの蓋をして、淫らに悶え鳴く哀れな青年を自室に飾ったのだ。
黒い首輪の後部と黒い手枷を短い鎖で繋がれ、足首と太ももを黒いベルトで括られた青年はくぼみに蓋をしている強化ガラスを叩く事すら出来ず、強力な黒のテープで塞がれた口では救いを求めて叫ぶ事はおろかソファーに腰掛けて自分を見つめている非情な男に向かって哀願の言葉を発する事も出来ない。

左右の乳首を挟み込んで振動しているクリップ型のローターで乳首に快楽を注がれても、男根の根元と亀頭のすぐ下にテープで固定された二つのローターに過敏な男根をいたぶられても、くぼみの床に設置された男根を模したバイブに尻穴を下から貫かれ容赦の無い動きで恥ずかしい穴の奥深くまでを乱暴にほじくり回されても、抵抗の手段を取り上げられた青年はただただ男が望む通りの痴態をさらけ出すしか無く、くぼみの中に甘くくぐもった悲鳴を響かせながら何度も何度も休み無く絶頂へと追いやられる様を微笑む男に観察されるしか無いのだ。

「んー! むぎゅぅぅぅぅぅんっ!!」

もう数える事すら出来なくなった絶頂に青年が目を剥いて絶叫し、拘束具を鳴らしながら汗と淫液に濡れた裸体をビクビクと痙攣させて男根からわずかに白の混じった体液を強化ガラスの蓋に飛ばした。
びちゃり、と淫猥な音を立ててぶつかった体液はそのまま重力に従ってガラスを伝っていき、すでに吐き出された精液で作られた淫らな水溜まりへと混じっていく。
そうして淫猥な水溜まりの拡張が進む間にも、休憩を知らない淫具達は青年を残酷に責め立て続け更なる絶頂を要求する。真っ赤に充血した乳首を震わせ、萎える暇も無い男根から体液を搾り取ろうとし、緩み切った尻穴をぐぽぐぽと掘削して青年をよがり狂わせる。

「ふー! ふぅー…っ! んぐ! んむぅぅぅぅぅ!!」

このままいたぶられたら、頭がおかしくなってしまう。空気穴の位置と小ささ故狭い空間に充満した淫臭を吸入させられグズグズに溶かされた思考でも分かる理性の崩壊を恐れ、青年は自分を悶え狂わせている男に許しを請う唸りを発した。
悲痛かつ、切羽詰まった唸り。しかし、その唸りを聞いて責めを緩めるような男なら初めからこんな残酷な快楽地獄を与えてなどいない。救いを求めて発せられる心からの唸りを聞いた残酷な男は笑みの黒を濃く変化させ、手元のリモコンを操作して淫具達に新たな指示を出した。青年が欲している物とは真逆の指示を、より激しい快楽地獄を生み出す非情極まりない指示を、だ。

「むぎゅぅぅぅぅぅぅーっ!? うぎゅ、ふぐっ! ぶぅ、んぶぅぅぅぅ!!」

乳首と、男根と、尻穴への凌辱が強まり、青年は男に許しを請う余裕さえも失ってイき狂わされ始める。
自身が吐き出した淫液の放つ香りに鼻腔を犯されながら絶え間無く絶頂を強いられ、狭いくぼみの中で拘束された裸体を跳ねさせる青年。そんな青年を作り出した鬼畜な男は自分の可愛い肉奴隷が獣のように唸ってイき狂う様子にこれ以上無い興奮を覚え、青年が責め苦に耐えかねて意識を手放すまで、青年が淫らに苦しむ姿を笑いながら愉しんでいた。
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